酒さ様皮膚炎で脱ステをすると、悩まされるのが「落屑(らくせつ)」。皮膚の皮むけのことをこう言います。
炎症が治まってきた頃に皮むけが始まり、剥けた皮が顔にくっついているため見た目も非常に悪く、時には炎症期よりも精神的にまいってしまうのが落屑期間。
脱ステにはつきものの落屑ですので、酒さ様皮膚炎で脱ステを行う場合には多くの方が経験することになります。
もくじ
落屑とは
「落屑(らくせつ)」とは、皮膚の表層が角質化して皮が剥け、フケのようなものが剥がれ落ちる現象をいいます。
良く分からないかもしれませんが、つまり
死んだ皮膚細胞が剥がれ落ちている状態
自然なターンオーバーと大きく違うのは、フケのような大きな皮や粉のような小さな皮が肌に張りついてしまっていること。
フケも落屑の一種で、頭皮に生じた落屑を「フケ」と呼びます。
落屑の原因
落屑は乾燥した皮膚が剥がれ落ちている現象です。
つまり、肌の炎症や乾燥によってターンオーバーが正常に働いていない状態で、肌の代謝に異常が起きています。
正常な代謝(ターンオーバー)であれば下の肌がきちんと形成されてから角質が剥がれ落ちますが、炎症が進行するとこの代謝に異常が生じます。
下の肌が作られていないうちに上の肌が剥がれ落ちてしまうので、落屑となります。
落屑を起こしている皮膚の下では、一生懸命新しい皮膚を作り出そうとしています。多くの場合は、落屑が一段落付くとそれまでよりもきめ細かい肌が現れます。
脱ステなどで炎症が治まりかけた頃に落屑が始まるのは、炎症で肌の正常な代謝が乱れた上に、乾燥が進行するため。炎症は熱を生じますから、肌の水分も奪います。
落屑の直接的な原因となるのは皮膚疾患の悪化であったり、ステロイド離脱による皮膚症状の悪化であったりします。
落屑を伴う皮膚疾患
落屑は多くの皮膚疾患で起こります。
- 酒さ様皮膚炎
- 酒さ
- アトピー性皮膚炎
- 紅皮症
- 乾癬
- 脂漏性皮膚炎
落屑は慢性皮膚疾患に多い
落屑を伴う皮膚疾患を見ると、慢性皮膚疾患が多い事が分かります。
落屑は軽快と悪化を繰り返すような皮膚疾患に多く見られ、一度症状が良くなっても何かのはずみで悪化するような皮膚疾患で繰り返し起こります。
酒さ様皮膚炎の場合は脱ステ中に起こることが多いですが、脱ステが終わっても元の皮膚疾患が悪化した際には落屑が起こる事もあります。
落屑は炎症を伴う皮膚症状が悪化した際に起こることが多く、こういった慢性疾患では悪化時に落屑が起こりやすくなります。
新生児落屑
この他、新生児落屑といって産まれたばかりの赤ちゃんの肌が剥けることを落屑と表現しますが、新生児落屑は病気ではありません。
産まれたばかりの赤ちゃんに、フケのようなものがボロボロとついているのを見た方も多いと思いますが、それが新生児落屑です。
新生児落屑は、産まれたばかりの赤ちゃんが外の環境に適応するために皮膚細胞を作り変える仕組みで、赤ちゃんの自然な皮膚の変化です。
皮膚疾患で起きる落屑と同様、ムリに剥がしたりせず皮膚の状態を清潔に保ってあげる事が大事です。
脱ステと落屑の関係は?
