酒さ様妊婦の出産記録:出産時の肌状態

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酒さ様皮膚炎完治までの治療記録ブログ

出産という一大イベントの際に酒さ様皮膚炎の肌状態がどういう変化を起こすか、出産前からとても気になっていました。

出産はホルモンバランスが大きく変わる事で知られていますし、肌と女性ホルモンは密接な関係があります。出産を機にせっかく良くなって来た肌状態が悪化する事も十分に考えられるので、かなりビクビクしながら出産を待っていました。

いざ出産を迎えてみて、発症部分の肌はどうだったのか、肌状態はどう変化したのか、などの体験を綴ってみたいと思います。

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出産前の肌状態

まずは出産前の肌状態がどんな感じだったかという事ですが、前回の記事にまとめてあります。

酒さ様妊婦の出産記録:出産前の肌状態
前回の肌状態報告から1ヶ月は経っていないのですが、前回は体調を崩していたので至ってシンプルなスキンケアでした。 そろそろいつ産まれてもおか...

詳細は省きますがどんな状態だったかを簡単にまとめると

  • 酒さ様皮膚炎の脱ステロイドはかなり落ち着いて肌に厚みが戻ってきた
  • 保湿を徹底したところ、肌のキメと厚みが整い始めた
  • 赤ら顔はゆっくりとしか改善していかない

という感じです。

保湿は1日3回。ヒルドイド系の保湿剤で行っており、赤みの改善がないことから別の保湿剤への乗換えを検討しているところでした。

出産前日

出産を迎えたのは「正期産」と言って、もういつ産まれてもおかしくないですよー、という期間に入ってすぐの事。予定日まではまだ3週間程度あります。

正直言って正期産に入ってすぐ生まれるとは考えておらず、来週か再来週くらいだろ、と悠長に構えていました。

なぜか赤い顔

そんな中、やけに赤い顔に気付きます。

いつもより赤いのですが、赤みがちょっとおかしいのです。酒さ様発症当時のような嫌な赤み。ピンクではなく黒みがかった赤みですね。

酒さ様皮膚炎発症後2週間の頬の経過画像

この時の写真を撮っていないので画像でお伝えできないのが残念ですが、以前の画像に照らし合わせると大体このくらいの赤み。

肌の状態はこの時より整っているので、赤みはこのくらいで画像のようなブツブツやまだら模様が無い状態です。

正直言ってずっとピンクを保ってきた顔の赤みがどうして悪化したのか分かりませんでした。

肌のキメや厚みが整ってきていたのはそのままに、発症部位だけが不健康にぼわっと赤いのです。

ここで出産に結びつけるという発想はこれっぽっちも無く、その日は暖房に当たりすぎたのかとスキンケアを刺激の少ないものにして就寝。

出産当日

出産当日ですが、起きて鏡を見るとやっぱり顔の赤みが取れていません。いつもだと起きてすぐは顔の赤みが少ない状態なので、起きてすぐに不健康な色の赤みがあるというのはちょっと異常事態です。

この時は水洗顔すらおっかなびっくり、ほとんどゆすぐだけの最低レベルで行いました。

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破水

今回の出産は破水から始まりました。

お昼過ぎくらいにちょっと流れるような感覚があったのですぐに病院に電話して、入院の支度を整えて向かいます。

破水の後はおしるし(ちょっとした出血です)も来ていたので

こりゃもう出産だろう、思ったより早かったなー。

くらいに考えていました。

家を出る準備をしている時にふと鏡を見る機会があったのですが、発症部位が真っ赤です。酒さ様皮膚炎を発症していない部分は真っ白、発症した部分は真っ赤。当然どす黒い赤みで、黒みがさらに増しています。

ここら辺でやっと出産と顔の赤みに何か関係があるかも、と考えました。とは言え、今から出産なのに顔の赤みなど気にしていられないのでそのまま病院へ。

顔の赤みはある程度おさまって来てはいるものの、やっぱり何かあると発症部位が赤くなる事や、通常の肌に見えても全然普通の肌じゃないんだという現実を突きつけられます。

久しぶりに指摘された顔の赤み

病院に着くと入院のために診察や入院説明があります。この時久しぶりに顔の赤みを指摘されました。それも助産師さん2人に。

顔の事を言われるのは久しぶりで、もう誰からも指摘されない程度には改善していたのでちょっと戸惑いました。

言われても仕方ないくらい頬が赤いのは自覚していましたし、助産師さんは私の体調や点滴の悪影響などを考慮しないといけない立場です。特に悪い印象は持たず、今までの皮膚病の経歴を簡単に説明します。

