モロッコの貴重なオイル「アルガンオイル」でできたコールドプロセスの石けんを使ってみました。
以前は石けんという洗顔方法が苦手で、その場での脱脂力や界面活性剤が残らないメリットは素晴らしかったのですが、日常的に使うと乾燥が進行してしまうというデメリットがありました。
最近は肌も強くなってきましたので、洗顔方法の選択肢も増やしたいと思っておりましたが、ナイアードのアルガン石鹸ならワンコイン程度で入手できるのでいざ購入をしてみました。
コールドプロセスの石けんはしっとりと潤う洗い上がりが特徴なので、顔だけでなく手が荒れやすい人にもお勧め。
商品の特徴や使用感、酒さのように敏感な肌にはどう使っていったらいいかなどを口コミとしてまとめておきたいと思います。
なお、純石けんに限らずノンケミ洗顔に興味のある方は同じナイアードのガスールというクレイ(泥)での洗顔もおススメです。
もくじ
ナイアードのアルガン石鹸
アルガンオイルといえば、アンチエイジング効果の高い高級オイル。ビタミンEが豊富ですから活性酸素の除去効果が高く、その他のビタミンやポリフェノールも豊富に含まれています。
細胞の活性作用が高いので新陳代謝を促進し、肌のターンオーバーを正常に導く役目もあります。
そんなアルガンオイルを贅沢に配合したコールドプロセスの石けんが「ナイアード」から出ています。
ナイアードといえば「ガスール」などのクレイ系スキンケアで有名。クレイでの洗顔やクレイパックなど、界面活性剤を使用しない天然スキンケアができます。
全成分は石けん素地だけという本物の純石鹸で、アルガンオイルの他、オリーブオイルやパームオイル、ココナッツオイルが石けんの原料油脂となります。
純粋な植物オイルのみで作られているので、動物系の油脂が合わなくても使いやすいですね。
アルガンオイルやオリーブオイルでのスキンケアが肌に合う方には、ぜひおススメしたい石けん。肌に合う油脂から作られた石けんは、極上の洗い上がりが実感できるはずです。
全成分:石鹸素地
使用オイル
・エクストラバージンオイル
・アルガンオイル
・パームオイル
・ココナッツオイル
石けんのメリットとデメリット
石けんというのは、水で流した時に界面活性剤が肌に残りにくいというメリットがあります。
その代わり石けんのアルカリダメージは瞬間的に肌を傷めやすく、極端に肌が弱っている場合は皮脂を取りすぎてしまったりアルカリが角質を剥がしすぎてしまったりします。
人の肌というのは弱酸性ですが、アルカリは古い角質細胞を剥がす作用があります。また、石けんはそれなりに脱脂力があるので、毎日朝晩使用することで肌に必要な皮脂すら取りすぎてしまうことも。
酒さ(様皮膚炎)、敏感肌で石けんを使う注意点
このようなメリットとデメリットを考えると、酒さ(様皮膚炎)の肌で使っていくには少し注意が必要です。
酒さ(様皮膚炎)というのはほぼ例外なく肌が薄くなっている状態ですし、肌細胞同士の結合も弱いためバリア機能も弱っています。
そういった肌に細胞間の結合をゆるめるアルカリダメージを与え続けると、肌が育つ前に角質が取り去られてしまうため、乾燥や赤ら顔が進行します。
それでも界面活性剤が肌に残りにくい洗顔方法の中ではかなりの脱脂力を持ちますので、ピンポイントで使っていく分には頼りになります。
毎日のように使っていくのではなく、皮脂分泌の多い日や時期にだけ使ったり、角質が貯まりやすい部分にだけ使ったり。
普段は肌に優しいクレンジングを使っていても、数日おきに石けんを使用することによって汚れもたまりにくくなります。
コールドプロセスの石けんを選びたい理由
石けんのメリットを受けてデメリットを抑えたいならコールドプロセス
石けんのメリットは最大限に受けながら、デメリットは最小限に抑える。
そんな願望を簡単に叶えてくれるのが「コールドプロセス」の石けんです。厳密にはコールドプロセスというだけでの判断できませんが、質の良い石けんにはコールド製法が多いです。
ドラッグストアなどで安価に販売されているような石けんというのは、大量生産のために高温で加工する方法が主流です。
この熱を加える方法をホットプロセスと呼び、ミヨシや牛乳石けんなど、薬局に置いてある有名どころの純石鹸はこの方法で作られています。
コールドプロセスの石けんのメリット
対してコールドプロセスの石けんでは、熱を加えずに加工します。その後は自然乾燥していきますが、乾燥までには数か月から年単位でかかるものまであり、大量生産には向きません。
その分、熱を加えないので原料である油脂が劣化しにくく、保湿成分であるグリセリンも多く残ります。
そのため洗い上がりは非常にしっとりしており、純石鹸であるにも関わらず肌がキュッキュ!とはなりません。酒さや敏感肌で気を付けたい「皮脂を取りすぎない」という点でとても優れていますね。
