ビタミン剤をサプリで摂ろうとした場合、マルチビタミンで摂るか単体のビタミン剤を摂るかで悩んだことはないでしょうか。
マルチビタミンは単体ビタミンに比べて個々のビタミンの配合が少なかったり、目的に合った成分だけ摂れればいいから単体ビタミンでいいんじゃないだろうか、と考えがちです。
ビタミンの効果は目に見えて分かるものではないため、漠然と最初に選んだビタミン剤を飲んでいる場合もあると思います。
今回はそんなビタミン剤の選び方を、配合量や吸収率、栄養素の働きから考えていきたいと思います。
もくじ
配合量
マルチビタミンか単体ビタミンかで悩む基準のひとつに栄養素の配合量があります。
大抵の場合単体のビタミン剤の方が配合量が多かったりするため、目的に合った栄養素だけを摂るなら単体ビタミンでいいと考えがちです。
酒さ様皮膚炎に関係の深いビタミン剤と言うとビタミンBとCだと思いますので、この配合量を比べてみましょう。
全て一日分の配合量の比較です。
DHC
まずは手ごろなDHCから。
ビタミンB2 | ビタミンB6 | ビタミンC | |
---|---|---|---|
マルチビタミン | 2.4mg | 3.2mg | 100mg |
ビタミンBミックス | 30mg | 30mg | |
ビタミンC(ハードカプセル) | 2mg | 1000mg |
ビタミンBもビタミンCも単体の方が10倍近くの配合量になっています。
ファンケル
続いてファンケル。こちらもドラッグストアなどで気軽に入手可能です。
ビタミンB2 | ビタミンB6 | ビタミンC | |
---|---|---|---|
マルチビタミン | 1.1mg | 1mg | 80mg |
ビタミンB郡 | 40mg | 30mg | |
ビタミンC&ビタミンP | 1.5mg | 1050mg |
ディアナチュラ
ディアナチュラさんのサプリはボトルタイプとパウチタイプで配合量が違います。表はパウチタイプのものです。
ビタミンB2 | ビタミンB6 | ビタミンC | |
---|---|---|---|
マルチビタミン | 3.3mg | 3mg | 80mg |
ビタミンB郡 | 33mg | 30mg | |
ビタミンC | 2.2mg | 1.0mg | 1050mg |
小林製薬
ビタミンB2 | ビタミンB6 | ビタミンC | |
---|---|---|---|
マルチビタミン | 1.1mg | 1.0mg | 120mg |
ビタミンB郡 | 12mg | 10mg | |
ビタミンC | 6mg | 1050mg |
ネイチャーメイド
ビタミンB2 | ビタミンB6 | ビタミンC | |
---|---|---|---|
マルチビタミン | 1.7mg | 2mg | 300mg |
B-コンプレックス | 12mg | 10mg | |
C500 | 500mg |
配合量比較まとめ
どの製品もマルチビタミンに比べて単体ビタミンの方が配合量が多く作られています。10倍以上の差がある商品もあるため、ビタミンBとビタミンCに絞って購入したい方も多いのではないでしょうか。
配合量だけを考えると単体の商品を買った方が効率的に思えますね。
では次に、ビタミン剤を単体で摂取した場合の効果を考えてみましょう。
栄養素の相乗効果
ビタミンやミネラルは単体ではなく複数が合わさった相乗効果で本来の力を発揮します。
例えば肌にとってとても大切なコラーゲンですが、このコラーゲンを作るためにはたんぱく質とビタミンCが必要です。ビタミンCだけ摂取していても上手にコラーゲンを作れません。
骨を作るにはカルシウムと良く聞きますが、これもカルシウムだけで骨が作られる訳ではありません。骨を強くするにはカルシウムとマグネシウムが必要です。
このようにビタミンやミネラルは単品では働かず、その他の栄養素と組み合わさって初めて効果を発揮するのです。
このため栄養素を単体で摂取しても、その量の分だけ効果が出るとは限りません。
ビタミンの特徴
ビタミンは体内で作り出すことができず、食事やサプリメントで摂取する必要があります。
ビタミンの種類は13種ありますが、水に溶けない脂溶性ビタミンと水に溶ける水溶性ビタミンに大別されます。
水溶性ビタミンは汗や尿などと一緒に体外に排泄されますが、脂溶性ビタミンは排出されません。
水溶性ビタミンは体内に蓄えておくことができませんので、毎日きちんと摂取する必要があります。
また、脂溶性ビタミンは欠乏症になりにくいが過剰摂取の可能性が高くなります。対して水溶性ビタミンは欠乏症になりやすいが過剰摂取の心配がほとんどありません。
ビタミンの過剰摂取
