酒さや酒さ様皮膚炎の治療中は、肌に良いと言われているサプリや酒さ対策サプリを取り入れていくことも多いと思います。
肌に良いと言われている栄養素にはそれなりの理由があり、皮膚の炎症の直接働きかけたり、角質を育てて肌を丈夫にしてくれたり、と様々な効果があります。
また、酒さは皮膚の炎症という側面を持っていますので、一般的な肌荒れ対策サプリだけでなく皮膚炎の治療にも用いられるようなサプリを取り入れると改善につながるケースもあります。
丈夫な肌を育てて、酒さや酒さ様皮膚炎の改善に繋がるようなサプリにも種類があります。今回は肌荒れや酒さへの対策となるサプリにどんなものがあるか、簡単にまとめておきたいと思います。
もくじ
ビタミンB
ビタミンBは皮膚や粘膜の健康を維持するためにも必須のビタミンのため、不足すると口内炎や口角炎、脂漏性皮膚炎が起こりやすくなります。
お肌のターンオーバーを正常に保ち、健康な皮膚を作る手助けをします。
新陳代謝やたんぱく質の合成に必要なものが多いため、肌の生まれ変わりであるターンオーバーに関わるほか、健康的な肌を作る役割も果たします。
ビタミンBは一つの栄養素を指すのではなく、ビタミンB群として多くの種類のビタミンBの総称です。
特にビタミンB2とビタミンB6は皮膚科でも処方されるほど皮膚への関係が深いビタミン。
サプリではまとめてビタミンB群やビタミンBミックスとして売られていますので、あまり意識することはないかもしれません。
ビオチン
ビオチンも皮膚や粘膜の健康を維持するために必須のビタミンで、炎症を抑える作用があるため皮膚疾患に有効とされています。
皮膚炎に関係の深いビタミンで、ビオチン療法というものがあるほど。
ビタミンB群の一種ではありますが、ビオチンのみを摂取して皮膚炎が改善する方もいますのであえて単体で紹介します。
健康な人なら不足することは少ないとされる一方、アトピー患者さんには不足気味であるという説もあります。
また、ビオチンは腸内で作られるビタミンのため、腸内環境が悪いと不足しがちになることも。
酒さ患者さんはSIBOなどの腸内異常が指摘されていますので、ビオチン不足も十分に考えられます。
ビタミンC
ビタミンCも言わずと知れた美肌ビタミン。
高い抗酸化作用を持ち活性酸素を抑えてくれるので、肌の老化を防ぎます。
活性酸素を除去するという事は老化を防ぐだけでなく、日焼けのダメージと共に生じる活性酸素を分解してくれるので、日焼けダメージを抑えます。
抗炎症作用もありますので、酒さやニキビの炎症も抑えます。炎症がひどくなる原因の一つに活性酸素がありますので、抗酸化作用と共に両面から炎症を抑えることができます。
また、美白ビタミンとしても有名でメラニン色素を抑制、分解することからシミの予防や改善に繋がりますし、日焼け後の色素沈着を防ぎます。
コラーゲンの生成にもビタミンCが必要な事から、肌にハリと弾力を与えるためにも必要で、シワの改善にも繋がります。
過剰な皮脂分泌を防ぐことによってべたつきがちな肌を整え、毛穴を目立たなくするなど、とにかく肌に取って嬉しい効果ばかりがつまっています。
ビタミンD
ビタミンDは皮膚で作られるビタミンで、紫外線によって生成されます。
生成に紫外線が必要な事や、皮膚で生成されることから肌にも深い関係があります。
酒さや酒さ様皮膚炎などの皮膚病患者さんは極度に紫外線を避けて生活している場合も多く、ビタミンDが不足しがちと言われます。
一方で、酒さ患者さんはビタミンDの血中濃度が高いため、逆に摂取してはいけないというような報告もあります。
ビタミンDは脂溶性ビタミンのため、余分に摂取した栄養素が体外に排出されづらく、蓄積されていくと身体の負担にもなりかねません。
肌に良く酒さ症状の改善も見込めるとされているサプリのうち、悪い方に働く可能性もあるという、摂取に注意が必要なビタミンです。
ビタミンE
ビタミンEは高い抗酸化作用で活性酸素から身体を守ります。
ビタミンCの項目でも触れたとおり、抗酸化作用があるという事は肌の老化や紫外線ダメージから肌を守ります。
抗酸化作用というとビタミンCと思いがちですが、ビタミンCが水溶性ビタミンで血中などで働きやすいのに対し、ビタミンEは脂溶性ビタミン。脂でできている細胞膜で働きます。
セラミドやコラーゲンなども、角質細胞をつなぐ細胞間脂質というもので脂に分類されます。
