先日3ヶ月ぶりの皮膚科を受診して来ました。酒さ様皮膚炎を発症してから6回目、出産後は初となる皮膚科です。
妊婦ではなくなった事で処方の変更などもあり、ニキビ治療優先の治療から赤み重視の治療に切り替わったように思いますので、受診の記録を残しておきたいと思います。
酒さよう発症後5回目の皮膚科受診。出産後の治療を聞いてみました。
もくじ
3ヶ月ぶりの皮膚科
前回の皮膚科受診から12週間、約3ヶ月という期間が開いています。
3ヶ月も期間が開いているのは、産まれたての赤ちゃんを連れて病院を受診したくなかったので、最大限に伸ばしてもらった結果です。
酒さ様皮膚炎を発症した時は新人のお医者さんがついたのですが、最近では元から診て頂いていた先生に戻っており、ニキビ治療時代から数年お世話になっている先生です。
診察内容
肌状態への認識
今回は顔を見た瞬間の先生の反応が違いました。
が先生の第一声。
ご機嫌な私。心なしか先生もニコニコしているように見えます(きっと気のせい)。
前回の肌記録に書いたように、ニキビが全くできず、うるおいリングができて艶が出るくらいの肌になっています。
自分でも肌状態は良くなっている実感はありましたが、お医者さんにも言われると自信が出ます。
肌の赤みと色素沈着、システインの関係
ただ、赤みだけはやっぱりがんこに残っています。私からはニキビが出来なくなった事と赤みが消えないことを伝えます。
それと、前からシステインという美白成分が赤みに効果があるかどうか気になっていました。
ハイチオールとかトランシーノに配合されている成分で、シミやそばかすに対する美白効果のある成分です。
妊婦じゃなくなったので、内服薬にもある程度の幅が出てくるはずと思って聞いてみると
お肌の赤みは毛細血管が拡張したものですので、美白成分が効くかどうかというとちょっと違うと思いますね。
美白というと、どちらかというとメラニンの生成に関係しますので、毛細血管の拡張が原因の赤みには効きにくいですよ。
との事。
何となく予想はしていましたが、はっきりとお医者さんの見解が聞けたので満足です。
どうして気になっていたかというと、私の場合、赤みが消えかけているところが少し黒ずんでいるというか、色素沈着っぽくなっています。
そのようにシミっぽくなってしまった箇所にシステインがいいのは分かるのですが、赤みにも効果があるなら一石二鳥なので飲んでみたかったのです。
赤みにはあまり効果がないという事なら、色素沈着はそれほど気になる訳ではないのでシステインは保留です。
ハイチオールやトランシーノにはビタミンも入っていますので、赤みと同時に色素沈着も気になっているのなら選択肢の一つになると思います。
漢方薬の変更
十味敗毒湯の役目
美白成分が赤みに効きにくいと確認したところで、漢方薬の相談です。
今まで頂いていたのは十味敗毒湯。酒さ様皮膚炎発症直後の膿には効果を感じましたし、その後もニキビが膿みにくくなっている実感はありました。
ただ、肌状態も落ち着きニキビもできなくなっている事から、十味敗毒湯は役目を終えたように感じていました。
今までは妊婦だったため、漢方薬を変えたくても先生があまりいい顔しなかったんですよね。
それが今回は
とあっさり。やっぱり妊婦の内服薬は色々とハードルが高いんですね。
赤みに効く漢方薬
赤みに効きやすい漢方がいい、との希望を伝えたところ
- 黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)
- 加味逍遥散(カミショウヨウサン)
のどちらか、という事になったようで、2つの漢方を見比べながら少し質問されます。
黄連解毒湯は身体の熱や炎症を取る漢方で体力のある人向け、加味逍遥散は血流異常やホルモンバランスを整える漢方で体力のない人向けです。
どちらも赤ら顔に効きそうですね。
疲れやすいかどうかと、冷え性かどうかという質問で、加味逍遥散の方に決定しました。
疲れやすいって答えたんですけど、単に産まれたてベビーの育児でへとへとなだけじゃあ・・・・まぁいいかw
保湿剤の変更
ヒルドイドからパスタロンへ
さらに保湿剤の変更があり、ヒルドイドローションがパスタロンローションへ。
背中のかゆみにもヒルドイドを使っていたのですが、それはヒルドイドのまま。顔に塗る保湿剤だけパスタロンに変更となりました。
赤みの改善がない事から、血行促進作用が気になりつつも使っていたヒルドイド。お医者さまの見解としても赤みが増すとの事ですので、心置きなく変える事ができます。
ヒルドイド自体はとてもいい保湿剤で、ここまで肌改善の助けにもなってくれていました。肌状態が悪くなった時にはまた頼りたいと思います。
パスタロンローション
気になる新しい保湿剤ですが、パスタロンローションというもので、尿素配合の保湿剤になります。
今回いただいたのはパスタロン10%という尿素が10%配合されたもの。
テクスチャはジェル状というのが一番近く、伸びのいいクリームという感じ。真っ白いジェル状でとても伸びが良く、ローションという名の通り化粧水感覚で使えます。
パスタロンローション注意点
パスタロンローションを酒さ様皮膚炎の肌に使うにはちょっと注意が必要です。
パスタロンには尿素が配合されており水分保持作用が期待できますが、その他に尿素には角質柔軟作用があります。
角質柔軟作用はその名の通り、角質を柔らかくするものです。柔らかくなれば当然剝がれやすくなります。
酒さ様皮膚炎の場合はステロイドの皮膚萎縮作用によってで肌がとても薄くなっており、水分や油分を上手く保持することができません。
そのような状態の肌で角質を剥がす行為というのは、肌を痛めているようなもの。尿素配合のパスタロンも、使い続けると肌がまた薄くなってしまう可能性があります。
パスタロンローションの効果的な使い方
じゃあせっかく処方してもらったパスタロンは使えないのか、という話になりますが、そうでもありません。
酒さよう皮膚炎の場合、洗顔を優しくするので肌の厚みが戻ってくると汚れがたまりやすくなります。私も今の洗顔方法だと、どうにも小鼻のあたりがすっきり洗いきれません。
ところがここで洗顔を強いものに変えてしまうと、すぐに肌が戻ってしまいます。
そこで洗顔方法は変えず、小鼻など汚れがたまり易いところに少し塗る、というのは効果的に思えます。
また、毛穴のつまりでニキビになっている場合にも効果的です。ニキビに対しては肌が薄くなって逆効果の場合もありますので要注意。
一晩だけ塗ってみたら私の場合は逆効果に働いたようです。残念!