脱ステ中に起こる落屑は、ステロイド離脱が順調に進んでいる証拠でもあります。
脱ステは炎症&じゅくじゅく期を経てかさぶたのようなものが現れ始め、それが治まってくると皮むけが始まります。
私の治療記録では大雑把に「炎症期」「皮剥け期」などとしていましたが、炎症期でも細かく分ければじゅくじゅく炎症期やかさぶた炎症期があるかと思います。
炎症期
炎症がひどく、じゅくじゅくした浸出液が出ている時が一番症状のひどい時。
今までステロイドで抑えていた炎症が、抑えるものがなくなって一気に噴き出してしまうため、それはひどい炎症を起こします。その炎症に伴い、浸出液が出てくる状態が脱ステロイド初期の最もひどい時期です。
かさぶたが進行
脱ステが進行するとその浸出液がかさぶたのようになります。そのかさぶたの下で、皮下組織が新しい皮膚細胞を作り出しています。
人によっては浸出液が出ずかさぶたにならないこともありますが、それはステロイド離脱の症状が軽度ということですので出ないからと言って気にする必要はありません。
また、医師によって適切に管理された「減ステロイド」という療法を取った場合も一般的な脱ステロイドよりも症状が軽く済むことがあります。
落屑期(皮剥け期)
さらに状態が良くなった時期が落屑期。
ある程度新たな細胞が作られつつも、炎症を起こしていた肌は代謝がうまくいかず、乾燥も進行しているために落屑が起こります。
落屑は脱ステの途中経過であるとともに、肌の状態が強くなってきた証拠でもあります。
代謝こそまだ正常ではないものの、新しい皮膚が作られているからこそ古い皮膚が剥がれ落ちやすくなっています。
脱ステであればこの落屑もどんどん小さくなっていき、最初はコーンフレークのような皮が張り付いていてもそのうち粉のように細かくなっていきます。
但し、肌の奥ではまだ細かい炎症が残っています。乾燥もしているために肌の痒みがある場合も多く、見た目も悪いことから、掻いてしまったり取ってしまいたくなります。
落屑の下では一生懸命新しい皮膚が再生しようとしています。なるべく掻いたり取ったりする行為はやめましょう。
落屑の期間はどれくらい続くか
落屑が落ち着くと肌も丈夫になっており、脱ステであればほぼ完了となるかと思います。
ただ人によっては炎症と落屑を繰り返す場合もあり、一概にどの程度の期間で落屑が治まるかを示すことはできません。
脱ステであれば使った薬の種類や量、期間にもよりますし、代謝が良ければその分短く済んだり、全身なのか一部分なのかによっても変わります。
リバウンドがあってもその度に症状は軽度に、期間は短くなっていくのが普通ですので、一度目の落屑期間が長く続いたからと言ってリバウンド時の落屑期間も同じように続くわけではありません。
皮膚疾患の悪化から落屑が始まった場合、その悪化をどのように抑えるかによっても落屑の期間が違ってきます。
ステロイドを使って炎症を抑えるのか、ステロイドを使わずに自然治癒に任せるのかでもかなり違います。
落屑の期間まで来れば皮膚の状態は随分良くなっているとは言え、見た目が非常に悪く女性であればメイクも乗らないためにメイクが必須のお仕事では大変苦痛な期間となるでしょう。
落屑の対処法
落屑は炎症を起こした皮膚の再生過程でもあります。
なるべくこすり落としたり取ってしまったりすることをせずに、皮膚の再生を助けるような生活をするのが一番の対処法ではあります。
保湿か脱保湿か
落屑期の保湿や入浴も賛否両論あり、乾燥しているから保湿をした方がいいという意見もあれば保湿をすると悪化するから脱保湿をするべきという意見も。
メイクが必須な場合は脱保湿ができないことも多いでしょうし、結局はライフスタイルなどによって自分で選んでいかなくてはいけません。
どうしても皮を落としたい場合は
その中で少し考えておきたいのが優先順位。今すぐ見た目をどうにかしないといけない、という用事がある場合は、多少皮膚のダメージを覚悟してでも皮を落とすという対処が必要になりますよね。
そういった場合はオイルなどで優しくマッサージするか、蒸しタオルなどできちんとふやかすなど、物理的な刺激を(なるべく)与えずに皮を取れる対処を考えましょう。
