酒さと酒さ様皮膚炎、皮膚科医や美容家などの専門家はどのように考えるかのまとめ。

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酒さや酒さ様皮膚炎は認知度の低い病気で、医師ですら知らない人が多いなどと言われます。

確かに一昔前のお医者様や、学習が止まってしまっているようなお医者さまにはそのような方もいらっしゃるでしょうが、最近では「酒さ」という病気を知らない皮膚科医というのは少なくなってきているように思います。

とはいえ、「酒さ」という病気は診断がつけづらいという事情がありますので、積極的に診断を下す医師は少ないのが現状です。

原因も不明で治し方も分からないため対処療法しかなく、寛解はすれども完治はしない、というようなことも良く言われます。

肝心のお医者さまですら頭を抱える病気ですから、情報が少ないのは仕方がないのかもしれません。

そんな中でも、酒さや酒さ様皮膚炎についての情報を発信してくれている皮膚科医の先生や美容家さんたちがいらっしゃいます。

このブログでも何度か引用させて頂いているのですが、必要な個所に引用するのみですので、あちらこちらのページに散らばっています。

皮膚科医の先生のような専門家が発信している情報をまとめたページがあったら便利かも、と思ったので今回はそんな皮膚科医の先生や美容家さんたちの発信をまとめてみました。

ほぼほぼ、リンク集のような役割です。今回は海外のものや英語の文献ではなく、日本人の専門家による発信で、日本語で読めるページだけ集めました。

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そが皮膚科

そが皮膚科の先生は酒さの論文の翻訳や酒さに対する見解を積極的に発信してくれています。酒さだけでなく他の疾患に対しての発信も積極的で、そが先生のブログは高い更新頻度を保っています。

書いてある内容は難しいのですが、時間のある時に読みといてみると酒さの研究段階や皮膚科医の抱えるジレンマなども知ることができます。

酒さの研究の現状や、どうして皮膚科医が酒さの診断をつけづらいのか、酒さの治療に有効と言われているのはどんなものか、などなど、かなり濃い内容を読むことができます。

2013年から酒さに関する情報を発信されています。治療事情は年々、ほんの少しずつでも変わっているはずですので、そういった事も念頭に起きながら読みましょう。ブログ形式ですのでいつの記事か見ることもできます。

酒さ関連の記事がたくさんあるのでリスト形式でどうぞ。

わたなべ皮フ科

酒さには十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)という漢方が効くという治療経験や、酒さと酒さ様皮膚炎の違いについての考察があります。

十味敗毒湯の治療実績はもちろん、「酒さの素養がある人が酒さ様皮膚炎を発症しやすい」という考え方を、非常に納得のいく説明で解説してくれます。

大阪府八尾市の皮膚科ですが、公式ホームページのため電話番号や診察内容なども公開されており、お近くに住む方は診察を受けることもできますね。

院長のわたなべ先生が、ロージークリームという赤ら顔用クリームも作られています。皮膚科の手作り軟膏というのは昔は珍しくなかったんですが、今はちょっと珍しくなりましたね。

保険外診療を行う皮膚科では、まだまだ院内処方の手作り軟膏が販売されているところもあります。保険適用外のお薬を混ぜようとするとそうするしかない、という実情もあります。

深谷元継先生

脱ステ医で有名な深谷元継先生のブログです。脱ステを扱っている事からアトピー性皮膚炎に向けた情報を多く発信されていますが、酒さや酒さ様皮膚炎の記事もあります。

特に脱ステ専門医として大学病院で活躍されていましたので、脱ステに対する考察は非常に深いです。ただ、難しくて私のような一般人には良く分かりません。

それでも何度も読んでいると、何となーーくでも分かってきます。酒さや酒さ様皮膚炎に関する情報だけでなく、リバウンドの種類に関する考察には非常にお世話になりました。

ブログは数年分のボリュームがあるので、脱ステを行う方には非常に読み応えのあるサイト。酒さの方でも、酒さ成立のメカニズムなどを解説したページもあります。

深谷先生のブログ内ではありませんが、深谷先生の著書から「ステロイド離脱」と「リバウンド」を解説したページも公開されています。

こちらは症例写真付きで「どんなタイプのリバウンドなのか」を解説してくれてあり、脱ステのリバウンドに悩む方は時間がかかっても読みといておくと良いページ。

ステロイド離脱のリバウンドと元の皮膚疾患の悪化であるリバウンドは分けて考えるべきとう記事を書きましたが、私では解説しきれないようなことまできっちりと解説してくれています。

