歯磨きで酒さ症状が悪化して顔が赤くなる、というお話を聞いて、歯磨き粉に含まれる界面活性剤や磨いている時の刺激を疑ってみました。
安価な歯磨き粉には泡立ちを良くするために強力な界面活性剤が含まれている事があり、健康な人なら問題ない量でも酒さや酒さ様皮膚炎の場合は反応しちゃうことも。
さらに色々調べていると研磨剤やフッ素すら排除しようと、歯磨き粉も手作りしている方も見かけました。全部の成分を自分で調整できたら完全無添加で作れますね。
この手作り歯磨き粉、ベースとなるレシピはとっても簡単で家にある材料でさっと作れるものでしたのでご紹介します。
但し、重曹を使ったものは研磨作用が強くて毎日使うのは推奨されていません。市販の界面活性剤フリーの歯磨き粉なども交えながら使ってみてください。
もくじ
手作り歯磨き粉の基本レシピ:重曹バージョン
重曹を使った手作り歯磨き粉の基本レシピはものすごく簡単。重曹と植物性グリセリンを2:1の割合で混ぜるだけ。
重曹には独特の味があって塩味っぽい苦みがあり、口に入れると美味しくありません。というか、まずいです。
なので、この基本レシピにミントやレモンのエッセンシャルオイルを入れたり、ハーブなどを入れて工夫している方も多いようです。
ミントをプラスするのが割と基本
重曹2:グリセリン1のレシピがベースではありますが、歯磨き粉ですからミント系のハーブをプラスするのが基本です。
ミントなどのエッセンシャルオイルが手持ちにある方はそれを少量。エッセンシャルオイルをお使いの方は良く分かっていると思いますが、入れる量は数滴で、大量に入れるものではありません。
身近に入手できるものだとハッカ油があります。ドラッグストアで500円前後で買えます。虫よけになりますから夏の間は意外と重宝します。
さらに抗炎症作用のあるティーツリーやラベンダーなど、お好みでエッセンシャルオイルを足すこともできます。
口腔内のトラブルに合わせてエッセンシャルオイルを選ぶことができますので、慣れてきたら独自のレシピで作ることもできそうです。
重曹歯磨き粉の注意点
保存に注意
手作り歯磨き粉には保存料や防腐剤が入っていませんので、長期保存はできません。初めて作るときは少量ずつ作り、数日から1週間で使い切るようにしましょう。
何でもそうですが、手作り物は保存の問題が出てきますね。
研磨作用に注意
重曹には強い研磨作用があります。
ゴシゴシと力を入れて歯磨きをすると、歯の表面のエナメル質が削れてしまいます。エナメル質は一度削ると再生しないと言われています。
重曹歯磨き粉で歯みがきをするときは力を入れず、ソフトに行うようにしましょう。
また、毎日するよりも週に数回程度の間隔が望ましいです。
こういった注意がありますので、歯を磨くときに力が入ってしまう人や、毎日歯磨き粉を使わないと気持ち悪くて嫌だという方には向きません。
重曹はみがき粉作ってみたよ
重曹歯磨き粉の作り方
家に材料がありましたので作ってみました。用意したのは画像のような感じ。
- 重曹
- グリセリン
- 容器
- 計量スプーン
どんなものか試したかっただけなので作るのは1回分。2.5mlの計量スプーンを用意しました。それでも余ったので、1回分だけなら1mmとか0.5mlのスプーンで作ってもいいかもしれません。
うちでは重曹の使用頻度が高いのでキロ買いです。重曹はお掃除やお洗濯、お風呂にも使えて便利です。
重曹を使わない家庭ではこんなにいらないでしょうからもっと少量タイプを。ドラッグストアや100均でも売ってます。
グリセリンは植物性のものがいいと思います。コスメメーカーからも高品質なグリセリンが出ていますし、日本薬局方のものも植物性100%。
今回は1回分さくっと作れれば良かったので家にある材料を適当に使いましたが、継続して使うなら材料の質にはこだわってもいいかもしれません。
容器に重曹を入れます。長期保存ならガラス瓶で。プラスチック容器だと破壊されるという話も見かけました。
グリセリンを入れて混ぜ、ペースト状にしたものがこちら。ちょっとペーストがゆるいので、歯ブラシにつけるとたらっと垂れてきます。
