以前にiHerbで購入したNow Foods(ナウフーズ)の『シアナッツオイル』がとても肌に合い、最近かなりの勢いで使っています。
肌に合うオイルが見つかるとスキンケアもぐっと楽になりますし、なにより酒さも良い状態を保てます。
今回口コミするシアナッツオイルはシアバターの液状版で、オイルの特性としてはしっとりタイプ。乾燥肌の方には良く合います。
100%ピュアなオイルですから化学物質などは入っておらず、ノンケミカルなスキンケアを簡単に実現できます。
ちょっと使ってみたらその使用感に感動したりしましたので、口コミとして残しておきたいと思います。
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もくじ
シアナッツオイルとシアバター
シアバターは良く知られていますが、シアナッツオイルというのはあまりメジャーな呼び方じゃないですよね。
シアナッツオイルとシアバターは同じ油脂で、どちらもシアの木(アカテツ科シアバターノキ)の実から摂れます。
低温で凝固してしまうシアバターの、固まりにくい部分を抽出したオイルがシアナッツオイル。
fractionated oil(分留オイル/分別オイル)なんて呼ばれていて、ココナッツオイルのように固まりやすい油脂に良くあります。
つまり、シアナッツオイルはシアバターの液体バージョンだと思っておけばOK。
ココナッツオイルや馬油など固まりやすいオイルには、液状タイプがある場合もあります。
商品によっては固まりにくい油脂を足して液状化している場合もあるのですが、Now Foodsのシアナッツオイルは抽出タイプ。100%ピュアなシアの油脂ですから、オイルとしての性質もシアバターの性質そのままになります。
シアバター、シアナッツオイルの特徴
- 保湿力が高い
- 酸化しにくい
- 肌なじみが良い
- 栄養素が豊富
- 弱い日焼け止め効果
- 火傷やかゆみ止めにも使われる万能薬
シアナッツオイル(シアバター)の原料となるシアの実は、アフリカに生息するシア(カリテとも呼ばれる)の木から摂れます。
シアの実はとても貴重な実で、花を咲かせるまでには約20年、実をつけるまでにはさらに20年が必要になり、3年に一度しか実を付けません。
シアバターは万能の薬
そんなシアの実から抽出したシアバターは、古くからキズや火傷、筋肉痛、かゆみ止め、紫外線対策や乾燥防止など、幅広い用途に使われています。
日本での馬油と同様、現地ではまさしく万能の薬として扱われています。
シアバターの特性
オイルの性質としてオレイン酸とステアリン酸を豊富に含みますので、保湿力が高く酸化しにくいという特性を持ちます。
また、人の皮脂とよく似た性質を持つため肌なじみが良く、肌に溶け込むように浸透し、保湿効果が長時間持続します。
シアバターは栄養素が豊富
ビタミンEやカロチノイド、トリテルペンアルコール、アラントインといった栄養素を豊富に含みます。
アラントインと言えば医薬部外品にも使われる抗炎症成分ですし、ビタミンEは有名な抗酸化成分。
炎症を鎮めるトリテルペンアルコールやアラントイン、皮膚の再生を助けてくれるカロチノイドといった豊富な美容成分で、肌の保護や再生、アンチエイジングといった様々な効果があります。
シアバターの日焼け止め効果
シアバターには微量な日焼け止め効果があり、概ねSPF3~6程度の効果と言われています。ただし、効果があるのは紫外線B波(肌が赤くなったりヒリヒリしたりする)に対して。
シワや老化、たるみの原因とも言われる紫外線A波への対策としては不十分ですので、その他の紫外線対策も同時に行いましょう。
Now Foods シアナッツオイルの口コミ:使用感
今回のシアナッツオイルはNow Foodsのもの。2月頃に試供品になっていたものを、iHerbで購入しました。
安くて衝動買いしたものの一つです。こんなに良いとは思わなかった~。
寒い時は固まっているシアナッツオイル
シアナッツオイルを購入した当時は気温が低く固まっていたため、ボトルに入った状態では非常に使いにくく、ボトルを押しても出てこないというめんどくささ。
バターほど固くはないんですが、シャーベット状でボトルを押しても出てきません。
Nowのボトルはそれほど頑丈に作られていないので、何回もぎゅうぎゅう押しているとボトルが破損しそうです。
この辺りは海外クオリティですよね。
クリーム容器に取り分けて使いましたらかなりしっとりして良い感じだったのですが、溶かして取り分けるというのが面倒になって放置されていました。
気温が上がればきちんと液状に
それが4月くらいから徐々に溶け始め、6月に入ると一気に液状化して使いやすくなりました。
液状化する前はちょっとドロドロとしたオイルでしたから、完全に液状化しなくてもある程度溶けてくればNowボトルのまま使えるのではないかと思います。
ボトルの使いやすさ
Nowのボトルはキャップの片側を押しこむと、パチンと開くタイプ。
