すっかり寒くなってきました。
この季節はとにかく乾燥が進みやすく、気温の変化や冷気などで酒さ様肌の改善が進みにくい傾向にあります。
せっかく改善に向かっている肌を悪化させてしまわないよう、酒さ様皮膚炎の肌で冬に注意しておく事をまとめました。
もくじ
紫外線対策
一年を通して必要な紫外線対策ですが、冬の紫外線量はピーク時に比べて1/3~1/4程度まで減少しています。だからと言って紫外線対策をせずにいれば結果的に紫外線を浴びている事になります。
夏には日焼け止めを塗って外出する方も、冬になると日焼け止めは塗らなかったりするのではないでしょうか。
仮に1/4まで紫外線が減少しているとしても、夏に5分で浴びる紫外線量を冬でも20分で浴びる事になります。
夏の熱い日差しの中であれば5分の外出でも日焼けに気をつけるものですが、日差しが柔らかくなる冬は紫外線対策がおろそかになりがちです。冬だからと言って紫外線がなくなる訳ではなく、夏に比べて減少しているだけです。
炎症を起こす量の紫外線を浴びれば夏でも冬でも酒さ様の肌は悪化します。冬の方がじっくりと紫外線を浴びるため、急激に炎症を起こさないだけで肌の内部では同様のダメージを受けています。
夏ほど数値の高いものを使う必要はないかもしれませんが、紫外線対策自体は必ずするようにしましょう。
乾燥対策
冬の乾燥と酒さ様肌への悪影響
冬になると気温が下がり、外気が乾燥してきます。
それに伴って肌の乾燥も進行しがちですが、酒さよう皮膚炎の肌はこの乾燥の影響をもろに受けます。
酒さよう皮膚炎を発症した肌ではステロイドの副作用で皮膚が極端に薄くなっています。炎症期や皮剥け期の肌でガサガサゴワゴワの手触りを体験した方も多いのではないでしょうか。
一般的にビニール肌と言われているような肌状態で、下手するとその中でもさらに薄い部類に入りキメがほとんどありません。
そのため水分や油分を自力で保持することができず、乾燥が進行します。化粧水などを塗っても塗っても潤わないのは肌の薄さと炎症によるものです。
酒さ様肌と一般肌の乾燥対策の違い
一般的に乾燥対策と言えば化粧水を塗ってクリームなどの油分でフタをするという美容法ですが、酒さよう皮膚炎の場合は肌状態によって保湿が逆効果になる場合もあります。
炎症によって肌が熱を帯びているため補充した水分が蒸発してしまうのですが、その際に周りの水分も一緒に蒸発させてしまうことが原因です。
こうした状態にある肌は水分を補給するのではなく、肌を保護して痛めないようにする事が最優先です。化粧水は塗らずにワセリンで肌を保護しましょう。
小康期にある肌の乾燥対策
ある程度肌に厚みが戻って保湿が逆効果にならない程度まで肌が改善している場合、冬はとにかく乾燥しますのでたっぷりの水分を補給してクリームなどの油分も補います。
保湿の増やし方は、1度の量を増やすよりも1日の保湿回数を増やす方が効果的です。通常は朝晩2回の保湿だと思いますが、間にもう1度保湿を取り入れ、1日3回の保湿を行うことで肌の潤いを保ちやすくなります。
保湿の回数は増やすのが理想的ですが、洗顔の回数は増やしません。洗顔に関しては化粧水以上に注意して行ってください。
1日3度の保湿が難しい場合、保湿のレベルを少し上げます。さっぱりタイプの化粧水よりしっとりタイプ。乳液よりクリームという感じで保湿力のあるアイテムを使用するようにします。
今までの保湿にプラスしてワセリンなどの保護剤を使用するのも、保湿力を上げるための対策として良いと思います。
冷気対策
冬の冷気と酒さよう皮膚炎の肌
乾燥と共に注意したいのが冬の冷気です。
冷たい風が顔に当たることによって前述の乾燥を促進するだけでなく、皮膚や血管への刺激になります。
冷気が肌に当たると肌が持つ水分や油分を奪っていくだけでなく、肌内部の毛細血管が収縮します。毛細血管が収縮すると肌の血液循環が悪くなり、肌の改善速度が落ちます。