使いにくいのでグリセリンの量はもう少し少なくてもいいかもしれません。この辺は重曹の品質などでも変わってきそうなのでお好みで。そんなにきっちり量らなくても、アバウトでOKです。
重曹歯磨き粉の使い心地
最初から予想はついていたんですが、味がもうだめです><。塩辛いというか苦いというか。独特の味です。
グリセリンにはほんのりとした甘みがあります。塩辛さを抑えるためのグリセリンなのですが、全然抑えられていません。
研磨作用が強いというのも気になったので、ソフトに磨いて短時間で仕上げました。
あまりにもまずくて口に入れていたのはほんの2分程度ですが、それでも歯の表面はつるつるに。市販の歯磨き粉よりもつるっつるになりましたので、ほんとに研磨作用は強いんだと思います。
あえてミントは入れずに作ってみましたが、案の定ギブアップしたくなる味。
これにミントやレモンなどで調整を加えればいけそうではありますので、お好きな方なら試行錯誤のしがいがあって楽しいですね。
手作り歯磨き粉の基本レシピ:泥(クレイ)バージョン
重曹の研磨作用が気になる場合は泥(クレイ)を使った歯磨き粉も。大昔作ったような記憶があります。
クレイを使った歯磨き粉のレシピにも重曹とクレイを混ぜるパターンのものがありますが、ここでは重曹を使わずクレイのみで作る歯磨き粉をご紹介します。
こちらも基本はとっても簡単ですが、重曹よりも泥(クレイ)の入手難度が高いのでそこだけ少し面倒。クレイはどこのドラッグストアにでも売ってる品ではありません。
ロフトとか生活の木とかそういうところまで行かないとないイメージ。田舎だとその手のお店が身近にないので、材料の入手が面倒です。
クレイの基本レシピはお水とクレイが1:1。重曹歯磨き粉と一緒で、水とクレイをよく混ぜ合わせます。これも神経質に量る必要はなくて、好みのペースト加減に調整しちゃってOK。
クレイにはホワイトクレイというものを使っている方が多いようですが、口に入れられる上質な泥なら何でもいいかと。
ペースト状になれば何だっていいので、グリセリンで甘みを出してもいいです。グリセリンを使う場合は水の分量を減らします。
これも好みのペースト加減で調整しちゃってOK。基本的にアバウトでいいので楽ちんです。
お水には精製水を使うのがいいですが、アロマウォーターを使ってもいいかと思います。中には緑茶などのお茶を使う方も。
アロマウォーターならアロマの効果が期待できますし、緑茶などのお茶には抗菌作用がありますので理に叶っています。手作りが好きだと、こういう工夫が楽しいですよね。
このベースを基本に、重曹歯磨きでも使ったミントやハッカ油、お好みでエッセンシャルオイルを足す事ができます。
このクレイ歯磨き、うちにガスールあるんですけど、作れそうですね~。ガスールってのはモロッコの粘土です。ペースト状にしたら歯磨きにも使えるよ、って書いてありました。
さっき重曹歯磨きしたばっかりなので、今度またトライしてみようかな。多分、泥の味に馴染めない気がするけど。
うちのガスールは固形タイプですが、粉末タイプもあります。
まとめ
酒さや酒さ様皮膚炎って顔に出ますから、洗顔などの顔につけるものは見直しますが、顔に直接つけないものを見直すきっかけってなかなかないです。
安価な歯磨き粉には微量とは言え界面活性剤が含まれているというのを知って、色々と調べていると歯磨き粉の手作りも楽しそうでした。
私は以前に歯磨き指導を受けて以来、歯磨き粉の使用頻度がものすごく減って、滅多に使わなくなったんですが。
私の歯磨き粉の使用頻度だと、作り置きはせずにその都度作るのが一番いいので、めんどくさいことは確かです。
界面活性剤フリーの歯磨き粉もありますし、手作り好きな方には重曹や泥で手作りという手段もありますから、ライフスタイルに合わせてチョイスしていくといいですね。
重曹はみがき、つるつるになったからたまに取り入れてもいいな~。まずかったけど。クレイ歯磨きも今度試してみよう。
それにしても、ノンケミって手間ひまもお金もかかることが多いですね。