穴が大きめなので、少量だけ出そうとしてもある程度の量が出てしまいます。
また、キャップのところにオイルがたまるのか、キャップを空けた時や閉めた時にオイルが飛んだり液漏れしたりとあまり使いやすいボトルではありません。
オイルの飛び散りは結構ありますので、フタを開ける時とフタを閉める時に両方に注意が必要。
何度も言いますが、海外クオリティ。日本製のボトルは素晴らしいです。
ということで、100均の容器でも試供品の容器でもいいので少量ずつ取り分けて使うのが便利。結局取り分けるなら冬の間から使っていれば良かったかもしれませんが、取り分けるために液状化させるのが面倒なんですよね。
ただ、Nowのボトルには紫外線防止の加工がしてありますので、取り分ける前の保存はそのままが良いかと思います。入れたり出したりが頻繁でなければ冷蔵庫保存でも。
Now Foods シアナッツオイルのスキンケア効果
Now Foodsのシアナッツオイルは寒くて固体化していても、体温ですーっと溶けていきます。バターと言われるだけあって手に乗せた瞬間から溶け始め、力を入れることなく馴染ませられます。
液化しているものは通常のオイルと同様の感覚で使えます。
使用感としては、保湿力があるオイルだけあってかなりもったり。
商品や精製度によるとは思いますが、オリーブオイルよりも重たいですが、椿オイルほどではない感じ。
その分保湿能力は素晴らしく、少量でお肌をしっとりと保護してくれます。
シアナッツオイルの柔軟性に感動
また、わたしが何に感動したかと言いますとお肌の柔軟効果。シアナッツオイルはかつてないほどにお肌を柔らかく整えてくれ、肌にモチモチとした弾力と柔軟性が加わります。
恐らく、私の肌バランスとシアナッツオイルのバランスがうまくマッチしており、適切に水分と油分が補われるのでしょう。これがオイルと肌の相性ですね。
かつてないほどの柔らかい手触りにいつまでも触っていたくなるほどでしたが、酒さでべたべた触るのは厳禁。なるべく触らないようにしていました。
シアナッツオイルは持続力も素晴らしい
数時間経っても肌の柔らかさとしっとり加減が続いているのも、シアナッツオイルの素晴らしいところ。
他のオイルにも肌の柔軟効果というのはあるのですが、大抵数時間もすれば元に戻ってしまうもの。シアナッツオイルに関しては、数時間後も柔らかくて手触りの良い肌を楽しめます。
肌が硬い状態だと血液の流れが滞り、赤ら顔の原因にもなり得ます。血液が停滞している場合は血行促進が酒さに効きますが、血行を促進しすぎると赤ら顔がひどくなることも。
シアナッツオイルは血行そのものに働きかけるのではなく、肌が柔らかくなった結果、滞っていた血液がきちんと流れるというイメージ。肌に合った場合には、無理なく酒さ改善が狙えます。
シアナッツオイルの使い方
シアナッツオイルを肌につける時は、以下のような手順で行っています。現在はオイル先行とかブースターのような使い方はしておらず、シンプルに化粧水後の使用です。
- 洗顔後の肌に化粧水をたっぷりとつける
- シアナッツオイルを少量取り、手のひらに馴染ませる
- (まずは首に馴染ませて量を減らす)←Nowのボトルから取った場合
- 残ったオイルを手のひらに馴染ませ、顔に乗せるようにつける
Nowのボトルから取るとどうしても量が多くなってしまうので、一度首につけて手のひらのオイルを減らしていました。首もしっとりモチモチになって一石二鳥。
試供品の美容液が入っていた容器に詰め替えたら丁度いい量が取れるようになったので、今はその容器で少量ずつ取っています。
ボディにもたっぷり使いたい場合は、Nowボトルからの方が楽ちん。
シアナッツオイルを使用する際の注意点
素晴らしい効果を感じるシアナッツオイルなのですが、使いすぎるとどうしてもべたべたとしてしまいます。
豊富すぎる保湿成分はニキビの元。オレイン酸が苦手なタイプの方は、ニキビを増やすことにもなってしまいます。
また、今はまだ6月ですから良いのですが、8月あたりの汗だくになる季節には非常に使いにくい事が予想されますね。
肌の柔軟効果や保湿効果は感じるけれども、肌質や季節的にどうしても使いこなせない、なんてことも十分にあるオイルだと思います。
オイリー肌や保湿力が高すぎた時の使用法
シアナッツオイルを使ってみてちょっと塗りすぎたな、とか保湿力が高すぎたな、なんて時に役立つのが次のような使用方法。
オイリー肌で保湿力の高いオイルが苦手、という場合でもこの方法で少しすっきりと高保湿のオイルが使えます。
- 化粧水をたっぷりつける
- シアバターを手のひらになじませて、顔を抑えるようにつける
- スプレーかミスト状化粧水をたっぷりかけ、タオルでそっとふき取る
- (または化粧水をたっぷりひたしたコットンで押さえるようにし、シアバターをふき取る)
※拭き取る時は決してこすらず、押さえるだけに留めておいてください。