また、石けんの原料というのは油脂と苛性ソーダというシンプルなものなので、その原料である油脂が劣化しないというのはとても大事。
ローズヒップオイルやイブニングプリムローズオイルなどは熱に弱く酸化しやすいと言われていますが、コールド製法であればそういったオイルを使用した石けんも作ることが可能になります。
自分の肌に合うオイルというのは、皮膚の柔軟性を上げてくれるだけでなく肌に必要な栄養も与えてくれ、素晴らしいスキンケア体験ができることがあります。
オイルは界面活性剤を使用しない天然スキンケアができるので、脱ステ中や肌トラブルが多発する時に利用する方も多いのではないでしょうか。
肌に合うオイルを使用した保湿成分たっぷりのコールド石けんは、その洗い上がりに段違いの差があります。
コールドプロセスの石けんのデメリット
コールドプロセスの石けんにもデメリットがあります。
- 泡立ちが良くない
- 溶けやすい
- 大量生産できない
- コストが高い
コールド製法の石けんは大量生産ができず、石けんの熟成期間も相当期間必要になるため高価になりやすいというデメリットがあります。
また、保湿成分がたっぷりですから逆に泡立ちは悪く、界面活性剤や発泡剤が入っているような洗顔フォームのようにもこもこの泡は作りにくいです。
さらに湿気に弱く水に溶けやすいので、浴室に置いておくと石けんがドロドロに・・・。使用後は水けを良く切ってソープディッシュに置いておき、浴室の外に出すというようなマメさが必要になります。
ナイアード、アルガン石鹸の口コミ
ナイアードさんはAmazonへの出品がありましたので、今回はそちらからの購入。
真っ白でしみや汚れのない、つるりとした石けん。ほんのりとごくわずかにクリーム色ですね。
ミニサイズ(40g)を購入しましたが、手のひらサイズでそれなりの大きさがあるのでかなりの回数を洗えます。
普通の肌でしたら1日2回洗うのでしょうが、私の場合は皮脂が多い時だけですし朝はほぼぬるま湯洗顔ですから40gでも全然減りません。
40gサイズでも劣化防止にぴっちりと真空包装してありますし、小さい説明書もついてきますから商品はしっかりとしています。
説明書には石鹸の保存方法や、湿気を避けてほしいというコールドプロセスの石けんの基本が。お風呂場に置いておくと溶けちゃいますからね・・・。
裏面にはアルガン石鹸の特徴や石けんの楽しみ方なども載っているので、読んでいるのが楽しいです。
やってしまいがちな「水を含ませて溶けちゃった石けん」も、こうすれば使えますと説明があるので参考になりました。
泡立てネットを使って泡立てたところがこちら。もっこもこの泡とはいかないですが、きちんと泡立てれば顔を洗うのに十分なきめ細かさになります。
アルガン石けんにはオリーブオイルも入っているのでアレッポのようにかなりしっとりした洗い上がりかと思いましたが、しっとりはするのにぬるつきは感じないという理想的な洗いあがり。
アルガンオイル配合だからか、オリーブオイルだけの石けんよりも肌がふっくら仕上がります。
わたしはアルガンオイルもオリーブオイルもそこそこ合いますが、オリーブオイルのみの石けんだとしっとりしすぎてしまう印象があります。
ナイアードのアルガン石鹸なら、アルガンオイルも入っているのでバランス的に丁度良いのかもしれないですね。
純石けんなのに洗顔後のツッパリ感も皆無ですし、刺激の強い泡を肌に乗せた時のピリピリ感もなし。泡切れも良いので、肌をこすることなく洗いあげられました。
メイクに関してはミネラルファンデ程度ならば一度洗いで落ちるものの、下地やBBクリームをきっちりと塗ってあると一度洗いでは厳しい印象。そんな場合はぬるま湯で予洗いするか、ホットタオルでメイクを浮かせておくかで対処しています。
ナイアード アルガン石鹸の価格
ナイアードのアルガン石鹸は、お試しサイズの40gなら432円というワンコインで購入できます。大きいサイズは145gで1,296円。
ホットプロセスの純石鹸と比べてしまうと割高感が拭えないですが、それでも敏感肌用の洗顔フォームなどよりよっぽど安上がりだったりします。
初めての方はお試しの意味も込めて40gの方がお勧め。合わなかったらボディに使いましょう。
まとめ
石けんは酒さで使いにくい事は確かですが、メリットとデメリットを理解したうえで上手に使っていくのが大事。
特の石けんの持つメリットは、クレンジングや洗顔フォームでは得ることのできないメリットです。
私も毎日ずっとは使えないのですが、月経前の皮脂トラブル期にこういう石けんを使用できるようになったらかなり楽になりました。
石けんは刺激が強くて使いづらいけど、石けん洗顔自体は合うんだよな、なんて思っている方や、自分には泡洗顔も合うんだよな、なんて方はぜひコールドプロセスの石けんも試してみて下さい。