できればピーリング石鹸などは使わず、お風呂やホットタオルで皮をふやかしながら、オイルで軽くマッサージする程度が肌ダメージも少なく皮を落とせます。
皮膚疾患を治すのが一番ではあるけれど
また、落屑の原因を探るには炎症や乾燥を起こしている原因を探るのが一番ですが、これが慢性的な皮膚疾患である場合はその皮膚疾患を悪化させないように努めるのが一番の対処法でもあります。
ただ、酒さもそうですがアトピーのような慢性疾患の場合、その「皮膚疾患を治す」というのが一番難しく、下手すると治らないなどと言われてしまうこともあるため非常に難しい問題です。
慢性的に落屑を繰り返す場合、体質などを理解してなるべく皮膚疾患を悪化させないように努めながら生活していくのも大事なこととなってきます。
まとめ
落屑(らくせつ)というと聞きなれない言葉で、私は脱ステを始めてからようやく理解したような気がします。
落屑と言うと分かりにくいですがつまりは皮むけのこと。
非常に苦痛を伴う皮剥け期間ですが、実は肌が再生してきた事の証でもあります。
私の実体験では、脱ステ時でもリバウンド時でも、脱ステ1年以上経ってから起こした炎症の時でも、皮むけが治まると奇麗な肌が現れてそれまでにはないくらいの改善を感じます。
落屑期間なら、炎症期やじゅくじゅく期よりも確実に肌は強くなっています。
なるべく肌を優しく労わりながら過ごすという基本は忘れずに、少しでも丈夫な肌を取り戻せるようにしていけるといいですね。
コメント
はじめまして(^ ^)いつも拝見させて頂いています。
脱ステ、脱保湿を始めてもうすぐで1年が経過します。
もともと、アトピー持ちではなく、顔にニキビがプチっと出来たことが原因で、ステロイドを処方されました。その時はその薬がステロイドが入っていることなど知らず、1度使ったらとても綺麗になったので、ダラダラと夜寝る前に使っていました…ステロイドを塗らないと心配になるので、ベリーストロングレベルの薬を馬鹿みたいに…無知でした。
10年位は塗っていたと思います。
頬が赤くなり、火照り、いくら化粧水をしても蒸発してしまい、顔が熱くなり、寒暖差でいつ顔が真っ赤になるのか怖くて、いつもハラハラしてました。人と目を合わすのも嫌で、「顔赤いよ、どうしたの?」って言われるといつも泣きたくなったりもしました。言われなくても分かっているのに、わざわざ言うなよって感じで…
朝起きて自分の顔を見るのが怖くて、夜中も火照ってないか確認したりして、その繰り返しで、仕事に行きたくなくて、休んだりしたこともありました。
自分が使っている薬にステロイドが入っているのに気づいたのは1年半位前でした。
それからネットで調べるようになって、自分がステロイド皮膚炎だと確信するようになりました。それからの日々は、ステロイドを止めなきゃいけないと思って止めても3日目には顔が痒くなって真っ赤になって、また塗っての繰り返しで、やめたくてもやめられないもどかしさに嫌気がさして、死にたいといつも思ってました。
元々、保湿依存なところがあり、常に顔が湿ってないと不安でした。1年前の私には保湿しないなんて考えられなくて、脱保湿なんて怖くて出来るのか不安でした。
でも、ステロイドを止める決意をし、仕事も辞めました。
私の場合、仕事を辞めたその日から脱ステ、脱保湿を同時に開始しました。乾燥で口の回りが切れたりしたけど、顔が腫れたり、真っ赤になることはありませんでした。たぶん脱ステだけだったら顔が真っ赤に腫れていたと思います。同時に脱保湿もして正解でした。
それから何度も何度も落屑を繰り返しています。化粧もどうしてもしなきゃいけない時以外していません。それ以外はマスクしてました。
1年経過しようとしている今現在でも皮剥けしています。最初に比べれば良くなっていますが、いつまで続くのか不安です。仕事もしたいけどまだ怖いです。色んなブログを見ていると、皆さん辛いのに、我慢しながら仕事をしていたりと本当に尊敬します。それに比べて自分は甘えて、まだ引きこもっています。ダメ人間だなぁとつくづく思います。
主作用皮膚炎の場合、皆さんこんなに時間がかかってないような気がしますが、1年以上かかるものなのでしょうか?
