発症直後の大炎症期。見た目最悪。心も最悪。かゆくて寝れない日々。酒さよう皮膚炎で一番辛い時期です。
でも、裏を返せばこれ以上悪化しないということ。今を乗り越えると必ず希望が見えてきます。今回は一番辛かった炎症期を乗り越えた体験を綴ります。
もくじ
炎症がひどい部分を冷やす
炎症箇所は冷やすと少しだけ楽になりますし、とても気持ちいいんですよね。発症箇所の肌を触ると熱いですよね。肌が炎症を起こしてるって事は熱を発してますから、熱を出した時におでこに冷えピタするのと同じです。
お風呂に入った後や寝る前にやると効果的です。やり方は簡単。保冷剤を顔にあてるんですが、保冷剤が直接肌に触れないようガーゼなどの薄手の布でくるんで下さい。直接だと刺激が強すぎます。
私は左ほっぺに1こ、右ほっぺに1こと2こ乗せて、その上からマスクをしていました。マスクは保冷剤のずり落ち防止です。ほんとはアゴにも置きたかった・・・。3こ置くとマスクが重みに耐えられなかったんですよね。寝るときとかならいいかもしれません。
気持ち良いからといってあまり長時間やると逆に痛くなったりします。
冷やしすぎも良くないですし、この上低温やけどなんかしたら目も当てられません。1回30分くらいにとどめましょう。
30分は私なりの目安でしたけど、この辺は自分の肌と相談しながら決めてください。
悪化因子を取り除く
紫外線やアルコール、カフェインなどなど。酒さ、酒さ様皮膚炎の肌に良くないと言われている物質はたくさんあります。自分の肌を良く観察して、悪いと言われている物質の摂取をやめましょう。
「何かをして治す」のではなく、「悪化する原因のことをしないで良くなるのを待つ」という姿勢が大事です。気長でうんざりしますが、ここで短気を起こしてしまうと却って悪化します。紫外線アレルギーや化粧かぶれなどを併発したら治るものも治りません。まずは炎症を治めることだけ考えます。
代表的な悪化因子
悪化しやすいと言われている主な物質を挙げておきますので参考にしてください。
- 紫外線
- アルコール
- カフェイン
- ココア
- チョコレート
- ナッツ
- 香辛料
- 温度変化
- ストレス
- 不規則な生活
- 合わないスキンケア用品
我慢しきれないときは
口から摂取するものに関しては、刺激物と言われているものに好きなものが多いときついです。。。
ほんとうにその物質が悪化因子になるかどうかはその人次第なので、どうしても食べたければ肌の状態をよーーーーく観察しながら摂取しましょう。
少しでも悪化したと思ったら断つ事です。
私の場合、ココアは悪化する兆候がなかったので飲んでましたが、カフェイン入りのお茶などは止めました。
アルコールは妊婦なんで元々止めてました。妊婦はカフェインも止めたほうがいいんでしょうが、コーヒーを我慢した代わりに紅茶を飲んでたんですよね。紅茶もカフェインが入ってるので止めました。
悪化因子は人それぞれだと思います。不安なら全部やめればいいんですが、それだとストレスがたまるので肌と相談しながら適度に折り合いをつけましょう。
体質改善
体質の改善も図っていくと有効です。生活習慣の改善や免疫力の強化などですね。
運動や規則正しい生活が真っ先に思いつきますが、運動に関しては汗をかくような運動は却って炎症肌に良くない場合があります。健康維持の軽い運動に抑え、激しい運動は避けましょう。
食事の改善やデトックスなどを意識するのはかなり有効です。肌は摂取した食べ物から作られます。デトックスは身体の毒素を排出します。どれも肌には密接な関係があるんですが、普通に生活していると当然のように綺麗な肌でいられるので(炎症なんか起こしてない、という意味で。モデルさんや女優さんのような美肌、という意味ではありません。)あまり意識することはありません。
お岩状態の肌から早く脱出するためだけではなく、炎症を起こしにくい肌、トラブルを起こしにくい肌に育てていくという視点からも食事や生活習慣は大事です。
どの生活習慣が肌に良くないのかは人それぞれです。生活リズムが乱れているとか、野菜を食べないとか、人それぞれ思い当たるふしはあるはずです。いきなりガラッと改善するのは難しくても、できる事を少しずつやっていきましょう。
肌をこすらない水洗顔
肌を触らない、こすらない。とにかくそっとしておくのが一番です。顔とかゴシゴシ洗う必要ないです。炎症期の肌は傷だらけです。傷をこすってるんですから、そんなことしたら悪化します。治りが悪くなります。