また、後述する外気と暖かい部屋の寒暖差によって急激な血管拡張が起こりやすくなります。冬の冷気に直に当たる事によって、収縮したり拡張したりと血管に刺激を与える要素が増えます。
特に酒さ用肌は血管の異常拡張が起こって赤ら顔を発症しています。皮膚や血管への刺激になるような事は避けた方が無難です。
酒さ様肌の冷気対策
冷気対策としては直接冷気が当たらないようにするのが一番です。ここでもやっぱりマスクや帽子が役に立ちます。帽子は冬ならおでこまで覆えるようなタイプのものがいいですね。紫外線対策にもなって一石二鳥です。
マフラーなどを使用している場合、少しだけマフラーを上げてアゴや口周りを保護するだけでも違います。
マスクをせずに外出できるようになる事は酒さよう皮膚炎を発症してしまった場合の目標の一つですが、冷気対策としてのマスクは顔を隠すという消極的な意味ではありませんのでどんどん活用していきましょう。
温度対策
冬の温度変化と酒さ様肌への悪影響
酒さの悪化因子の一つに「急激な温度変化」というものがあります。暖房の効いた部屋で過ごすことの多い冬はこの温度変化が起こりやすいです。
寒いところから暖かい部屋に入ったとき、顔がほてったり赤みが増したりする事はないでしょうか。酒さを発症していない健常な肌の人でもこういった経験をしている人は多いはずです。
これは急激な温度変化によって顔の毛細血管が拡張することによって起こります。
健常な方でも起こる事ですので自然現象ではありますが、酒さの方はこの傾向が顕著です。また、短時間に急激な温度変化を繰り返すことは酒さの悪化要因となります。
暖かい部屋では暖められた血管が拡張し、寒いところでは血管が縮小する。これを繰り返すことによって血管が刺激され顔の赤みが増します。
酒さ様肌の温度変化対策
酒さや酒さ様皮膚炎では、血管に刺激を与えないことが大事です。
だからと言って暖房の効いた部屋に入るなというのも無理な話ですので、なるべく体内の温度を上げ、温度変化を緩やかにできるような工夫をしましょう。
冬でも薄着の方はなるべく厚着をし、冷え性の場合は冷えを起こさないよう心がけます。
冬でも冷たい飲み物を好む方もいらっしゃいますが、なるべく控えます。どうしても温かいものが嫌であってもせめて常温の飲み物を飲むようにしましょう。
また、湯たんぽやホッカイロなどをフル活用します。寝る時は電気毛布や暖房器具に頼るよりも湯たんぽの方がいいです。
ストーブでも電気毛布でも暖房器具は乾燥を促進させますが、湯たんぽならば乾燥を促進させずに身体を暖める事ができます。酒さ様肌に乾燥は大敵ですので、乾燥を促進させずに温まることのできる湯たんぽは冬を乗り切る重要なアイテムです。
レンジでチンするタイプよりも昔ながらのお湯を入れるタイプの方がお勧めです。レンジでチンのタイプは短時間で冷えてきますし、あまり暖かくありません。補助に使うにはいいのですが、メインで使うのはお湯を入れるタイプの方がきちんと温まります。
湯たんぽは意外と年中使えます。私は末端冷え性で手足がとても冷えるので真夏以外は使ってます。デスクワークの時も足元に置いておき、足を乗せておくだけでも身体が温まります。
まとめ
酒さよう皮膚炎の改善を目指していくうえで、特に冬に注意していきたいことをまとめてみました。
普段から気をつける事とそれほど大きく変わるわけではありませんが、冬は乾燥と冷気、寒暖差などから顔の赤みが増しやすい季節です。
せっかく小康状態になった顔の赤みもちょっとした事ですぐに赤くなってしまうのが酒さ様のやっかいなところです。
冬は外的要因によってある程度仕方ない部分もある事を理解した上で、赤みが増しにくいような対策ができるといいですね。
コメント
はじめまして(^ー^)
酒さ皮膚炎で悩んでるおばさんです。
4月に酒さ皮膚炎と診断されて、脱ステしました(>_<)その後、皮膚科に行かずネットて検索したりして色々試しましたが、なかなか改善されませ~んろーざさんのブログにたどり着いて参考にさせて頂きます。