長々と自分の話をしてしまいました…誰にも話してないので、誰かに聞いて貰えたらと思ってコメントしました。
いつもわかりやすくまとめてあるので、楽しく拝見しています。
これからも続けて下さいね(^O^)
みかりんさん、こんばんは。
随分つらい思いをされている中、色々と話して下さってありがとうございます。
ステロイドはちょっとした皮膚疾患でもすぐに処方されてしまい、特に丁寧な説明もないまま余ってしまう事が多いですよね。
その余ったステロイドをついつい塗ってしまう事も多く、酒さ様皮膚炎を発症してしまう原因にもなっているかと思います。
ステロイドはもう少し使い方を周知されてしかるべきお薬だと思いますが、5分診療の保険診療ではなかなか使い方の指導までいかないのが現状ですね><
症状をお聞きしているとステロイド依存と保湿依存にもなってらっしゃるように思います。
それでも、脱ステと同時に脱保湿を始められたのは賢明なご判断だったように感じます。
医師のサポートなく脱ステをされたのでしたら、かなり辛くご不安な日々だったと思いますので良くお一人で頑張られていると思いますよ!
決して甘えているとかダメなんてことはありませんし、ステロイドの使用歴や強さから考えて私やその他のブログの方々よりも症状が重く出てもおかしくありません。
ステロイド離脱がどのくらいかかるかというのは人による、としか申し上げられないのですが、
・使用歴
・ステロイドの強さ
・使った薬の量
・代謝の良し悪し
などで変わると言われていますよね。
みかりんさんはベリーストロングクラスのステロイドを10年にわたって塗っていたことから、少々長引くのは仕方ないかもしれません。
脱保湿をいつまで続けるか、に関して、「保湿依存に陥っていた場合、最低でも2年は続けて欲しい」と脱ステ&脱保湿の先生がおっしゃっていたようです。
ステロイド依存だけでなく保湿依存にもなっていらっしゃる場合はかなりの重度ですから、この2年という数字が一つの目安にはなるかもしれません。
※2年で治る、という訳ではないので2年経っても油断はしない方がいいと思います。
脱ステロイドと脱保湿はセットのようでいて、実は保湿には保湿で「保湿依存」という状態があるようです。
今のみかりんさんの皮剥け状態がステロイドの離脱症状なのか、保湿依存からの離脱なのか、私には分からないのですが、みかりんさんの場合は「保湿依存」という点がキーになってきそうな気がします。
同じ酒さ様皮膚炎でも、保湿で軽快していく方(私も含めて)はみかりんさんに比べると軽度ですので、どうしても比べてしまうとは思いますが、
脱ステ&脱保湿という現在の取り組み方は決して間違っていないと思いますので、自信を持って進めて下さい。
近くに脱ステに理解のある医師がいればかかりつけになってもらうのがいいのですが、医者にかかるのも怖いですよね。
ただ、症状が悪化した時のためにも、通院できる皮膚科のあたりはつけておいた方が良いかと思います。
地域の口コミ情報などのチェックもしておいて、浸出液が出てきちゃったり腫れてきちゃったりなどの症状が出た時は受診された方が良いと思います。
脱保湿に関しては私もまだ分からないことが多いのですが、
脱ステ、脱保湿に関しては元脱ステ医の深谷先生のブログや、脱ステ&脱保湿を推奨する佐藤先生のブログが参考になるかと思います。
皮剥けは見た目も悪いので精神的な苦痛もかなりかと思いますが、決して一人じゃないので一緒に頑張りましょうo(-`д´- o)
私で分かる事でしたら何でもお答えしますし、言って楽になるならいつでも書き込んでいって下さって構いませんので、いつでも遊びに来てくださいね。
お返事ありがとうございます。
ネットの情報だけをたよりに自己流で脱ステ、脱保湿を始めてみて、すごく不安でしたが、お話して正直ホッとしています。
今でも痒みが出ていて、掻いてしまうと赤くなってしまいます。痒みの原因は何なのか?皮が剥ける過程で痒いのか、それともステロイドが影響しているのか?