特定のビタミンを過剰に摂取すると頭痛や吐き気、食欲不振など様々な症状が引き起こされる場合があります。
サプリメントは手軽に特定の栄養素を摂取できますが、過剰摂取にならないよう注意しておく必要があります。
とは言え、過剰摂取の目安は大抵の場合で一日の摂取量の数十倍。一日でサプリの瓶を一瓶食べる、というくらいの量です。過度な心配は必要ありませんが、過剰摂取による弊害があるという事は頭に入れておきましょう。
ビタミン剤の上手な摂り方
マルチビタミンを購入するかビタミンB、ビタミンCなどの単体で売っているビタミン剤を購入するかで悩んだ場合、まずはマルチビタミンを購入しましょう。
個々の配合量は単体で売られているビタミン剤よりも少なめですが、マルチビタミンは必要なビタミンを効率よく摂れるように考えて作られています。
また、体内で上手に働く為には他のビタミンとの相乗効果も必要です。
さらに、単体のビタミンだけを大量に摂取しても、水溶性ビタミンの場合は上手く働けない分は尿に溶けて体外に排出されてしまいます。酒さ様皮膚炎に関係が深いと思われるビタミンB、ビタミンCのビタミンはどちらも水溶性ビタミン剤です。
まずはマルチビタミンで最低限の栄養素を補い、その上でさらに不足していると思われる栄養素を足していくのが理想です。
天然サプリと合成サプリ
天然サプリと合成サプリの特徴
サプリメントには天然抽出のものと化学合成のものの2種類があります。
天然抽出のものは天然素材のみで作ったもの。対して化学合成のものは薬品などを合成して作ったものです。
化学合成サプリは大量生産できるため、安価で様々なメーカーが製造・販売しています。
天然抽出のサプリは大量生産ができず、値段も高額になるため販売するメーカーが少なくなります。
天然サプリと合成サプリの違い
では天然と合成でどう違うのかというと体内に留まる時間が違ったり、天然の方が効果が高かったりします。
天然サプリの方が天然素材から作成される分、身体になじみやすいという特徴があります。
また、天然抽出のサプリでは表示してある成分以外に抽出元となった食物がもともと持っている栄養素を同時に取り込めます。こういった栄養素は食物が元々持っているものですのでそのサプリとの相性が良く、ビタミンの働きを助けたりします。
また、合成サプリは化学合成してありますので体内で吸収する際に肝臓に多少の負担をかけますが、天然サプリは肝臓の負担があまりありません。
つまり天然サプリの方が値段が高い分、吸収率や体内効率がいいという事になります。
だからと言って合成サプリがダメというわけではありません。ビタミン剤のようなサプリは継続することが大事ですので、安価であるという点は継続のしやすさにも繋がります。
また、合成サプリだからといって体内に吸収されない訳ではなく、あくまで天然サプリと比べた場合の話ですので値段やライフスタイルに合わせて上手に選んでいきましょう。
お勧めマルチビタミン
ドラッグストアで入手できるサプリはほとんどが合成サプリです。安価にマルチビタミンを摂りたいのであればドラッグストアで好みに合ったものを選べばいいです。上述の配合量を比較した表を参考に、好みのものを選んでください。
天然抽出のマルチビタミンならやわたのマルチビタミンがお勧め。酒さ様肌に嬉しいビタミンB2、B6、ビタミンCももちろん配合されています。
10種類のビタミンを効率的に摂取でき、全てのビタミンが食品由来の天然抽出成分でできています。
まとめ
マルチビタミンは手軽に各種のビタミン剤を摂取できるのでおススメですが、肌の事だけを気にするとどうしてもビタミンB、ビタミンCなどを単体で摂取したくなります。
実際はマルチビタミンで各種のビタミンを摂取しておいて、単体ビタミンをさらにプラスで摂取するほうが効果的です。
その際に単体でプラスするビタミンの摂取量が多くなってしまう事が懸念されるなら、1日2粒目安の商品を1粒だけで服用するなどする事によって摂取量の調整ができます。
ビタミン剤などは長期間服用することによって初めて効果を実感しやすくなります。私がニキビへの効果を実感できたのも半信半疑で飲んで半年が過ぎた頃でした。
当時はマルチビタミンは摂取しておらず、皮膚科で処方して頂いているビタミン剤3種を一日3回飲んでいた程度です。マルチビタミンと同時に摂取していたらもう少し早く効果の実感ができたかもしれません。
ビタミン自体は肌に良く、改善に時間こそかかるものの酒さ様肌の改善にも一役買ってくれます。1週間や2週間で効果が現れるものではありませんが、長期的に考えた時に根本的な肌の改善が期待できます。
どうせサプリで補うのであれば、効率的な摂取の仕方を覚えて上手に摂取していきたいですね。
コメント
こんにちは。育児はどうですか?疲れたまっていませんか?
