以前に行ったピロリ菌の除菌判定を行ってきました。
手術で除菌判定が伸びてしまったので、本来の予定よりも2週間ちょっと遅れての除菌判定です。
結果として、1次除菌で無事に除菌成功。
というありがたいお言葉と共に帰宅してまいりました。
こうなると気になってくるのが、ピロリ菌と私の酒さの関係。
ピロリ菌が酒さに悪影響を与えているかも、というのは頭の片隅にありましたので、少し分析してみたいと思います。
ちなみに、ピロリ菌と酒さの関係についてはある程度研究もされているようです。酒さの直接的な原因になるか、というのは否定的な意見もありますが、ピロリ菌が消化器系に悪さをすることによって悪化要因の一つにはなり得るという見解が多いようです。
※以下に顔の皮膚に炎症を起こした画像が掲載してあります。苦手な方はご注意下さい。
※全ての画像の転載は、加工・無加工に関わらず禁止とさせて頂きます。
もくじ
私の酒さとピロリ菌の関係
ピロリ菌は酒さの原因ではなさそう
まず、私の酒さに関して、ピロリ菌が直接的な原因ではないことははっきりしました。
ピロリ菌の除菌薬を飲んだのは2か月以上前。
ピロリ菌の除菌には成功していたわけですから、ピロリ菌が原因だった場合、2か月もあれば肌の調子が整ったはずです。
今はピロリ菌除菌のために飲んだ除菌薬で、却って肌の調子が悪くなっている状態。
除菌薬は抗生物質の一種ですが、飲んでいる間は一時的に肌状態がとても良くなり、その抗生物質の影響が抜けるとともに飲む前よりも悪化する、という経緯をたどっています。
抗生物質は腸内細菌を殺してしまいますので、腸内バランスを整える事を意識しながら肌状態を保っていた私には割と致命的だったようです。
この辺りの経緯は前回の記事にまとめてあります。
ピロリ菌と酒さの関係を全否定もしきれない
ピロリ菌の除菌に成功していても肌の状態が良くならないことで、ピロリ菌は直接の原因ではないことは分かります。
じゃあ、全く無関係か、と言われるととても難しいな、という感想が浮かびます。
まず、ピロリ菌除菌前後で肌の悪化状態が変わっていること。肌の悪化具合がまるで違っていて、今までにないような悪化の仕方をしています。
今まで悪化する時はニキビのようなブツブツがひどくなっていき、最終的に炎症がひどくなって全てが赤くなる感じ。
今回は、酒さ性ざ瘡のようなブツブツがところどころに点在する代わり、全体的な赤みは抑えられている感じ。さらに今まで悪化していた箇所(頬の外側)が悪化しない代わりに、今まで悪化しなかった箇所(鼻の外側)にブツブツが出てきました。
前回の記事と同じ画像ですが、悪化時の画像を載せておきます。
この頬や鼻の下のブツブツがある個所、今までだったら全体的に真っ赤になっていたはずです。そして、鼻の横、ほうれい線に近い箇所には症状が出ていなかったはず。
その代りに頬の外側はつるんと綺麗なままですが、以前ならそこには症状が出ていたはず。今回は一切の症状が出ず、赤くもならないまま。以前から炎症と改善を繰り返していたので、ちょっと黒ずんだ炎症後色素沈着はありますがブツブツも赤みも出ませんでした。
ここ10年近く肌の悪化と改善を繰り返してきて、こういう悪化の仕方は初めて。
もちろん、ピロリ菌の除菌以外にも胆のうの病気もしていますし、食事内容も変わっているのでピロリ菌だけの影響とは言い切れません。
ピロリ菌除菌中に気を付けたこと
ピロリ菌除菌中だからと言って特別な事はせず、除菌が失敗しないようにアルコールの摂取を控えたこととLG21ヨーグルトをまめに食べていたくらい。
アルコールは元々妊婦&授乳婦だったので飲んでいませんでしたし、授乳が終わって飲んでみたらひどいことになったのと胆のうの病気をしたことも重なり、ほとんど飲んでいませんでした。
ですので、普段の生活にLG21ヨーグルトを足したくらいでそれ以外は何も変えていません。LG21ヨーグルトにはピロリ菌の静菌作用があるので、除菌中には強い味方になってくれるはずです。
胆のうの病気もして極端に食欲が落ちている時だったので、ヨーグルトを食べるのも嫌になり、最終的にLG21飲むヨーグルトに落ち着きました。
ピロリ菌除菌中の副作用
ピロリ菌というのとても強い菌で、普通の抗生剤だと死滅させることができません。胃酸の中でも平気で生きていられるくらいの菌ですから、かなり強力だということが分かりますね。