ステロイドはどの位で体から出て行くものなのでしょうか?たしか酸化コレステロールになるんでしたよね。
新しい皮膚が再生される前に掻いてしまうので、掻いて赤くなっての繰り返しです。
この時期になっても細かいコンフレーク状の皮膚がへばりついていて、ターンオーバーが遅い気がします。
しゅさよう皮膚炎によって赤くなった顔は、元に戻るのでしょうか?すごく不安です。
自己流で脱ステ、脱保湿を良く頑張られたと思います。
医師がついていても精神的な苦痛は大きいのに、お一人でさぞかしご不安だったでしょうね。
現在は皮むけをしているとのことですが、皮剥け状態の時の肌というのはとても乾燥しています。
乾燥は痒みの元ですので、まずはその乾燥が痒みの元となっているかと思います。
それと、ステロイド離脱後の肌というのはやっぱり薄くなっていて、つまり、肌のバリア機能が弱っているという点があります。
バリア機能が弱ると少しの刺激でもピリピリ感やかゆみを感じてしまいます。
掻いてしまうとさらに肌バリアが壊されるのでみかりんさんのご分析通り、悪循環になってしまうんですよね><
そして、ステロイドですが毒素のように体内に蓄積するものではなく、ステロイドは本来人間の身体で作られているものです。
ステロイドは体内で作られるホルモンの一つ。ステロイドホルモンの種類をまとめました。
ステロイドの話になると良く「ステロイドの毒が抜ける」というような言われ方をするので勘違いしやすいのですが、ステロイドが身体から無くなってしまったらそれはそれで大変です。
ですので、正しい理解の仕方としては「ステロイド産生の機能が通常に戻る」という感じでしょうか。
ですので、みかりんさんは現在脱ステ&脱保湿で身体の機能、肌の機能を取り戻している最中、という段階ですね。
痒くて掻いてしまうのは仕方ない部分もありますし、保湿依存だった方が保湿を始めてしまうとせっかくの1年の脱保湿が無駄になってしまう可能性もあります。
なるべく掻き壊しダメージを抑える方向で考えて、少しでも楽に過ごせるようにしてみてください。
以下のページでご紹介している手袋は、割と多くの方が使っておられるようで人気商品です。
手袋自体を買わなくても、それを真似て何か似たようなものを自作される方もいますのでご自分に合う方法で工夫してみてください。
寝る時に顔を掻いてしまうのはどうしたらいい?辛い顔の引っ掻き対策
ターンオーバーに関しては皮剥け期間中はものすごく早いのですが、もう1年という年月が経っている事から本来のターンオーバー周期で皮むけを繰り返しているのかもしれません。
そうだとすると脱ステの「炎症&ぐちゅぐちゅ浸出液の時期」というのは過ぎておられますので、一段落まではいかなくても少し落ち着いてはいますね。
※何かのはずみに悪化してしまう事はありますので、今の時期のような季節の変わり目などには注意して下さいね。
ターンオーバーは年齢を重ねると遅くなりますし、肌トラブルがあっても正常に働かなくなります。
痒みもあって皮剥けもあるのに保湿ができないという辛い状況ではありますが、
今は皮膚の新陳代謝を高めるような食事やサプリ、運動などを意識して代謝を高めつつ過ごされるのがいいかと思います。
こう書くと簡単そうに見えますけど、スキンケアに頼れないので、本当に辛いですよね(´Д`。)
酒さ様皮膚炎の赤ら顔は、酒さ様皮膚炎の原因次第、としか申し上げられないのが現状です。
例えば酒さも併発してしまっているような方は顔の赤みが残りますが、元の皮膚疾患がそれほど重篤でないばあいは脱ステが落ち着いて数か月もすると全く赤みがない方もいたり。
とはいえ、徐々にであっても薄くなってはいきますし、まずは酒さ様皮膚炎の脱ステ&脱保湿を落ち着けるのが最優先かと思います。
その後、顔に赤みが残っていればその赤みケアという順番が良いと思いますが、
赤みのケアって結局は「肌を優しく扱ってこすったり刺激を与えたりしない」というのが大前提ですので、酒さ様皮膚炎の治療とも重なります。
