以前から肌と身体の不調の原因となっておりました内臓疾患(胆石症)による手術を行ってまいりました。
この病気による2度目の入院です。
今回は手術による入院で「胆のう」という臓器を綺麗さっぱり取り除いてきました。
胆のう系の疾患は消化器系に影響するため、人によっては酒さの悪化要因にもなり得ます。胆のうやピロリ菌が酒さの状態に影響するという情報もあるため、手術による肌への影響は私も気になっています。
手術をしたからといってすぐに肌の調子に変化が現れるわけではなく、肌へ影響が現れるのは消化器系の状態が肌に反映されるまでの時間が必要です。
ですので、胆のう摘出による長期的な肌への変化は今後記録していくことにして、今回は胆のう疾患に伴う食事制限や手術と治療による投薬などによる短期的な肌の変化を記録しておきたいと思います。
ブログテーマが酒さや酒さ様皮膚炎に関してですので、胆のう摘出の手術に関する事ではなく、手術や治療によって起こった肌への変化に絞って書いていきます。
※以下に顔の皮膚に炎症を起こした画像が掲載してあります。苦手な方はご注意下さい。
※全ての画像の転載は、加工・無加工に関わらず禁止とさせて頂きます。
もくじ
胆のう疾患と手術までの経過
胆のう系の疾患があると分かってから手術までの期間が3か月くらいありますので、手術までの経過をざっくりまとめておきます。
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胆のうに大きな石が見つかり胆石発作と診断、そのまま入院
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絶食&脂質制限による治療と抗生剤、栄養剤の点滴
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再発することなく無事に退院
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サプリの服用を止められた上食事制限も始まり肌状態が悪化
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手術日を決める検査の過程でピロリ菌が見つかる
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ピロリ菌除菌薬の服用
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ピロリ菌除菌薬が抜群に肌に効いて、綺麗な肌で1か月過ごす
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ピロリ菌除菌薬の影響が抜けると肌状態が悪化
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サプリやスキンケアでそれ以上の悪化は食い止めるものの良くはならないまま再入院
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胆のうの摘出のため手術
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術後の経過が順調のため退院
胆のう系の疾患だけでなく、間にピロリ菌の除菌なんかも挟んでしまったため、ちょっとややこしいことになっています。
抗生剤の投与による酒さの肌状態変化
こうして3か月間、抗生剤を投与されたり止めたりを繰り返していて、ちょっと注意した方がいいな、と思ったことがあります。
- 抗生剤にも酒さに効くものと効かないものがある
- 効くものを飲めば肌状態は良くなる
- 抗生剤を飲んだ後は例外なく肌状態が悪化する
抗生剤の種類と酒さへの効果
抗生剤というものにも多くの種類がありますが、酒さに効くものと効かないものがあります。
私の場合ですと「ミノマイシン」という系統の抗生剤は抜群に効きます。昔からてきめんに効いてブツブツも治まりますし炎症による赤みも治まります。
超絶綺麗な肌!とはいかなくても、普通の肌を取り戻せるので私に取ってはとても貴重な薬です。
ただ、副作用が強く常時飲めるものではないため、ひどい状態の時に一時的に飲むという対処しかできません。また、ずっと妊婦&授乳婦だったため、効くのは分かっていても頼ることはできず、抗生剤はもう2年ほど摂取しておりませんでした。
どの種類の抗生剤が効くかというのは、耐性菌があるかどうかなども関係してくるため個人差があります。
酒さ(特にブツブツ系)や酒さ様皮膚炎にはミノマイシン系かビブラマイシン系が良く処方されています。