しばらく調子が良かったけれども昨日から顔の赤みがおかしい、というのも伝えたのですが、結局理由は分からずじまいです。

そのままLDRという陣痛から出産までを過ごせる部屋で徐々に重くなる陣痛に耐えます。陣痛が重くなる頃には顔のことなど吹き飛んでいますね。

いざ出産

トラ

出産を迎える頃には野獣と化しています。

さすがに全身汗だくになる頃には顔の紅潮を感じますが、鏡など見ている余裕はありません。

周りには立ち会い希望の主人の他に助産師さんがお二人と産婦人科医がお一人いましたが、誰も野獣の頬の赤みなど気にしないでしょうw

出産後2時間

無事に出産を終えると、しばらくは出産を迎えたベッドで休みます。この時に赤ちゃんを抱っこする事もでき、新生児室に預けられるまで一緒に過ごすことができます。

出産後2時間程度はそのまま休憩し、その後助産師さんに付き添われてトイレに行きます。一人で行くなと念を押されるのでやっぱり出産後は身体がボロボロなんでしょうね。

この時顔の赤みのことはほとんど忘れていましたが、いざトイレに行くと鏡があります。

鏡を見たときの感想は

顔白っ! ってか、真っ白! 赤みとかどこ?

という感じ。

出産前にあれだけ赤かった頬ですが、出産時に紅潮を感じたにも関わらず赤みなど綺麗さっぱり消えています。

この時の私の状態はただ単に貧血なだけですが、貧血気味でも頬だけは微妙に赤いのがこの病気の特徴です。

それが発症部位の赤みが全然なく、ピンク色ですらありません。とにかく白いだけ。

これが通常だとは考えていませんでしたし、フラフラであまり顔を気にする余裕もなかったのですが、おぼろげながら

このままちょっとでも赤みが引けばいいなー

程度は考えていました。

出産当日

しばらくLDRで休憩すると病室に移ります。私がお世話になった産科は出産当日は何もせずにゆっくり休ませてくれます。赤ちゃんの授乳などのお世話は次の日から。

この日はとにかく寝ていました。立ち上がるのもやっとだったので、洗顔やスキンケアは一切行っていません。シャワーも24時間は浴びれませんし、とにかく休んで体力を回復させます。

何度かトイレに行って鏡を見たところ、出産直後の真っ白な状態からは少しだけ赤みが戻っていました。

真っ白な状態が異常だった訳ですが、どのくらいの赤みかというと、通常の頬の赤みか酒さか判断できないくらい。入院前のような不健康な赤みは一切なく、保湿で肌状態が改善していた時と同程度かちょっと薄いくらいの赤みでした。

出産翌日

出産翌日になるとボロボロだった身体も大分回復します。貧血で歩くことすらままならなかったのがすいすいと歩けるようになりますし、食欲も大分戻ってご飯が待ち遠しくなります。

