炎症と乾燥の同居:治療開始後6週間

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酒さ様皮膚炎の炎症と乾燥。出口の見えない6週間

治療開始後しばらくは引かない炎症に悩まされますが、その状態は日々変化していきます。もちろん、少しずつ良くなっているんです。本当に気をつけないと分からない・・・いや、気をつけていても分からない程度の変化です。

炎症真っ最中の自分ではネガティブすぎて気付かない程度の変化でしたが、発症から1週間しか経っていない大炎症期の肌にも良い変化はありました。

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今回は前回の「発症1週間後までの治療記録」からの続きです。肌状態の転換を迎えたと感じた6週目あたりまでを一気に綴ります。

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炎症は治まらない

ステロイドを塗りたくなる誘惑には打ち勝とう

治療開始から1週間が経つ訳ですが、炎症は一向に治まりません。治療開始はイコール脱ステロイド開始でもある訳ですが、おさまらない炎症についついステロイドを塗りたくなります。塗るとあっという間に綺麗になるからね・・・・。見た目も辛い、かゆいの辛い、熱いの辛い、膿んでるの辛い、寝てる時すらかいちゃって自己嫌悪。とにかく朝から晩まで辛いんだよ・・・。

でも、酒さ様皮膚炎はステロイドの副作用が原因の病気。ステロイドを塗ったら絶対に治りません。今の辛い離脱症状をどうにか乗り越える必要があります。

炎症具合の変化

1週間あたりで赤紫色から赤色になった炎症状態は徐々に赤みが薄れてきます。

前回1週間の記録では分かりやすくするために赤紫と赤だけ使いましたが、実際にはもっと細かく変化していきます。赤黒→赤紫→真紅→赤→ピンクっていう感じですかね。真紅と赤とピンクの間にはさらに様々な状態が存在しますが、色の名前で表すのむずかしい。。。

私の場合、3週間程度だと真紅と赤の中間くらいまで改善しており、6週間で赤とピンクの間、という改善具合でした。

膿とリンパ液はやや改善

膿やリンパ液はまだまだ出てきていますが、初期の1週間に比べれば多少改善しています。固まったリンパ液がポロリと取れる感覚が目に見えて減ってきます。膿を持ったブツブツも徐々に減っていきます。初期では黄色いぷつぷつが目立った肌も、3週間程度経つと黄色い物体はあまり見当たらなくなりました。6週間目には膿や黄色いぷつぷつは見当たらなくなっています。

部位によって微妙に違う症状

酒さ様皮膚炎の発症部位は顔なのですが、ひとくちに顔といっても色々な部位があります。私は幸いにしておでこやこめかみにステロイドは塗っていませんでしたので、顔の上半分は無事な状態です。

問題の赤お岩肌は鼻、頬、あごなどの顔の中心部なのですが、この中でも顎の炎症が一番ひどい状態でした。酒さよう発症前にニキビの治療に通っていた時も顎のニキビが一番ひどく、ブツブツと出てくるのは決まってあごからでした。

酒さ様皮膚炎発症まで
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ひどい順に並べると

あご>鼻>ほほ

といった感じです。頬にはあまり見られなくなった黄色いぷつぷつが顎にだけは出てきたりします。鼻は皮脂が多いせいかいつまで経ってもちょっと膿んだり、ちょっとリンパ液が出たりと少し良くなったと思ってもすぐに悪化するイメージです。

炎症と同時に乾燥も

炎症と乾燥の関係

炎症を起こしている箇所は熱を持っています。これは当然のことなのですが、もう少し「熱を持つ」という事について考えていくと

熱を持つ=水分を奪われる

という図式が成り立つことに気付きます。この理屈は皮膚科医じゃなくても美容部員じゃなくても分かります。肌から水分が奪われれば当然乾燥してきます。

この先、保湿がいいのか脱保湿がいいかのかは人によって考えや主張が違いますので今回は割愛。

乾燥の悪化

炎症はゆっくり改善していってるのですが、今度は肌が乾燥しはじめます。どんどん潤いが失われていく肌はさわるとガサガサです。皮膚も薄くなった感じで、いっそう潤いを保つことができません。

つまり、この時期の肌は炎症を起こしている上に乾燥までしてくるという状態になります。

皮膚の薄いアゴから皮剥けが

状態の一番悪いのは顎でした。皮膚の薄いあごは皮むけが始まってきます。頬も下の方、顎に近づけば近づくほど乾燥している感じです。

何もしなくても皮がむけ、日焼けの後のような状態になります。日焼けの後の皮むけと違うのは、炎症が治まっておらず顔はまだ真っ赤だという事です。真っ赤な状態はしばらく続きますが、乾燥して皮がむけてくる状態も同居し始めます。

順調には良くならない

赤みが改善してるうちはいいんですが、何かの弾みにちょっと後退したりします。そうするとあっという間にブツブツが再発したり膿が出てきたり。炎症が少し良くなって来てもぶり返してやり直し。

炎症→ブツブツ&膿→乾燥→皮剥け→炎症悪化→ブツブツ再発→かんs・・・(ry

といった感じで三歩進んでは二歩下がる肌状態が続きます。この状態が約5週間続きました。6週目に入る頃には一度皮むけも治まり、炎症と乾燥はしているものの頬はなめらかと言ってもいい箇所が現れます。顎は相変わらず皮剥けしていますが、全体的ではなく部分的に少しだけ剥けているという状態まで一旦落ち着きます。

皮剥け地獄へ

このまま良くなっていってくれると思ったのですが、この後すぐにあり得ないくらいの皮剥け地獄が始まります。ここまでアゴに出ていた皮むけなどかわいいもの、とあざ笑うかのように発症部位全体の皮膚がボロボロとむけて来ます。

皮向け地獄の詳細は次回の記事に回しますが、ここからの一大乾燥期が転換期の一つに思えたので、2週間目から6週間目までを一気に記事にしました。実際この期間は3歩進んで2歩下がるを繰り返して炎症が少しずつ良くなっていった期間のように思います。

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まとめ

出口が見えないと思っていた酒さよう皮膚炎の症状もこうしてどんどん症状が変わっていきます。まだまだひどい顔で人前に堂々と出れる状態ではありませんし、自分ではこれっぽっちも良くなったと思えません。「次から次へとひどくなって!!。。。。。。。。」とヤケを起したくなります。実際おこしていたかもしれません。

それでもゆっくりと肌は改善していきます。改善の速度は人それぞれでしょうけど、必ず前には進んでいます。

リアルタイムにブログを書いていれば日々の記録をつけれたのですが、残念ながら当時はブログを書くという行為を思いつきませんでした。なので、今回を含むしばらくの記事は、たまに撮っておいた少ない写真や当時の記憶を呼び起こしながらの振り返りになってしまいます。

リアルタイム記録を残しておかなかった事はサイトを作っていく上で本当に悔やまれます。それでも当時を振り返りながら今の感想も交えて書くことで、今苦しんでいる誰かのお役に立てたなら幸いです。次回は第2の地獄、皮剥け地獄の予定です。・・・・・思い出すと憂鬱に・・・・。

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最後まで読んでいただいてありがとうございます!

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