角質柔軟作用があるために塗り方や使い方を考えないといけないものは他にもあり、代表的なものがイオウのお薬ですね。
処方薬の限界
どうして使用に注意が必要なものが処方されるのかというと、病院で処方できる保湿剤というのはヒルドイドかこのパスタロン、あとはワセリンくらいしかありません。
お医者さんが出せるのは薬なので、薬品として認可されている保湿剤の中から選ぶことになります。
ワセリンは保湿剤というより保護剤の意味合いが強いので、ヒルドイドがダメとなるとパスタロンくらいしか選択肢がないという事です。
保湿剤を顔に塗る場合って化粧水のように使うと思うんですけど、病院で処方してもらえる保湿剤は化粧品とは違います。
この辺が処方薬としての保湿剤の限界で、治す以上の事を求める(今回であれば美肌)のならば市販の化粧品に移っていくことになります。
まとめ
何となく肌が新しいステージへ入ったような感覚は受けていましたが、診察内容もそれを後押しするようなものでした。
保湿剤に関してはもう処方の限界にきていますので、市販の化粧水に切り替え時です。どのタイミングで切り替えたものか悩んでいたのですっきりしました。
少し前からヒルドイドの乗り換え先としてエトヴォスさんの敏感肌用ラインを併用していますが、使い始めてからぐっと肌状態が良くなった気がします。上手く言えませんけど、改善してきた肌がさらに後押しされた感じ。
いきなり変えると色々怖いので、少しずつエトヴォスさんの割合を増やしている最中でした。
漢方薬の変更は妊婦でなくなった点も大きく関係していると思いますが、今まではにきびができていなくてもニキビニキビと返答されてきましたので、色々と前に進んだような気がしています。
ここでニキビ肌に戻ってしまうと、またにきび治療を優先した診療になりそうな気がしますので、やっぱり最低でも現状維持は目指したいですね。
出産後間もないのでまだ生理が復活していませんが、以前は生理前になるとニキビが悪化していました。
生理が復活すると共にニキビも復活するんじゃないかと不安ですが、加味逍遥散にホルモンバランスを整える働きがあるので期待して飲んでおきます。
コメント
ろーざさん、こんにちは(^^)
皮膚科の先生に良くなったね。との言葉は凄く嬉しいですね♪
出産後という事で色々と薬の変更もあり回復に近づいてる感じがします↗↗
赤みが早く取れるといいですね。
加味逍遙散、私が間違られた時の漢方で結局、飲まず捨てる事もできすに、そのまま1ヶ月分、置いたままになってます(((^^;)
最近の肌は赤みは薄くなってきたんですがニキビが2個くらい治ってはできの繰り返しで、これは酒さのせい?なのか肌のお手入れが悪いのか謎です(; ̄Д ̄)?
つうさん、こんばんは!
加味逍遥散、例の事件の漢方でしたかw
飲まないと決めてもちょっと捨てづらいですよね(; ・`ω・´)
1か月分あれば合うかどうか判断する期間にもなりそうですし、気が変わったときに飲めるように置いといてもいいかも?w
ニキビなんですけど、結局は毛穴のつまりが原因でニキビって起こるんで、酒さ様の肌はニキビになりやすいんです。
肌が薄いから毛穴がつまりやすいんですね。
短期的には炎症を抑えるようなケアが有効なんですけど、長期的には酒さ様改善で取り組んでいる肌を厚くしてバリア層を戻すケアがにきび改善にも有効になってきます。
肌の薄さが原因のニキビの場合、つうさんはせっかく脱保湿で肌が改善してきてらっしゃるので、変ににきびケア用の化粧品を使い始めるよりも、スポット的にニキビを枯らすケアをした方がいいんじゃないかと思います。
私がやってるやつだとイオウとかですね。
ニキビに有効なイオウカンフルローション。酒さよう肌で使うためには注意が必要。
もう一つの可能性は、単純にそろそろ肌が保湿をして欲しがってるという可能性もあります。
乾燥もにきびの原因になりますので。
こっちの線だとすると、肌に合う保湿剤を少しずつ足していけばいい事になりますね。
つうさんはご自分の肌状態を良く観察してらっしゃるんで、どちらがいいかすぐに判断できそうです。
肌の薄い状態には変わりませんので、ニキビは少々出てきてもおかしい事ではありません。
今の肌がどんな状態なのかを見極める判断材料にして、お手入れに活かしていってくださいねΣ(σ`・ω・´)σ