赤ら顔用の化粧水「ULU(ウルウ シェイクモイストミルク」をお試し中です。
この商品の最大の特徴が、完全無添加のオールインワンということ。セラミドまで配合した上に赤ら顔を改善できるオールインワンとして、酒さや赤ら顔に悩む方だけでなく敏感肌やアトピーの方にも愛用されています。
酒さ向けの化粧水品の中で「無添加」というアプローチをしているものは珍しく、大抵赤ら顔を改善するための成分とそれを水分や油分に溶け込ませるための乳化剤を使用しています。
クリーム状や乳液状になっている化粧品というのは、何らかの乳化剤が使われているもの。
ウルウも「シェイクモイストミルク」という商品名なので、乳液なのだと思い込んでいました。実際はミルクでもジェルでもない、化粧水状のテクスチャなのにオールインワン。
ふとした拍子にウルウの成分表を見るきっかけがあり、その成分表があまりにも無添加だったことが使用してみるきっかけ。
界面活性剤やポリマーなどが使われていると私のような一般人には良く分からなくなってくるのですが、ウルウの成分は私でも分かるような成分ばかり。
完全無添加を謳うウルウの成分は本当に無添加なのか、また赤ら顔を改善する成分はあるのか、詳細をメモっておきたいと思います。
もくじ
ULU(ウルウ)の全成分
ウルウの全成分はこちら。
水、スクワラン、トレハロース、セラミド2、セラミド6Ⅱ、セラミド3、セラミド5、セラミド1、ヒアルロン酸Na、タンブリッサトリコフィラ葉エキス、ホホバ種子油、ノバラ油、ダイズステロール、水添レシチン
※水は特殊浸透水を使用。(角質層まで浸透)
※ダイズステロール・水添レシチンはセラミド原料の含有成分。
成分数は14とオールインワンなのに少なめで、そのうち2種類(ダイズステロール、水添レシチン)はキャリーオーバー成分のようですね。
キャリーオーバー成分って?
キャリーオーバー成分とは原料そのものに含まれる成分や、原料から成分を抽出する過程で使われる添加物のこと。
例えば、原料を育てる際に使用した農薬や、エキスを抽出する際に使ったアルコールなどですね。効果が発揮される量よりも微量なので、本来であれば表示義務はありません。
無添加やオーガニックの化粧品を選ぶ際に、キャリーオーバー成分というのは非常に重要です。表示義務がなくメーカーによっては非公開のため、無添加だと思っていたのに農薬で育った植物を原料にしており、残留農薬に反応してしまうということがあり得ます。
健康な肌であれば問題にならない程度の量であっても、酒さや酒さ様皮膚炎のような敏感肌ではその微量な成分に反応してしまうことがあります。
オーガニックコスメでもきちんとしたところはキャリーオーバー成分や原料の抽出方法、産地やエコサートなどの認定まで後悔しています。
ウルウもこういった成分まで表示してくれてあるのは、無添加化粧品へのこだわりが感じられ、好印象ですね。
ウルウの完全無添加はどんなもの?
化粧品に詳しい方はご存知だと思いますが、「無添加」の定義というのは曖昧です。
「旧指定表示成分」というアレルギーの危険性が認められている成分が入っていないから無添加。「防腐剤」を入れていないから無添加。「着色料」が入っていないから無添加。色々な無添加があります。
なので最近では「無添加」や「○○フリー」だけでなく、「7つのフリー」や「5つの無添加」などのように、どのくらい無添加なのかを示す言葉がつけられるようになりましたね。
「無添加」という表示にだけ惑わされるのではなく、「何が無添加なのか」をしっかりと見極めるようにしましょう。
ウルウが謳っているのは
敏感肌でも使える刺激の少ない完全無添加
では、実際にどのくらいの無添加なのかというと
- 防腐剤フリー
- 界面活性剤フリー
- シリコンフリー
- ポリマーフリー
- 鉱物油フリー
- 香料フリー
- 着色料フリー
- 石油成分フリー
と、このようになっています。
他に良く「○○フリー」とされるものでは、パラベンフリーやアルコールフリー、オイルフリーなどがありますね。
ULU(ウルウ)シェイクモイストミルク 成分詳細
ウルウの成分詳細を表にしてみました。
成分 | 概要 |
---|---|
詳細 | |
水(特殊浸透水) | 基材 |
基材となる水分には特殊浸透水(マイナスイオン水)を使用。 通常の水分よりも浸透性に優れる。 | |
スクワラン | 油性成分 |
人の皮脂中にも含まれる親和性の高いオイル。 サメ類の肝油から得られる「スクワレン」に水素添加して得られる。植物由来のスクワランも存在する。 保湿、収れん、角質柔軟作用。 肌を柔らかくしながら保湿を行うことができ、皮膚刺激も出にくい優秀なオイル。 | |
トレハロース | 保湿剤 |
高い保湿力を持ち、皮膚細胞を保護する。 角質層の水分保持機能を高める。 | |
セラミド2 | 油性成分、ヒト型セラミド |
セラミドは角質細胞間脂質を構成する成分の一つで、角質層の脂質の6割程度を占める。 角質バリア機能。 水分保持機能に優れ、水分のバランスを保つ。 | |