今回の病気に関わるものに関しては、入院中の抗生剤は酒さへの効果は感じられなかったけれども、ピロリ菌除菌薬は酒さへの効果があった、という形です。
抗生剤の肌への影響
自分の酒さや酒さ様皮膚炎に効く種類の抗生剤を飲めば、一時的に肌の調子は良くなります。これはまあ、当然と言えば当然ですよね、効いている訳ですから。
効いている間は炎症も抑えられますし、ブツブツも発生しにくく、綺麗な肌状態を維持することができます。
抗生剤と酒さ様皮膚炎
酒さ様皮膚炎で抗生剤を飲む意味はここにあります。
飲んでいる間は炎症やブツブツが発生しにくいので、脱ステ直後の状態がひどい時に飲んで症状を抑えながら治療を行います。
この時数か月間飲むことになる事に対する不安もありますが、「脱ステの状態がひどい時」というのは数か月続くのが一般的ですから、この期間を抗生剤で抑えることには十分に意味があります。
耐性菌や副作用の兼ね合いがありますので、どのくらいの期間飲みながら治療していくかは体調や肌の状態を見ながら良く医師と相談するのが望ましいです。ここは個人差や担当医の考え方が反映される部分ですので、人によって大きく違うところです。
抗生剤と酒さ
酒さの場合は、抗生剤で一時的に抑えても飲まなくなれば再発するという懸念があります。
飲んでいる間に生活習慣を整え悪化要因を断ち切ることができれば無意味ではありませんが、悪化要因が分からないまま飲み続けると、止めれば再発するため対症療法でしかなくなってしまう場合もあります。
酒さの場合は慢性疾患ですから、対処療法だけ繰り返していても良くならなかったり、かえって悪化してしまったりして精神的にも辛い思いをします。
酒さ症状があまりにも悪化しすぎた場合は水すら染みることがありますので、そういった場合にだけ頼るなど、抗生剤との付き合い方にも工夫が必要になります。
抗生剤を飲んだ後の肌への影響
効く種類の抗生剤を飲んだ場合、肌状態は一時的に良くなるのですが、効かない種類の抗生剤の場合は肌への変化はありません。
その割に抗生剤の影響が抜けた後は、例外なく肌状態が悪化しています。
1回目の入院時の抗生剤と肌状態
まず、入院中に投与された抗生剤は酒さへの効果は感じられず、肌状態の変化はありませんでした。最初の入院時は点滴で1日3回投与されていたので飲み薬のミノマイシンなどよりもよっぽど効きそうですが、それでも肌への効果がなかったということは私の酒さには効かないのでしょう。
この時、退院後にひどく肌荒れを起こしています。点滴で投与されていた抗生剤がなくなることによって、色々とバランスが崩れたことも大きいような気もします。
病気によって脂質制限をしなくてはいけなくなったり、食欲がなくなって体重が減ったり、肌状態を維持するためのサプリが飲めなくなったりと色々あったので、悪化の原因は抗生剤だけではないとは思います。
ピロリ菌除菌薬と肌状態
次の抗生剤はピロリ菌の除菌薬です。ピロリ菌除菌薬も抗生剤の一種です。
この時の除菌では、1週間決められたお薬を飲みました。
酒さやニキビで処方してもらえる類の薬ではありませんが、このピロリ菌除菌薬は私の酒さにとても良く効きました。
その時の肌状態がこちら。少しブツブツがありますが、画像だと酒さだと分からないくらいだと思います。
肌に良く効いたからと言ってピロリ菌の除菌ができているかはまた別問題。手術で除菌判定が伸びてしまったのでピロリ菌に関してはまだ分からないままです。
以前にミノマイシンを飲んだ時と同様、肌の状態が良いのは飲んでいる間だけで、抗生剤の影響が抜けると同時に肌も元に戻るだろうと予想していました。
結果として、この時は除菌薬を飲み始める前よりも肌状態が悪化。1週間も抗生剤、それもピロリ菌を殺せるくらい強い薬を飲んでいるので体内バランスが崩れるのはおかしくないですね。
特に抗生物質で腸内バランスはめちゃくちゃになるので、強い抗生剤で身体のバランスを崩すと急激な変化が起こりやすいと実感するに至りました。
どのくらい悪化したかというのがこちらの画像。先ほどの画像から約1か月。紫外線を大量に浴びたり食生活に変化があったりなど、肌に悪いことは特にしていません。
この画像だと完全に酒さっぽい感じですね。赤みの上にさらに赤いプツプツができていますし、ところどころ皮剥けも起こしています。
とっても奇麗な肌状態から一気に肌荒れすると、精神的にも辛いものがあります。
酒さは状態が良いなーと思っていても、急にこういった悪化の仕方をすることもあるので、油断禁物・・・・。
手術による入院での肌状態
この肌状態の悪化を食い止めるために、サプリやスキンケアなどを工夫していくのですが、完全に良くならないうちに手術のために再入院です。