ある皮膚科医のブログ

開業皮膚科医の先生によるブログ。こちらも何度か引用させて頂いた覚えがあります。

プロトピック軟膏と酒さ様皮膚炎について最近の文献による考察や、酒さについての一般的な知識を発信してらっしゃいます。

渋谷セントラルクリニック

酒さ治療に積極的であり、ホームページにて詳しく酒さの情報を発信している皮膚科のサイトです。東京の渋谷にあるようです。

酒さの治療や酒さが診断されにくい理由などを詳しく解説してくれています。実際の治療風景の写真などもあり、費用なども公開されているのでお近くの方は通院を考えてみてもいいかも。

酒さかもしれない男性の治療体験記や、酒さとピロリ菌、酒さの4つのサブタイプなどなど、参考になる記事がいっぱい。

マルホ皮膚科セミナー

酒さの発症メカニズムとその最新知見という、酒さに関するPDFを見ることができます。2011年のもので作成は酒さ治療で有名な山崎研志先生。

また、別のPDFでは酒さ様皮膚炎の患者に対する考察が。医療論文のような性質の記事です。

サッポー美肌塾

角質培養では有名なサッフォ化粧品のサッポー先生。私もクリームクレンジングではとてもお世話になっています。

クリームを使って洗顔するので脂性肌の方はミルククレンジングの方がさっぱりするような気がしますが、製品は置いておいてもサッポー美肌塾は肌のためになる情報がいっぱい。

以前は脂漏性皮膚炎の方へのアドバイスが参考になると思って拝見していたのですが、最近メルマガで「酒さと、酒さ様皮膚炎」に関するアドバイスも配信されたよう。

皮膚科医の先生のような病気に対する発信ではなく、どんなスキンケアをどんな考え方に基づいて行えばいいか、という視点です。

酒さや酒さ様皮膚炎や脂漏性皮膚炎のスキンケア方法を化粧品会社の公式サイトが発信する、というのは非常に珍しく貴重だと思います。

まとめ

酒さや酒さ様皮膚炎の情報は、少ないながらも専門家の間でも発信されています。

皮膚科医や化粧品会社の公式サイトなど、その分野の専門家が発信する内容はどれも読みごたえのあるものばかり。

アトピーや脂漏性皮膚炎の情報と比べると確かに数も少なく、内容も難解だったりもしますが、時間のある時に一度見ておくと酒さや酒さ様皮膚炎に対する理解が深まります。

また、どうして皮膚科医が酒さを治せないのかや、診断が下せない理由なども分かってくると、皮膚科のドクターに対する見方が変わります。

酒さや酒さ様皮膚炎は治療が難しい病気のため、皮膚科医に対して非常に悪い感情を持つ人も多いですが、皮膚科医にも診断を下しにくい事情があったり治療に対する葛藤があったりします。

どういう形にせよ、こういった専門家による情報発信がどんどん増えていくといいですよね。このページは有用な情報を見つけたら追記していこうと思います。こんなページもあるよ!的な情報提供も大歓迎ですので、コメントやメールなどお待ちしています。

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コメント

  1. アバター ゆり より:

    いつも参考にさせていただいています。まだまだろーざさんの貴重な情報を読みきれてはないですが、自分なりに酒さをおさえる手段を見つけるためのありがたいサイトに感謝しています。私は年齢的に女性ホルモン現象や介護によるストレス、若い頃からの敏感肌、偏頭痛など、いろんな要因があわさって酒さと今年になって診断されました。なかなか避けられない要因がたくさんありぼちぼち改善できたらなと頑張っています。最近はステロイドやプロを勧めない病院にかかり、ロゼックスを使い始めました。どうしてもほおの高いところを塗るとなぜかまぶたまで赤みを帯びて、ほおも熱〜くなるんですが、ろーざさんなら使うのを中心されますか?病院の先生によるとロゼックスには副作用がなく、ロゼックスのせいではないとおっしゃられます。2、3日塗らずにいるとまた戻り、ブツブツもなくなります。ろーざさんの周りではそのような話は聞かれますでしょうか?もしサイト内に答えがあるのに私が見逃してたらホントにすみません。
    これからも酒さの完治頑張りましょう。こんなに悩んでる人が多いのにもっとたくさんの病院できちんとみてくれる日が早く来て欲しいですよね。

    • ろーざ ろーざ より:

      ゆりさん、初めまして。
      コメント頂きましてありがとうございます!

