酒さ様皮膚炎の完治を目指すに当たって、肌が悪化する原因を取り除いていくという事はとても大事なことです。
肌状態を良くしようとすると、どうしてもスキンケアや食生活を改善してあれこれとやりたくなります。こういった「改善するという行動」は自分の生活に何かをプラスするアプローチですね。こうったプラスのアプローチの中で私自身はどういう事をやったか、というのを以前の記事でまとめました。
対して「悪化する要因を取り除く」というのは、生活から何かを減らすというマイナスのアプローチになります。今回はマイナスのアプローチである「改善の為にやめた事」をリストにしたいと思います。
今回も私の体験談が主となります。個人差があるとは言え、これだけは絶対にやめた方がいいと思うことにも触れていきますので、生活改善の参考にでもして下されば幸いです。
もくじ
飲食物
- アルコール
- コーヒー
- 香辛料
アルコール
アルコールに関しては妊婦のため発症ちょっと前から止めていたのですが、あえてリストに入れました。なぜかと言うと間違いなく肌の改善に貢献していると実感しているからです。
アルコールを飲むと顔の赤みが増し、どす黒い赤みにまでなっていましたが、次の日には引いていたため軽く考えていました。飲まなくなった今、あの赤みは不健康そのものの赤み以外の何者でもないと感じるように。あの赤みを帯びた肌を普通と考えていたのが逆に恐ろしいです。
コーヒー
アルコールは間違いなく貢献していると実感できるのに対して、コーヒーに関してはちょっと実感が沸きません。コーヒーも妊婦だったため控えてはいたのですが、たまには飲んでいました。酒さ様発症直後は一切飲まずに過ごしたのですが、特に変化は感じられず。
肌が小康状態になった最近また少し飲み始めました。とは言っても無制限に飲んでいるわけではありません。妊娠前は一日数杯飲む事もあったのですが、今は1日1杯までに制限しています。
香辛料
香辛料は控えるようにした、程度で止めてはいません。食事関連は私だけの都合で変えられないし、自分だけ香辛料抜きの食事を用意するわけにもいかないので妥協策です。
豚キムチを例にしますが、そういったメニューの時はサラダや他の副菜を大目に用意してそちらをたくさん食べるようにしています。豚キムチに手をつけない、まで徹底しているわけではありません。
スキンケア
- クレンジング
- 石けん洗顔
- スキンケア用品ほとんど
- メイク
クレンジング
クレンジング剤は使用しなくなりました。単純にメイクをしないか、したとしても石けんで落ちるメイクに切り替えたので必要なくなりました。日焼け止めや石けんで落ちるメイクも、今はクリーム洗顔で落としています。
軽めのメイクにしておけばシンプルで肌に優しいクレンジングで落ちますが、多少落ちなかったとしてもあえて気にしないという事もとても大切です。
汚れを落とすよりも肌に負担をかけない事を優先しています。
石けん洗顔
石けん洗顔は、酒さ様発症直後にやめました。水洗顔→クリーム洗顔とステップアップしてきて、今はたまーーに石けんを使用する程度です。まだめったな事では使用しませんし、使用しても泡を乗せるだけですぐに流します。
石けんはにきび治療時代から使っていた無添加のものを使用しています。ニキビ用の石けんにはピーリング作用があったりするので、そういった高機能商品は避けています。
石鹸洗顔は現在様子見といったところですね。様子を見ながら回数を少しずつ増やしていく予定です。日常的に取り入れられるようになるのはもう少し先かな、と考えています。
スキンケア用品
スキンケア用品と言われるものも全て止めました。化粧水や乳液、美容液、オールインワンジェルなどですね。酒さ様発症直後は一切塗らずに過ごしました。
今は状況に合わせて多少のスキンケア用品を使いますが、基本的には使いません。
どういう時に使うかというと、エアコンや外気などでちょっと乾燥してしまったな、という時や行事などで一日中外にいたからちょっと紫外線に当たりすぎたな、という時です。肌にダメージを受けた事が明らかな時のスペシャルケア用ですので、基本的には脱保湿です。
多少とは言え使っていますし、日焼け止めも塗っているので完全なる脱保湿じゃないかもしれませんが、ここでは日常のお手入れに化粧水などでの保湿はしていないと捉えてください。
ずっと脱保湿だった訳ではなく、発症直後は一切やめたものの、炎症期の終わりくらいから保湿をはじめ、皮剥け期には普通に保湿していました。現在保湿していないのは、その方が肌の改善が進んでいるからです。必要と思えばまた保湿も取り入れます。
また、私はおでこにはステロイドを塗っておらず、その部分は酒さ様を発症していません。ですが、たまにニキビっぽくなるんですよね。そういった時に、おでこにだけビタミンC配合の化粧水を塗ることがありました。これも、おでこにニキビが全く出てこなくなったことから今は塗っていません。
日常的に石けん洗顔をするようになったら、保湿はもう少し取り入れていこうと思っています。
メイク
元々のメイクはグリーンベースの下地でニキビの赤みを隠してから、カバー力のあるBBクリームを塗るというもの。これは一切やめました。使っていたBBクリームは皮剥け期にどうしても隠さなくてはならない日があり、一度だけ塗ってみたのですが大失敗した経験があります。
数時間しか塗っていないにも関わらず、家に帰ると明らかに赤みが増し炎症が促進された顔。こんなにも分かりやすく赤みが増すのかと思いました。
この日以外の外出時は日焼け止めを必ずしましたが、見た目に関してはマスクでしのいでいました。買い物はネット通販など、仕事や家族の用事以外はなるべく外出しなくて済む方法も取り入れました。
肌が改善してきた現在では、石けんで落とせるタイプのルースパウダーを取り入れています。もう少ししたらミネラルファンデなどのパウダーファンデを取り入れる予定。ただ、こういったメイク自体もなるべくしないようにしています。
いざという時に隠せるという安心感はやはりとても大事ですが、なるべくならBBクリームやリキッドファンデなどは避けた方が無難です。
まとめ
悪化因子を取り除くという行為は、改善するという行為よりもはるかに地味で根気のいる事です。
ですが、いくら肌にいい事をしていても、それと同じくらい悪いことをしていればいつまで経っても改善速度は速くなりません。下手すると以前より悪化してしまうという事もあり得ます。
酒さ様皮膚炎は改善速度がゆっくりで時間のかかる病気ではありますが、肌を労わり大事に扱えば必ず少しずつ改善していきます。リバウンドなどで時には一気に後退する事があっても、自ら肌を痛めなければ最終的にはちゃんと良くなっていくのです。
化粧水を塗ったり薬を塗ったりと何かをプラスしていれば大きな安心感が得られるのですが、それと同じくらい「悪化させないこと」にも目を向けてみて下さい。
肌が悪化することは一切何もしない。決して目立ちませんが、これはかなり重要な治療法です。
今まで続けてきた何かを止めるという事は意外と難しかったりします。お仕事や生活習慣によって辞められるもの、辞められないものがあると思いますが、無理のない範囲で肌に悪い行為を止めていってみましょう。