こうなって初めて鏡に写る顔を観察してみました。病院の照明が黄色っぽくて写真がうまく撮れていませんがご容赦ください。

鼻の毛穴

酒さ様皮膚炎妊婦の出産記録:出産翌日の鼻まず驚いたのが、鼻の毛穴。

鼻の頭の毛穴がなくなってつるんとしているのです。

え、赤みじゃないのと思ったかもしれませんが、まずそこに目が行ってしまうほどの変わりようでした。

いつもであったら鼻筋や鼻の頭は黒い点々が目立ち、赤みもあるのでいちご鼻状態。

それが鼻筋の黒い点々は相変わらずなものの、鼻の頭の点々がなくなっており、赤みも大幅に減っています。

鼻はそれでも赤みがあるのですが以前に比べるとかなり改善しており、特に黒い点々がなくなっている事は素直にびっくりです。

頬の赤み

酒さ様皮膚炎妊婦の出産記録:出産翌日の頬次に気になる頬の赤みですが、これも鼻の赤みと同様大幅に減っています。

徹底保湿をしていた時の肌のキメや厚みはそのまま、赤みだけ減っていますので肌状態はかなりいいです。

この時の肌状態はというと、全身すべすべしっとり。腕や足の元々かさついていたところもつるつるとしています。

その肌状態がそのまま顔にも反映されているようで、どういう訳かすべすべしっとりで赤みも抑えられているという、とても良い状態の顔でした。

空気の乾燥と肌の浸透力

肌はすべすべしっとりなのですが、病院の空気は空調で管理されており少し乾燥しています。

ヒルドイドローションを持ち込んでいたので塗ってみると、みるみるうちに浸透していきました。

自宅で塗った時にこれほどの浸透力を感じたことはなかったので、肌の状態がいいから浸透力が高いと判断しました。

この浸透力は入院の間中続きますが、退院してきて数日するとなくなってしまいました。病院の環境と自宅の環境がいかに違うか、という事ですね。

 入院中のスキンケア

スキンケアは最低限

入院の準備をする段階で、スキンケア用品は最低限しか持ち込まないと決めていました。

入院中によっぽど肌が脂っぽくならない限りは水洗顔でいいでしょうし、したとしてもクレンジングクリームだけで汚れを落とす程度で十分ではないかと考えていました。

保湿に関しても、入院前はヒルドイド系保湿剤を3種類使いわけていましたが、これもヒルドイドローションだけでどうにかなるだろう、との考え。足りない分はワセリンで保護すればいいと考えていました。

授乳用お手入れ用品

それ以外に、授乳が始まるので胸のお手入れ用に馬油。赤ちゃんの吸引力ってすごいんで、授乳って痛いんです。2~3時間おきに吸われるので、乳首がこすれたり切れたりします。

それを改善するために乳首保護用の専用クリームが出ていたりします。私のお世話になった産科で使っていたのはランシノーという商品で、赤ちゃんが舐めても平気な羊の油(ラノリン)からできています。赤ちゃんの口にも入るのでもちろん無添加・無香料。

これがものすごく乳首ダメージには効いて、こういった油で保護と保湿をしてあげる事によって乳首の痛みが軽減されます。

詳細は脱線しますので詳しく書きませんが馬油でも理屈は同じなので、私は手持ちにあるソンバーユを持ち込みました。

保護ならワセリンでいいじゃないかと思いますが、動物性油脂の方が傷の修復力があるのでワセリンよりもこういったものの方が適しています。

入院時のスキンケア用品一覧

結局スキンケアとして持ち込んだものは

の4種類のみでした。

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スキンケア詳細

洗顔

出産時に大汗をかいたので出産翌日はさすがにクレンジングクリームでの洗顔を行いましたが、他はひたすら水洗顔。

病院内で汗もほとんどかきませんし、外に出ないので汚れませんので水洗顔くらいが丁度よかったです。

コールドクリーム洗顔で酒さ様肌を改善しよう。水洗顔が物足りなくなった肌に最適。
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保湿

保湿は顔を洗った時と乾燥を感じた時に随時ヒルドイドローションという形をとりました。病院内の空気が乾燥していたので、肌が乾燥したら塗った方がいいと考えて回数などは特に決めませんでした。

朝晩の洗顔時に2回にプラスして大体2~3回保湿していたと思います。

朝と晩だけヒルドイドローションの後にワセリンを米粒程度プラス。

馬油は2~3度洗顔後にうすーく塗って浸透力を上げています。私の場合は馬油を毎回顔に塗るとニキビができるので、たまにプラスする程度に抑えています。

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馬油は主な目的が乳首保護でしたが、せっかく持っていったので使っとこう、程度で使っていました。

入院中の生活と退院後の生活

皮膚科の処方薬

入院の支度をするときに皮膚科で頂いているビタミン剤と漢方薬を入れておいたのですが、結局飲みませんでした。

飲もうかと思ったのですが、私が処方して頂いているのはビタミン剤と漢方薬です。

病院ではきっちりと3食+おやつでヘルシーに食事管理されていますし、毎食フルーツをつけてくれますのでビタミン不足はあまり考えられません。

皮膚科処方のビタミン剤3種(ビタミンB2、B6、C、パントテン酸)。肌への働きまとめ。酒さや酒さ様皮膚炎の治療でも。
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産後薬としてケフラールというお薬を飲むように言われていたので、漢方薬も飲み合わせが悪いと困ると思って飲みませんでした。