      酒さは悪化要因や対処法が人それぞれですから、自分の体質や肌質を見極めるまでに時間がかかってしまうことも多くありますよね。
      ネットで酒さのことを調べるとマイナスのキーワードばかりが目に付くこともありますが、自分の体質が分かってくるとかなりコントロールできるようになります。

      ホルモンバランスやストレスなどと肌は切っても切り離せない関係にもありますし、色々な不調を抱えていると酒さも発症しやすくなってしまうかもしれませんね。
      身体って肌だけがひとつの独立した器官ではなく全てが繋がっていますので、酒さの長い治療の中で、身体全体の不調を整えていくことも大切だと感じるようになりました。

      ロゼックスは副作用の少ない薬とは言われますが、それでも肌質によっては刺激感や不快感を感じる方も多くいらっしゃるようです。
      特に酒さと診断されてしまうほど弱った肌ですと、バリア機能もめちゃくちゃですしターンオーバーもうまくいっていないと予想されますので、少しのことが刺激になってもおかしくはありません。
      その刺激感を「副作用」と捉えるかどうかは医師の見解にもよりそうに思いますが、塗ってみて刺激を感じるのであれば、塗り方を変えてみたり少し塗るのを止めて比べてみたりしてみてもいいかもしれませんね。
      酒さの方々の中にも、ロゼックスは却って合わなかった、という方もいらっしゃいますし、すごく効いた!という方もいらっしゃいます。
      もしブツブツには効くのであれば、綿棒の先にちょっとだけ取ってブツブツ部分にだけ塗ってみたり、という工夫もできるかと思いますので、ゆりさんが不快にならずに使えるようなポイントを探してみて下さい。
      どうしても合わない場合は、使わないという選択肢があっても良いと思います。
      刺激感や症状がひどくなるのに無理して使うのは、酒さにとっても良いことのようには思えませんので、どうしてもダメだと思ったら医師にも良く相談なさってくださいね。

      ロゼックスが効いてうまく使えるのが一番いいかもしれませんが、そうでなかったとしてもゆりさんにとって良い方法が少しでも多く見つかりますように。
      これからも酒さの改善に向けて、がんばっていきましょうねΣ(σ`・ω・´)σ

  2. アバター ゆり より:

    先ほどのコメント誤字が多くてすみません。

  3. アバター ゆり より:

    早速のお返事ありがとうございます。身近に酒さの話ができる人がいないので、心が軽くなりました。ロゼックスについては、ろーざさんのアドバイスも参考にしばらくいろんな使い方を試して自分の方法見つけたいと思います。辛いことばかり考えてしまいますが、せっかくならやっぱり人生できる限り楽しまないともったいないですもんね。それとまだまだ酒さについて周知されてないなら、自分の経験も発信してろーざさんみたいに、自分の知らない誰かの役に立てたらな、と思います。
    この夏はかなりの暑さなので、ろーざさんもお身体お気をつけて。

    • ろーざ ろーざ より:

      ゆりさん。

      ご自身の不安も大きい中、わたしの心配までして頂いてありがとうございます!
      自分が辛い時ってなかなか他人のことまで考えられないと思いますが、誰かに発信して役に立てたら、と思うゆりさんのお気持ちはとても素晴らしいことだと思います。

      ロゼックス、少しでも肌に合う使い方が見つかるといいですね。
      数日おきとか、夜だけ、とかブツブツができた時だけ、なんて使い方も聞きますので、色々試してみて下さいね。

      夏は酒さも悪化しやすいですけれど、一緒にがんばりましょう!o(-`д´- o)