ご不安でいたたまれないお気持ちは良く分かりますので、まずは焦らず、頑張りすぎて自分を追い詰めすぎないように気を付けながら、脱ステ&脱保湿がんばりましょうo(-`д´- o)
ろーざ様、初めまして。「脂漏性皮膚炎」、「酒さよう皮膚炎」、「ステロイド」などのワード検索でこちらのページを発見し、勉強させていただいております。
皮むけ期の塗り薬について質問があり、書き込みさせていただきます。お答え頂ければ幸いですm(_ _)m
私は現在30代の男です。15年ほど前の学生だった頃に脂漏性皮膚炎を発症しました。
顔、頭、腕(乾癬?)に症状が現れ、医者からはステロイド(リンデロン、ロコイド)、ニゾラールを処方され、それ以来、症状の沈静と発症を繰り返しています。
問題は顔の発症で、頭や腕の発症は7,8年はもうほとんど出ていません。
元々ニキビ症で高校時代は顔一面に出ておりました。
現在はおでこに少しできるくらいですが、いまだ赤ら顔です。
赤いのは色素沈着というよりか脂漏性湿疹の赤みのように思います(体調により赤みに違いがあるので)。
普段はニゾラールを常用しており、湿疹が酷くなるとロコイドを少量使用し、数日で収まるとニゾラールに切り替えていました。
ここ半年は調子が良く、ニゾラールだけの使用でした。
2月あたりから鼻の赤みがニゾラールでも抑えられなくなり、リンデロンを数回だけ使用し沈静したのですが、1週間ほど前から鼻の脇あたりの皮がむけ始めました。
その際にネットで色々と情報を調べて、脱ステロイドを決心しました。
その時はそこまで皮むけが酷くなかったので、今週頭に医者へ行って評判の良い?「メトロニダゾール」のジェルと「ヒルドイド軟膏」をもらって帰ってきました。
メトロニダゾールの方だけを塗っているのですが、現在は鼻の皮むけが酷くパリパリの状態です。
また、おでこ、眉間、まゆげ、もみあげ付近も皮むけが始まってきています。
(現在は日中は仕事があるのでマスクで隠していますが、顔全体に広がればカバーできないので恐々としています。)
これはメトロニダゾールが合わないというよりかは、元々これから皮むけが始まるタイミングだったように思います。
基本顔は乾燥してるのですが、油が出るという乾燥脂性?という複雑な肌で、日中は2,3時間に1回はハンカチで鼻の脂をそっとおさえて拭いています。
しかし、メトロニダゾールを塗ると乾燥というよりかは引き締まる感じで、鼻が脂でテカらなくなりました!
皮むけのない普段の状態で早く塗ってみたいです(T_T)
ろーざ様に質問なのですが、現在の皮むけ期において、皮むけ箇所に「メトロニダゾール」のジェルを塗るのはどうなのでしょうか?
保湿はよくないとのことですが、保湿というよりか菌を抑えるのが「メトロニダゾール」ですので大丈夫なのでしょうか。
しかし、保湿というよりとにかく何も一切塗らない、刺激?を与えないというのが正しいのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
かぶ様
初めまして。コメント頂きありがとうございます!
脂漏性皮膚炎も慢性疾患のうちですから、鎮静と発症を繰り返えす方も大勢いらっしゃるようですね。
顔に皮膚疾患がありますと、どうしても顔の赤みは残りやすくなってしまいますし、酒さでなくても赤ら顔に悩むアトピーの方や脂漏性皮膚炎の方は多くいらっしゃいます。
かぶさんは長年ロコイドとニゾラールを併用されてうまくコントロールされていたようですが、そのコントロールが効かなくなってきたような気がして脱ステロイドを行っているということでしょうか。
私もミノマイシンという抗生物質の内服薬と少量のロコイドで長年コントロールしてきた皮膚疾患が、妊娠を期に内服薬が飲めなくなったことが酒さ様皮膚炎のきっかけです。
コントロールが効かなくなってくると、日常生活にも支障が出ますのでどうにかしたいですよね。
ステロイドを使っているとそのステロイドがどんどん強くなっていくことに不安も覚えますし、脱ステロイドを選択されるのであればまずはステロイド離脱の症状を落ち着けるのが優先ではないかと思います。