その分、ピロリ菌除菌用の抗生物質も強力なものを飲む必要があります。1日3回と飲む回数も多い上、1回につき飲む種類と錠数も多く、2種類の抗生物質を飲む必要があります。
そのため、お腹がゆるくなったり、味覚がおかしくなる、発熱や発疹などの副作用がある事もあります。
私の場合、こういった副作用は全くありませんでした・・・・。昔から抗生物質を飲んでも副作用に見舞われたことがないんですよね。
ピロリ菌の除菌に関しては強い抗生物質をたくさん飲むので多少の副作用は覚悟していたのですが、1週間飲んでも全く副作用を感じませんでした。
除菌薬の影響が抜ける頃に注意
前回の記事にも書いたように、ピロリ菌の除菌薬は私の酒さにも効き、除菌薬を飲んでいる間はとても綺麗な肌でした。
それが除菌薬の影響が抜けると同時にボロボロの肌に。生理が重なったせいもあるかと思いますが、それにしても急激に悪化しました。
つるんと綺麗で手触りもすべすべだった肌が、2~3日程度で先ほどの画像の状態に。
菌を殺してくれるものがなくなったにも関わらず、自分の免疫系統や腸内環境は抗生剤でボロボロになっていたせいかと思います。
抗生剤は腸内の善玉菌も殺してしまうため、免疫系には強い影響を与えます。腸内環境が免疫を司り、肌の状態にも影響するのは分かっていましたが、ここまで強く影響するとまでは予想していませんでした。
ここが今回の除菌で一番の失敗だったなー、と思うところ。
これから除菌の予定がある方は、腸内細菌や免疫系統を労りながら除菌ができるように意識してみて下さい。
酒さとピロリ菌の関係が気になる場合は
酒さは慢性的な疾患で原因も不明とされることも多いです。原因は人によって様々ですから、自分に取っては何が悪化要因になっているか、自分で突き止めないといけません。
色々試してみるしかないので、本当にもどかしい病気だと思います。
酒さとピロリ菌に関しては直接的な原因になっていることは少なくても、間接的に何らかの作用を及ぼしていてもおかしくないのではないかと思います。
ピロリ菌に関しては割と検査するきっかけも多く、お住まいの地域で補助券が出たり、会社の健康診断でついでにやってもらえた、なんて話も聞きます。
胃の不調があって消化器科を受診すれば、ついでにピロリも調べとけ、なんてなる場合もあるようです。
酒さだからピロリ菌の検査をしよう!までは考えなくても、きっかけがあれば検査してみてもいいかと思います。
私のように直接的な原因ではないな、となった場合でも原因ではないことが分かって気持ち的にすっきりします。もちろん、少しでも改善されれば言うことないですしね。
ピロリ菌除菌薬と酒さ治療薬の意外な共通点
ピロリ菌の2次除菌では酒さ治療にも使われる「フラジール」が処方されます。フラジールというのは内服薬のことで、これが外用薬になると「メトロニダゾール」という名前になります。
メトロニダゾールは酒さ治療の外用薬として有名なロゼックスのことです。海外から輸入して塗っている方や皮膚科で入手して塗っている方も多くいらっしゃいますね。
酒さの治療を積極的に行っている一部の皮膚科では、酒さの治療にフラジールを処方してくれるところもあります。ただ、酒さにフラジールやメトロニダゾールの院内調合などは保険適応外の診療になるので自費治療のところが多いです。
海外では一般的に処方されているお薬ですが、日本では保険適用外のこともあり酒さだからといってなかなか処方して貰えないことも多いです。
ピロリ菌の2次除菌にフラジールを使う病院だった場合、1次除菌に失敗しても2次除菌で酒さへの効果も見ながら除菌に励むことができるかもしれません。もちろん、1次除菌で成功するに越したことはありませんけど。
まとめ
除菌中の副作用が全くなかったのでピロリ菌の除菌には失敗しているんじゃないかと思っていましたが、成功していたようで何よりです。
私の酒さとピロリ菌に直接的な関係がないことも分かりましたが、肌の状態がまるで違っていることから間接的な影響がないとまでは言い切れません。
手術も終わって除菌も成功したとなればしばらく薬を飲む予定もないですから、本格的に肌を整える事に専念したいと思います。
ピロリ菌除菌薬に限らず抗生剤などのお薬は肌の調子を大幅に変えてしまいますね。
今までにない悪化の仕方をした肌がどのようになっていくか、その辺りを見極めながら本来の調子まで戻すことが今後の課題になるかと思います。