ビタミンCにはビタミンEを活性化する働きがある上、脂溶性ビタミンのビタミンEと水溶性ビタミンのビタミンCはそれぞれ違う箇所で働きます。
こういったことから、ビタミンCと同時に摂取すると相乗効果で高い抗酸化作用が実現できます。
血行促進作用もあるため、新陳代謝を活発にし肌のターンオーバーを助けます。そのため、シミやくすみの改善につながります。
亜鉛
亜鉛は新陳代謝に必要なミネラルで、細胞分裂やたんぱく質の合成に必要です。
新陳代謝の活発な部位では多く必要で、皮膚もそのうちの一つに入ります。
亜鉛が不足すると新しい細胞が作られづらくなりますので、皮膚が上手に作れません。
その結果、肌の生まれ変わりも上手に働かずターンオーバーを乱しますし、角質層がうまく入れ替わらない事で肌荒れの元になります。
亜鉛の働きには皮膚の健康を維持する役割があり、欠乏すると皮膚炎や湿疹を引き起こすことから不足しないように気をつけておきたい栄養素です。
オメガ3
オメガ3はDHAやEPAに代表されるような脂質の一種で、抗炎症作用に優れています。
皮膚や粘膜の健康を維持して、細胞が正しく機能するためにも必要となる脂質。
脂質であるためコラーゲンやセラミドなどの細胞間脂質にも作用し、角質層をつなぐ役割を果たします。
炎症を抑える働きに優れアレルギーの抑制作用もあることから、酒さの皮膚炎や肌のかゆみを抑えつつ、皮膚を作る助けをしてくれます。
オメガ3も不足すると皮膚炎を発症すると言われています。
人体の活動に必須であるにも関わらず体内で合成することができず、食事やサプリなどから摂取する必要があります。
サプリで摂る場合、DHAとEPAが一緒になっている事が多いです。
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乳酸菌
乳酸菌は腸内改善を考えた時に候補に上がってくるサプリ。
参考腸内改善の記事一覧。酒さ治療に腸内改善を考えた場合に読みたい記事
酒さに原因の一つに腸内異常が挙げられていることや、免疫異常を引き起こしているであろうと言われている酒さの免疫改善にも腸内改善が有効なことが理由です。
腸にしても免疫にしても、乳酸菌などのプロバイオティクスによって腸内改善を図ることによって、直接的に酒さ症状に働きかける事ができる可能性があります。
また、腸内環境が原因の酒さでなくても、腸内環境を整えることはデトックスや肌代謝の面でとても有効に働きます。その結果として肌の改善が見込める事も多いため、食事やサプリなどから積極的に摂取したいところ。
ところが、乳酸菌が多く含まれている乳製品やヨーグルトは酒さ症状を悪化させる可能性があるとも指摘されています。乳製品で酒さ症状が悪化する場合、乳酸菌はサプリから摂取するのが望ましい摂取方法となります。
このような背景から酒さに独自の特許を取っているというような乳酸菌まであるほど、酒さと乳酸菌は密接な関係にあります。
腸内環境は人それぞれ全く違いますから、合う乳酸菌の種類も人それぞれと言われています。まずは酒さ対策の乳酸菌から試してみて、合わなかったら別の乳酸菌を検討してみればいいかと思います。
まとめ
ここのところサプリ関連の記事を書き続けていました。まとめていて思ったのが、酒さにいいと言われているサプリだけでも結構な数になるということ。
全てを揃えるのは負担も大きいですし、飲み続ける事ができないと効果が出にくいものもあります。
結局どのサプリを選んだらいいのか、ざっくりと見ることができるページがあると良さそうだと思ったので、肌荒れや酒さに良いと言われているサプリをまとめておきました。
今回は肌荒れ対策や酒さ改善サプリとして、ビタミンやミネラルなどの栄養素そのものや、酒さに対して効果の大きいものを主にまとめてあります。
特にビタミンや亜鉛などの栄養素そのものは大手メーカーから安価に販売されていますので、導入のハードルも低く生活の中に取り入れやすいです。
ビタミンやミネラルは単体で取ってもいいですが、数が多くて飲むのに負担があるようならマルチビタミンやマルチミネラルを検討するといいかと思います。
美肌サプリとしてはコラーゲンやヒアルロン酸、プラセンタなどのサプリもありますが、そういったものまで触れているとキリがありません。
まずはベースとなるサプリを選ぶ時の参考にでもして頂ければ幸いです。