皮膚科で薬を処方されている事と飲んでいる薬は申請してあるので大丈夫だとは思いますが、わざわざ聞くのが面倒だったことと、食事や生活リズムがこれ以上ないくらいきっちり管理されている場所だったので飲む必要も感じませんでした。

酒さよう皮膚炎の代表的な漢方、十味敗毒湯の効果と効能
酒さ様皮膚炎で良く使用されている漢方薬の1つに十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)というものがあります。ニキビ薬としても有名なこの漢方ですが、...

入院中の顔の赤みと生活習慣

入院期間は4日間、分娩時間も含めると5日間ほど病院にいた事になります。

いつもであればそのくらいの期間薬を飲むのをサボると顔の赤みが増していたのですが、今回の入院期間では一切そういった事はなく、入院前より顔が白い状態で退院することができました。

やっぱり食事や生活習慣などはとても大事なんですね。

ビタミン剤や漢方薬が現在の顔の維持に役立っていることは間違いないのですが、それと同時に食事や生活リズムを改善する事の重要性も感じました。

退院後の生活

退院後は昼夜関係ない生活が待っていますし、食事の支度も主人か私のどちらかで行いますので、入院中と同じような食生活を維持することはできません。

そういった生活習慣の中、肌の状態は元に戻っていくか、悪化していく事も考えられます。

それでも入院中に食事や生活リズムを整える事によって、肌が悪化せずに改善に向かうであろう傾向を体験できた事は良かったと思っています。

ヘルシーな食事にきちんとした生活リズムが理想だという事は身をもって体験しましたが、そうばかりいかないのも現実。

どこでどうやって折り合いをつけていくか、自分のライフスタイルに合わせて考えていきたいところですね。

まとめ

酒さ様皮膚炎を発症してから半年以上経ちますが、やはり何かのきっかけで発症部位に異変が起こる事もあるようです。

出産前の謎の赤みは出産後にあっさり消えていたので、出産に伴う何かの変化だと思いますがどんな作用が働いてこうなったのかは分かりません。

「出産に伴うホルモンバランス」で片付いてしまうような問題なのかもしれませんが、最近では顔の赤みが増すことなどほとんどありませんでしたので単純にショックではありました。

同時に発症部位はまだまだ弱っていて、調子に乗って以前と同じようなスキンケアやメイクなどをしてはいけないな、と認識できた出来事でもありました。

出産は最大のデトックスと聞いた覚えがありますが、出産時に肌が綺麗になっていたのはそういった事も関係あるのかもしれませんね。

入院中の良い肌状態は病院でのヘルシーな食事と規則正しい生活リズムだと思います。改めて肌というのは色々な要因で変化すると認識させられました。

自宅に戻ってきて育児が始まり、不規則極まりない生活になってしまいますので、肌状態は悪くなると予想しています。

悪化させないように、という酒さ様治療の上でたった一つ大事な一点が今は難しい状態なのですが、仕方ないと開き直って育児が少し落ち着くまで頑張ります。

とりとめのない記録になってしまいましたが、酒さ様皮膚炎を発症した上で出産、という私の体験談がどなたかのお役に立てれば幸いです。

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コメント

  1. アバター つう より:

    ろーざさん、こんにちは。
    出産前の赤みは不思議ですね!

    私の時は出産の時に酒さとは関係なかったので時に気にしてはなかったですが2人目を出産後の写真を見ると化粧をしてるわけではないのに顔は白くハリ艶があったのには自分でもビックリしました。その後1年も経たず頬に吹き出物が沢山できたので今、思えばホルモンバランスが崩れたのかもしれませんね(>.<)

    • ろーざ ろーざ より:

      出産前の赤みは謎のままですw

      やっぱり出産時って肌が変わりますよね!
      キレイになるならずっとその状態が続いてくれればいいのに、そういう訳にはいかないようですヽ(´o`;