顔を洗うのは水洗顔で十分です。洗顔料や石けんを使いたい気持ちは分かりますが、却って刺激になりますので最初は水洗顔に徹しましょう。
洗顔回数
洗顔回数も耐えられるなら1日1回でいいくらいです。とにかく刺激しちゃいけないんです。水の冷たさが刺激になります。お湯の熱さが刺激になります。刺激になるくらいなら洗うの自体を止めてしまいましょう。洗うのであれば刺激にならないように最大限配慮すべきです。
湯温
顔を洗うときの温度はぬるま湯を守りましょう。ぬるま湯と言っても、触って温かいと感じる温度では熱すぎます。人間には体温がありますから、温かいと感じるという事は自分の体温より高い温度だという事です。炎症期の肌にはちょっと冷たいなあ、くらいが適温です。
洗い方
洗い方はそーっと、そーーっと。手に水をすくって、水に顔をあてるだけ。最初はそんな感じから始めてください。洗えてる気は全くしませんが、しばらくの辛抱です。
ぱしゃぱしゃと流してみるのは慣れてきてから。どんなに慣れてきてもゴシゴシだけはしないでください。洗顔も肌状態を見ながら少しずつステップアップできますので自分の肌状態を良く見ながら肌と付き合っていきましょう。
肌に合う化粧品を探すのはやめよう
化粧品ジプシーをする必要はありません。この大炎症期は何も塗らないでください。どうしても塗りたいなら超敏感肌向けの化粧水です。潤いとか美肌成分とか一切排除したシンプルな化粧水です。物足りないくらいでいいんです。
脱保湿という考え方もあるくらいです。保湿すると熱がこもって却って乾燥する、という考えの下に保湿剤を一切断つという方法です。
脱保湿がいいか化粧水などを塗ってケアしていくのがいいかはそれぞれの考え方次第ではありますが、化粧水を塗って悪化するくらいなら何もしない方がいい事だけは確かです。
お使いの化粧水が絶対に悪化因子にならないという確信がないならば塗らない方がいいです。買おうと思っている敏感肌向けの化粧水が絶対に悪化因子にならない、と言いきれる人はいないと思います。だから買わなくていいんです。
肌をきれいにしていくケアはもう少し肌状態が改善してからにしましょう。スキンケア大好きな人には辛いですよね。大丈夫、肌さえ改善すれば美容成分たっぷりの化粧品だって塗れるようになりますから。スキンケア別に好きじゃない、って人は放置が一番、と開き直りましょう。
何もしないという治療法
炎症がひどすぎるこの時期は何もしないのが一番です。炎症がひどくて膿も出ていたりするという事は、肌が傷ついているということです。普通だったら肌を整えるためにするお手入れもやればやるほど悪化する可能性が高くなります。
今の皮膚の状態は皮膚に細かい傷がたくさんついていると考えて下さい。どんなにいい化粧品でも傷口に化粧品を塗る気になりますか?
化粧品などで肌を整えていくのは傷が治ってからです。とにかく刺激を一切排除して傷口を治すことを優先するのが炎症期の肌には一番の近道です。
何もしないのは肌に対して
結局何もするなというなら何の解決にもなってないじゃないか、と怒られそうですが、何もしないのは肌に対してだけです。炎症中の肌に化粧水やら乳液、流行の○○洗顔法やらをやっても悪化するだけの可能性があるからやらない方がいい、というだけです。
体質の改善や悪化因子の除去などは積極的に行っていけば改善スピードが違います。治ってからの肌質も良くなり、トラブルを起こしにくい肌になります。体質も人それぞれ、何が悪化因子かも人それぞれです。
まずは自分の肌状態をよく観察して「肌が悪化しない」事に努めるべきです。自分の肌の声を聞くようにすると化粧水が塗れる状態かどうかは自分で分かるようになります。
まとめ
結局はすぐに治す事はできないのね・・・・と思われるかもしれませんが、残念ながらその通りなんです。すぐに治る魔法のような方法はありません。
数日で効果がでる魔法のような薬の副作用で酒さ様皮膚炎になっているのです。もう魔法は使えません。乗り越えるしかないんです。
私は抗生物質すら飲めない妊婦だったので絶望感しかありませんでしたが、冷やすのは本当に気持ちよかったし、一瞬だけですが楽になりました。他の方法は気長に取り組まないといけない事ばかりでイライラしますね・・・・。
炎症が治まってくると次は皮剥け期間です。先は長いですが、少しずつ改善していきますので気長にがんばりましょう。
炎症期には肌に何か塗るよりも体質改善を目指そう