その際にメトロニダゾールを処方されてらっしゃるのであれば、その使用方法は医師の指示に従って塗って下さい。
現在評判のいい皮膚科にかかっておられるということですし、メトロニダゾールが処方されるということは自費診療なのではないでしょうか。
自費診療でメトロニダゾールの処方を行うような先生なのであれば、酒さや脂漏性皮膚炎にも詳しいのではないかと思います。
気になった情報をあちこちとつなぎ合わせて自己判断でお薬を塗り分けるよりは、一度お任せした先生に指導を仰いで塗り方をきちんとした方が良い結果が出る場合が多くあります。
皮むけ個所は確かに乾燥していますので、メトロニダゾールのような抗菌材を塗るのはちょっと躊躇しますよね。
参考になるか分かりませんが、私が新しく通院し始めた皮膚科でちょっとムリやり気味にベピオゲルを出して貰った時に、先生がおっしゃったのが
「とにかくしっかり保湿してから塗って下さいね」
ということでした。
ブツブツ部分に少しだけ塗る、というのは私と先生の間でも共通の認識だったのですが、それでもさらに保湿に関しては念を押された感じです。
かぶさんはヒルドイドも処方して頂いていますし、保湿をきちんとしながら塗れ、ということではないかと思いますが、塗り方に関しては医師にも確認してみて下さい。
認識されている通りメトロニダゾールは菌を抑える薬ですから、菌が悪さをしていなければ大して効かない、ということもあり得ます。
また、皮膚には常在菌がいてきちんとバランスを保っているものですから、菌を殺しすぎるのも悪化の原因になり得ます。
ただ、脂漏性皮膚炎は真菌が悪さをしているという側面が強いはずですので、抗菌剤は適切に使ってあげるといいように思います。
脱ステロイド中には脱保湿が正解のように言われていますが、実は正解は人によって、または時期によっても違います。
脱保湿が合う人もいれば保湿が合う人もいます。
保湿をしながら脱ステロイドを上手に行った方の体験談を記事にしてありますので、良かったら見てみて下さい。
脱ステの体験談を頂きました!保湿をしたって脱ステできる。肌に合う保湿は助けにもなるという見本のようなお肌。
何が大事かは自分の肌の状態を見ながら自分で判断していかなくてはいけませんが、とにかく刺激を与えない、というのは常に考えておきたい視点ではあります。
薬を塗ること自体が刺激になると思ってしまいますし、薬を塗った時の乾燥具合や皮剥け具合と、薬で良くなる具合を天秤にかけてみないといけなくなりますね。
何が正解で何が間違っているかというのはあまりなく、今の自分の状態にはどんなことが合っているのかを手探りで探っていかなくてはならないと思います。
自分に合った方法が分かるまで大変ですし、脱ステロイド中は迷いも大きいと思いますが、私でお役に立てることであれば何でもお答えしますので、いつでも仰って下さいねΣ(σ`・ω・´)σ
ろーざ様、早速のご返信ありがとうございます!
脱ステに挑戦していることもあり、現在の皮むけが人生で一番酷く憂鬱ですが、ご返信で色々教えてくださり心強く感じております。
脱ステのきっかけは、最近ロコイドの効きが悪くなり、リンデロン以上の強いステロイドをこれから常用しなくてはならなくなるのではと思い、今のうちに脱ステをしよう決めました。
ですので、皮むけは予想してましたが実際になると精神的にかなりきますよね(–;。アフター5も週末も自宅に引きこもってます…。
ここ7,8年、頭は完治しており、腕の発症も今は秋~冬にごく少し出るくらいで市販の保湿クリームで対応できるレベルです。顔はなかなか症状が治まってくれませんが。
メトロニダゾールは自費診療になります!でもやはり少々お高いので個人輸入で発注予定です。
私の場合は、ネットでメトロニダゾールを処方してくれる病院を探していきました。
診察前に症状や要望などを紙に記載し、「ご希望通りメトロニダゾールを処方しますから~」といった感じで数分で済んでしまいました。
ろーざ様が先生から「とにかくしっかり保湿してから塗って下さいね」と言われたとのことですが、塗る順番は指示されましたでしょうか?