セラミド6Ⅱ | 油性成分、ヒト型セラミド |
角質バリア機能。 水分保持機能、シワの軽減、ターンオーバー促進。 | |
セラミド3 | 油性成分、ヒト型セラミド |
角質バリア機能。 水分保持機能、シワの軽減。 | |
セラミド5 | 油性成分、ヒト型セラミド |
角質バリア機能。 水分保持機能、シワの軽減、ターンオーバー促進。 | |
セラミド1 | 油性成分、ヒト型セラミド |
角質バリア機能。 水分保持機能と共に、外部からの刺激や異物に対する優れたバリア機能を発揮する。 | |
ヒアルロン酸Na | 保湿剤 |
保水性や浸透性に優れており、肌にハリを与えなめらかにする。 多くの化粧水に配合されている優れた保湿剤。 | |
タンブリッサトリコフィラ葉エキス | 植物エキス |
アンボラエキス。 抗炎症作用や創傷治癒作用があり、炎症や赤みに良い。 過剰に増えた微小血管を抑制し、赤みを制限。 赤みの原因となるVFGFや炎症因子のカテリシジン、その働きを促進するカリクレイン5やカリクレイン7を抑制。 酒さ、赤ら顔向けの成分。 | |
ホホバ種子油 | 油性成分、ワックスエステル |
酸化安定性の高い植物オイル。 肌馴染みが良くどんな肌質にも合う万能オイル。 肌の水分蒸発を防ぎ、皮脂分泌を抑制、ニキビの防止効果など。 | |
ノバラ油 | 精油 |
バラ科の落葉低木「カニナバラ」の果実から抽出したエッセンシャルオイル。 保湿効果があり肌のキメを整える。抗菌・消炎作用。 バラの香りによるリラックス効果。 | |
ダイズステロール | 油性成分 |
植物性ステロール。油溶性。 吸水性が良く、水分の蒸発を防ぐ。 セラミド含有成分(キャリーオーバー) | |
水添レシチン | 乳化剤、界面活性剤 |
天然の乳化剤。大豆や卵黄のレシチンの安定性を高めたもの。 浸透促進。 セラミド含有成分(キャリーオーバー) |
ULU(ウルウ)シェイクモイストミルクの成分解説
ウルウは浸透性の高いマイナスイオン水をベースに各種の保湿成分、セラミドを複数種類足し、酒さや赤ら顔に効果のあるアンボラエキスを加え、バラの精油で香りづけしたもの。
ものすごくシンプルな処方ですが、ベースとなる水分に浸透性が高くなる工夫がしてある辺りにこだわりを感じます。
効果の高いヒト型セラミドを複数種類配合してあるので、成分としては非常に贅沢。さらにヒト型セラミドの中でも特に重要と言われるセラミド1、2、3をいずれも配合してあります。
保湿剤もトレハロースやヒアルロン酸、スクワランにホホバ種子油と多くの化粧品に使われている安全性の高いものばかり。
野ばらの精油は香りづけに良く抗炎症作用やリラックス効果もある事から、バラの香りの贅沢な使用感を演出してくれます。精油も1種類しか配合していないのでアレルギーは出にくいですが、バラの香りが嫌いな方は使いにくいと思います。
アンボラエキスは赤ら顔を改善
酒さや赤ら顔で気になるのはアンボラエキス(タンブリッサトリコフィラ葉エキス)。アンボラはマダガスカル島に生息する植物で、古くから樹皮に創傷治癒や赤みを抑える効果、炎症を抑える効果があるとされてきました。
アンボラエキスには炎症の原因となる物質の経路を阻害しますが、その中には酒さの原因とされる抗菌ペプチドのカセリサイジンや、カセリサイジンの働きを促進するカリクレイン5(KLK-5)、カリクレイン7(KLK-7)も含まれています。
57名の被験者に0.5%のアンボラを含有するクリームを塗布する臨床試験を行った結果、28日目で約半数、56日目で約7割の改善が認められたそう。複数の炎症経路にアプローチし、免疫障害の原因となる微小循環を改善することで炎症を抑えられるようです。
水添加レシチンは界面活性剤?
セラミド含有成分の水添レシチンは界面活性剤の一種ですが、大豆や卵黄から摂取できる天然界面活性剤のレシチンに安定性を高める水素添加を施したもの。成分としての安定性も高く、皮膚刺激もほとんどないとされています。
どちらにせよキャリーオーバー成分なのでごく微量にしか含まれておらず、セラミドを添加する時に一緒に含まれてしまう性質のものです。
まとめ
今回は「ULU(ウルウ)シェイクモイストミルク」の成分を見てきましたが、酒さや酒さ様皮膚炎にはなかなか嬉しい配合になっていますね。
酒さの赤ら顔を改善するエキスはもちろん、無添加処方なので敏感な肌にも塗れそうです。セラミドで保湿機能や肌バリアの改善が図れる点も嬉しいポイント。
水がマイナスイオン水なのでふき取り洗顔としても使用できるほか、化粧水として使えば浸透力も抜群です。
界面活性剤や乳化剤が配合されていないので、使う際には振って使わないと分離していたり、封を開けると2か月くらいしか持たなかったりと不便な点もあります。
私はふき取り洗顔が上手くいかないのですが、化粧水としての使用はなかなかの好感触。この辺りの使用感は別に記事を書きたいと思います。
追記:洗顔や化粧水として使ってみた口コミ書きました。