ふき取りの化粧水にはウィラードウォーターやアベンヌウォーターなどの天然水の他、ローズウォーターのようなアロマウォーターもおススメ。スプレータイプやミスト状の化粧水であれば、コットンで押さえる必要がなく、タオルでそっと拭き取ればOKです。
酒さやアトピー、赤ら顔に悩んでいるような場合はコットン使用よりもタオルの方が低刺激ではないかと思います。
私はいつも、ウィラードウォーターにエッセンシャルオイルを少量入れたものを使用しています。
エッセンシャルオイルはラベンダーで抗炎症作用や肌の鎮静効果を狙っていましたが、今は血管収縮作用があるサイプレスもお気に入りです。
Now Foods シアナッツオイルのヘアケア効果
シアナッツオイルはヘアケアにも使用できます。
髪につけると髪を保湿してくれるほか、艶出しなどの効果もあります。頭皮マッサージに使えば毛根の汚れが取れ、育毛効果やフケの予防が期待できます。
つけすぎると髪の毛を洗ってない人に見えてしまいますので、つけすぎは禁物。
ドライヤー前の濡れた髪にシアナッツオイルを少量馴染ませてからブローすると、サラサラツヤツヤとした仕上がりになります。
ただ、私としては日本古来の椿オイルの方がしっくり来ますので、髪にはあまり使っていません。
Now Foods シアナッツオイルの価格
2月には試供品扱いのため100円程度で買ったのですが、6月現在は試供品から外れ正規の値段となっています。
それでも118mlが404円、大容量の473mlが796円というお安さ(2017年6月20日)。
ボトル入りなのに固まっていると使いにくいので、寒い時期は安かったのかもしれませんね。
今年の冬にまた安くなるかは不明ですが、正規の値段で買っても良いと思えるオイルですので気になる方はぜひ。
日本で買えるシアバター
iHerbはちょっと・・・・という方に日本で買えるシアバターのご紹介。
日本ではあんまり液状のシアオイルを見かけたことがありませんが、シアバターなら豊富にあります。
有名どころでロクシタンですとか、生活の木でも原料用としてシアバターを扱っております。
シアオイル(インセント)
まずはインセントのオーガニックシアオイル。Nowのシアナッツオイルと同様、シアバターの液状タイプです。
冷却圧搾法。高温ろ過により、常温で液体になるよう加工。
Now シアバター
私が使った液状タイプの「Now シアナッツオイル」はAmazonでの取り扱いがありませんが、同じNowからシアバターの方なら取り扱いがあるようです。
Nowのシアバターは207mlもの大容量なので使い切れるかどうかが心配。
Nowはオーガニックシアバターも扱っていますので、肌トラブルが多い方はこちらを。
ロクシタン シアバター
ロクシタンの並行輸入品。ロクシタン=シアバターのイメージがあるくらい、シアバターに特化したメーカー。安価で入手できる10mlのお試し品があるため気軽に試せます。
シアバターの他、酸化防止剤としてトコフェロール(ビタミンE)が配合されています。
原材料・成分:シア脂、トコフェロール (2)
spa hinoki オーガニックシアバター
エコサート&コスモスオーガニック認証のシアバター。オーガニックで一番搾りのものだけが使われているので、高品質。
Amazonなら定期便があるので、Amazonプライムの人は15%引きで入手できます。
原材料・成分:シア脂100%
ママバター ナチュラル シアバター
ママバターもシアバターで有名なメーカー。こちらは100%シア脂の商品。
全成分:シア脂
GAIA NP シアバター
シアバターは、アロマブランド「GAIA NP」からも出ています。
アロマブランドなだけあって「GAIA NP」が取り扱うシアバターには、エッセンシャルオイルとブレンドされたシアバターもあります。
以下でご紹介するのはエッセンシャルオイルと混ざっていないプレーンタイプ。7gで600円程度のものもあり、試しやすいです。アマゾン定期便対応。
原材料・成分:シア脂、トコフェロール(天然ビタミンE)
生活の木 シアバター
生活の木は化粧品原料として販売されているシアバター。シアバターは手作りクリームやバーム、リップクリームなど様々な手作り化粧品に使うことができます。
化粧品原料なので、そのままスキンケア用とするには少し使いづらいかもしれません。
まとめ
赤ら顔や敏感肌のように肌トラブルがある場合、肌に合うオイルを見つけておくとスキンケア法が一気に広がります。
クリームや乳液など、世の中のスキンケア用品には油脂(オイル)が入っています。そのため、どのオイルが自分に合っているかを知っておくと、成分表示から合う化粧品合わない化粧品が見つけやすくなります。
シアナッツオイルは私にとても合うようで、しばらくぶりに感動を覚えたオイルですのでこれから色々な方法で取り入れてみようかな、と思います。
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