自分は抗菌薬(メトロニダゾール)を塗ってから保湿剤(ヒルドイド)で保護する形で塗ってます。
その先生が言われる感じだと、まず保湿剤を塗ってから抗菌薬を塗る感じですね。有効成分が保湿剤でブロックされそうな気もしますが(^^;
来週に経過観察で診療予約してますので、自分もそのあたりを色々聞いてみたいと思います。
追伸:
広島の病院サイトなのですが、脱ステの経過が写真つきで書かれている記事があります。
http://www11.plala.or.jp/sachi-clinic/troubles/troubles09.htm
(※他サイトなので、もしコメントで表示するのに不適切な場合は、カットするなど編集していただいて結構ですm(_ _)m)
中止後の悪化具合の写真が、自分の現在とよく似ていて参考にしています。
>>多くの場合は2週目にピークをむかえ、その後ゆっくり改善していき、6週間をすぎると症状はごく軽くなります。
そうすると自分の場合はあと10日くらいは地獄ですね…。6週間なんて長すぎる(TT)
>>皮膚は乾燥しますが、よくなるまで、「何も塗らない」ことが大切です。
この方は脱保湿派ですね。しかし、平日は仕事に行かなければならないので、何か保湿しないとパリパリで厳しいです。
ろーざ様が言われるとおり、保湿・脱保湿も人により合う・合わないありますし。
かぶさま
脱ステの知識があっても実際に自分がなると精神的には辛いですよね。
顔は特に一番人目が気になる部位ですからなおさらです。
私も炎症期間よりも皮剥け期間の方が見た目的にきつかった気がします。
なにせ皮が剥がれて顔にくっついているので、炎症している時とは違った辛さがありますよね。
かぶさんの脂漏性皮膚炎は頭は完治レベルですし、腕も市販クリームでコントロール可能とのことですから、顔もその程度でコントロールできるようになるのが理想ですよね。
ステロイドを使ったコントロール法は、おっしゃる通りどんどんステロイドが強くなってしまう懸念がありますので、その前に脱ステロイドに踏み切られたお気持ちは良く分かります。
顔は酒さ様皮膚炎の懸念もありますから、なるべくステロイドを使わないでコントロールできればそれに越したことはありませんね。
メトロニダゾールは希望で処方して頂いたのですね。
私が処方して頂いたベピオゲルは抗菌剤+ピーリング剤という側面がありますので、なおさら保湿が大事なんです。
ピーリングは本来肌の薄い酒さには厳禁ですが、ブツブツ部分の毛穴のつまりだけ効かせたいということなので、保湿でしっかり保護してから薬を塗って、少しでもピーリングの刺激を抑えようということですね。
懸念されているお薬と保湿剤の順番ですが、大抵の薬はきちんと肌に浸透するように作られているので(化粧品では許可されていないレベルで浸透します。なので薬なんですよねw)それほど心配される必要はないかと思います。
ただ、皮膚疾患を持っている方というのはどうしても肌が弱いですから、薬の種類によっては保湿剤が先の方が刺激になりにくい、ということはあり得ます。
また、薬が先で保湿剤が後だと、保湿剤を塗る時に本来塗りたい範囲よりも薬が広がってしまうので、薬が先の方が良い、という考え方もあります。
要は薬と自分の肌との相性ということになりますでしょうか。
お薬のことって実は薬剤師さんが非常に詳しかったりしますので、お医者様だけでなく行きつけの薬局を作っておくと相談に乗って頂きやすくなります。
広島の病院のサイトは非常に参考になりました!
かぶさんと経過が似ているなら、心強いですね。
おっしゃる通りお仕事などがあると保湿しない訳にもいかなかったりしますし、ライフスタイルによって変えていかないといけない部分も多いですね。
「何も塗らない」ことにこだわるのではなく、「自分の肌を刺激しない」ことを優先し、それに保湿が必要なのであればいかに刺激の少ない保湿をしていくかを考えた方がしっくりくるように思います。
私の脱ステの経過は以下の記事にまとめてありますので、良かったら参考にして下さい。
酒さ様皮膚炎発症後1年が経ちました!脱ステ1年の経緯を画像で観察。
数週間は確かに長いですけれど、終わってしまえば以前より強い肌になっているのは実感できると思います。
まだしばらく辛いと思いますけれど、一緒に頑張りましょうねΣ(σ`・ω・´)σ