ろーざさん今のお肌はどんな様子ですか?私はかさかさぶつぶつでチクチクヒリヒリです。春からずーっとマスク生活です。仕事意外は、引きこもりぎみになってしまいました。病院に行ったほうがいいのか迷い中です。酒さと診断された病院で、うちの病院では無理と言われたのがショックで病院が怖くなりました。
今は、水洗顔とほんの少し無添加ローションをつけてます。
ろーざさんは妊婦さんで、お身体も大変だと思います。早く酒さが完治して、悩み事が一つでも少なくなればいいですね。早く治らないかな…(´・ω・`)
たまさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
病院で無理と言われてしまうなんて、大変な経験をなさいましたね(´Д`。)
確かに酒さ様皮膚炎はステロイドでの治療ができない上に、脱ステの症状が収まっても酒さの赤みが残るので治療の難しい病気ではあります。
そこのお医者さまはステロイドなどできっちり治らない患者は診たくないとお考えなのかもしれませんね。
私はあまり病院を変えない方なのですが、そのお医者さまはあまり信用しなくていいと思います。
そんなお医者さまばかりではありませんし、どうしても治療期間が長くなってしまいますので、お医者さまでビタミン剤や漢方薬を処方して頂けた方が安心ではあります。
市販のビタミン剤や漢方薬もありますが、処方薬の方が吸収率が良かったり保険が利いて安価に入手できたりなどのメリットもありますので。
また、私は妊娠中のため試せませんが、抗生物質などの処方薬で症状が改善される可能性も大いにあります。
完治ではなく改善でしかないかもしれませんが、少し改善されるだけでも大分楽になりますよ!
まずは無理と言われた病院以外のところを地域の口コミ情報などで探してみられてはいかがでしょうか。
私の身体まで心配してくださってありがとうございます。
肌の調子は一進一退ですが、赤みはすこーーーしずつ減ってきています。本当に早く治って欲しいですよね。
4月から闘病中との事ですので私よりも長く治療と向き合ってらっしゃいますね。
かさかさがおさまらなければ保湿を足してみるなどをしながら肌の様子を見てみてください。
炎症が完全におさまっていたら、保湿で改善するパターンも多いようですよ。
たまさんも早く良くなるように、このブログが少しでもお役に立てれば幸いです。
こんばんは、みゅうみゅうです。
生理前なのか、肌は絶不調です。朝起きたら、ぼわーっと、顔は赤いし、毛穴はぱっくり開いてるし。
もい嫌になりますね。
酒さと診断されて、約3か月たちます。
少しはマシになったんですけど、皮膚科の先生にはこんな肌質だと思って諦めるしかないかもね、火照らないようにコントロールするしかないって、言われて、もうどうすればいいかわかりません。
なんか、もう肌のことで悩むの疲れました。死にたいです。
暗くてすみません。
みゅうみゅうさん、こんばんは!
コメントありがとうございます!
生理前に悪化するという事であれば、お飲みになっているケイシブクリョウガンは第1選択肢と言ってもいいくらい良く処方される漢方薬です。
大変かもしれませんが、決められた量をきちんと飲んで様子を見てみてくださいね。
ケイシブクリョウガンの効果が薄くても、ホルモンバランスを整える漢方は他にもありますし、イソフラボンというサプリなんかにもホルモンバランスを整える効果があります。
ネイチャーメイド 大豆イソフラボン
マイナーなサプリではないので、お近くのドラッグストアで簡単に入手できると思います。
火照りや赤みが増さないようにコントロールすることは結構大事なので、無理のない範囲で実践できるといいですね。
暗い気持ちになる事もあると思いますが、あまり肌の事を考えないようにしてみて下さい。
このサイトが気分転換になるのであればまた遊びに来てくださいね。