今に始まったことないんですけど、私の顔はいつもべたべたしてます。
石鹸洗顔をためしても、刺激が強いせいか、すぐにやめてしまいます。
酒さって乾燥するイメージなんですけど、なんでこんなに、皮脂がでるんでしょう?
皮膚科で、皮脂をおさえるような、塗り薬などあるんでしょうか?
みゅうみゅうさん、こんばんは!
睡眠時間が全く取れなくて生活リズムがボロボロになってますo(TヘTo)
夜寝てくれるようになると少しは楽になりますけど、それまでは仕方ないですね(;´∀`)
肌が乾燥すると余計に皮脂を分泌させて、肌がべたつくんです。
乾燥から守ろうとして脂を出すんですけど、なまじべたべたするものですから乾燥を疑わず、オイリー肌向けのケアをしてしまうので改善しにくいという特徴があります。
それと、肌が薄くなっていると水分の保持が上手にできなくて余計に乾燥が促進されます。
酒さや酒さ様皮膚炎の方にはこの傾向が多いですので、みゅうみゅうさんもこのタイプかもしれません。
薬に頼るよりはまず、肌の厚みを取り戻せるようなケアをしていくといいんじゃないかと思います。
酒さよう皮膚炎の治療に大切なたった1つの視点
薬に頼ってしまうと薬の使用が前提になってしまいますので、日常的なスキンケアに取り入れるのは問題があります。
オイリー肌用のケアは一旦置いておいて、肌の根本的な改善を目指す感じですね。
時間はかかりますが、肌自体が改善されると皮脂の分泌も落ち着いてくると思いますよ。
ろーざさんありがとうございます。
毎日が辛すぎて、もうダメかもしれません。
いつも午後から顔がべたべたしてきて気持ちわるいし、チリチリじゃなく、顔はムズムズするし。
そんなときは、顔は洗ってあけだほうがいいんでしょうか?あんまり洗顔の回数を増やすと、余計に乾燥するっていうし。もうどうしたらいいのかわかりません
肌が乾燥から守ろうとして脂を出している場合、皮脂を取りすぎるとなおさら脂の分泌が多くなります。
なので、洗顔の回数を増やすのは控えた方がいいと思います。
どうしても気持ち悪かったら水洗顔だけにしたり、洗浄力の弱い洗顔料で洗ったりなど、皮脂を取り過ぎない工夫をしてみるといいかもしれませんね。
こんにちは(^ー^)
ろーざさん、育児で寝不足や、ストレスで体調、お肌どんなですか?
忙しい中、お肌のためになる情報ありがとうございます( ̄▽ ̄)ゞ
私は抗生剤を飲み続けるので、血液検査しながらの治療になります。皮膚科に通いだして3週間位たちますが、まだまだカユカユぶつぶつです。毎日何度も鏡を見てはため息です。落ち込みます。(T_T)
抗生剤を止めりると、もっとひどくなるのか心配です。でもずっと飲み続けるのも怖いです。マスクなしでメイクして仕事や買い物に行きたい………(-_-)
ろーざさん、お身体気を付けて、たまには手を抜きながら育児頑張って下さい。
たまさん、こんにちは!
寝不足と不規則な食事で肌の調子は最悪になってしまいましたが、今は仕方ないと割り切るしかありませんねw
お気遣い頂いてありがとうございますO(-人-)O
抗生剤は、血液検査をしながらの治療でしたら漫然と飲み続けるよりは安心できるかと思います。
なかなかそこまでしてくれるお医者さまがいないイメージですが、やはりたまさんの通われている病院のお医者さまはしっかりと考えた上で治療なさっているのかもしれません。
私の場合、抗生剤に関しては日常生活に支障が出ると訴えても処方してくれない医師や、治療過程など聞かずお薬手帳を見ただけで抗生剤を飲みすぎだとしか言わない医師に当たっています。
ですので、しっかりと血液検査をしながら治療を継続してくれるたまさんのお医者さまにはある程度信頼してお任せしてもいいのではないかと思います。
ただ、ブツブツにあまり効果がないのであれば別の抗生剤に切り替えるなどの対処をしてみてもいいかもしれませんね。
抗生剤も種類があって、人によって効くものと効かないものがあるんです。
私はミノマイシンという抗生剤は良く効くんですが、ルリッドという抗生剤はすぐに効かなくなってしまいました。
そういった事もありますので、ブツブツがあまり治まらなければお医者さまに相談なさってみてもいいと思います。
マスクなしでの外出は酒さ様皮膚炎を煩うと目標の一つになりますよね!
今の時期は肌が改善していても冷気から守るためにマスクをして欲しいのですが、自らするのと隠すためにするのとでは大違いですものね。
たまさんはビタミン剤なども飲み始められたようですので、今は辛くても改善した後の肌質が以前より良くなってくるはずですので、少しずつでも前に進んでいきましょうね。