この時にはもう手術の日程がある程度決まっていましたし、手術となれば抗生剤に限らず色んな薬を投与されることが分かっていたので、肌の状態が悪くてもあまり気にしませんでした。
今身体のバランスを整えてもどうせ手術でまためちゃめちゃになるから、悪化しすぎないようにだけしておこう、といった感じです。
そのため、肌状態を維持できるようなサプリはそれなりにきちんと飲みつつ、肌を改善に導くようなサプリはあまり飲まず、スキンケアはサボってシンプルに。
そこから手術を行い、退院して来て今に至りますが、手術による抗生剤は酒さへの効果は感じられませんでした。
手術で色々な薬を投与されていますので退院後に肌状態が悪化しそうだと考えていましたが、今のところそれほど急激には悪化していません。
どうしてかなー?と考えて手術で使った薬などの医療記録を見てみたのですが、確かに手術で大量の薬を投与されているんですけれど、手術の日だけなんですよね。次の日には点滴も外れて抗生剤も投与されておらず、飲んだお薬と言えば術後の痛みを抑える痛み止めだけです。
前回の入院時には数日、ピロリ菌の除菌時には1週間に渡って抗生剤の投与がありますので、その辺りが大きく違うのかもしれません。
今後はピロリ菌の除菌判定が待っていますので、その結果次第でもう一度抗生剤(除菌薬)を飲むかどうかが決まります。
胆のう疾患が酒さの肌へもたらす影響
胆のうやピロリ菌などの消化器系が、酒さの肌状態を悪化させるという情報もあります。
ピロリ菌に関しては酒さとの関係も研究されていて、原因になるかならないか、といった議論も行われています。
ピロリ菌や胆のうなどの消化器系の疾患は、直接の発症原因になるかどうかは疑わしくても、悪化要因になっていることは十分にあり得ます。
食べ物の消化や吸収に影響があれば、栄養素がうまく吸収されないわけですから、肌に限らず身体への大きな負担があってもおかしくありません。
また、胆のうやピロリ菌に限らずですが、内臓の不調が見つかれば食生活がガラリと変わる可能性があります。
私の場合も脂質制限で思ったような食事が摂れず、さらに常に胸が苦しいような感覚があったので食べるのも嫌で食事を受け付けませんでした。
そうなれば栄養的にも肌に影響が出ない訳がありません。
結局のところ、内臓の不調があれば肌へは何かしらの影響があって当然なのでしょう。
内臓疾患そのものが酒さの原因ではなくても、その病気に伴う生活週間は酒さの悪化要因にはなり得ます。
原因不明の皮膚疾患、肌の不調はどこから来るのか
皮膚疾患は表面的には肌の不調ですが、じゃあその肌の不調がどこから来るのか、というのは人によって様々。
内臓の不調から来る人もいれば、酒さで良く言われるニキビダニが大量発生している人もいるでしょうし、免疫系が整っていなかったり、自律神経が乱れていたりという理由がある人もいると思います。
さらにはその複数の要素が組み合わさっている、という人も多くいるのが現状ではないかと思います。それが酒さの治療を難しくしている側面のひとつ。
人の体は色々な器官が組み合わさって様々な働きをしている複雑なシステムですから、体のバランスを整える事を考えつつ、肌への影響はどういったものだったか、分析していくことも重要ですね。
酒さの治療にあたって胆石やピロリ菌の検査まで行う病院もあると聞きますが、それは酒さの悪化要素が多岐にわたっている上、人によって様々だから。
皮膚疾患だからと言って肌にだけ目を向けるのではなく、他の体内バランスにも目を向けてみるのも良いかもしれません。
特に何をしても治らない、と何年も酒さでお悩みの場合、悪化要因の一つを見つけることができるだけでも良い肌状態を維持するきっかけにできます。
まとめ
まだ手術も終わったばかりですから、私の胆のうやピロリ菌が酒さの肌に対してどのような影響を与えていたかの答え合わせには、もうしばらくかかりそうですね。
今回の手術で少しでも良い方向をむけばいいとは思いますので、今後も色々と記録していきたいと思います。
酒さの原因って一つではないので、何も変わらない、という結果になる可能性が一番大きいかもしれません。
それでも、抗生剤の影響を自分なりに分析できたのはちょっとした収穫だったかな、と思っています。
特に抗生剤を飲んだ後は肌状態が悪化する、というのが私の特性なのであれば、いくら一時的に肌が綺麗になるからと言っても抗生剤との付き合い方を考えなければいけませんね。
ピロリ菌除菌判定も待っていますし、その判定次第では再度抗生剤を飲むことにもなりますので、その辺の変化も見守りつつ、除菌薬を飲まずに済めば肌を整える事に専念しようかな、と思います。