漢方薬の酒さへの効果ってどんなもの?という疑問に対する答え。

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漢方:クコの実

酒さや酒さ様皮膚炎で漢方治療を行っている方は意外と多くいらっしゃるようです。

酒さの治療が長期に渡る点や、東洋医学に特有の考え方が酒さ症状との相性がいい点、外用薬が使いづらく積極的な治療が行えない点などから、西洋医であっても比較的積極的に漢方を処方する傾向にあります。

こうして漢方治療を始められた方の疑問として、漢方はどの程度酒さに効くのか、酒さに対する効果はどんなものなのか、というものがあると思います。

ここでは漢方が酒さへどのような効果を発揮しているか、自分なりに判断する方法をまとめておきたいと思います。

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 酒さ治療と漢方薬の相性

酒さ治療の先端と言えば欧米というイメージですが、欧米では行われておらず日本で行われている酒さ治療が漢方薬。

酒さは東洋医学的には「血の異常」と考えます。「瘀血(オケツ)」といって、悪い血が停滞しているから毛細血管の拡張が起き、顔の赤みが増すと考えるのですね。

他には皮膚の炎症を「湿熱」や「血熱」という熱の異常と考え、熱を取る、または熱のバランスを良くすることも行われます。

こうした事から血流異常を改善する効果のある漢方薬が処方されやすく、血液の循環を良くするものですから冷え性の改善にも繋がることが多いです。

また、酒さや酒さ様皮膚炎と言えば皮膚疾患の一つであり、ニキビのようなブツブツもつきもの。アトピーや脂漏性皮膚炎などと併発していることもありますので、こういった皮膚疾患に用いられる漢方薬も処方されやすいです。

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漢方治療は長年の経験則に基づいた治療方法で、正確なデータに基づいて行われている治療ではありません。

酒さ患者にどのお薬を処方したら何%の人が改善した、というような西洋学的なデータはありません。

だからと言ってバカにしたものでもなく、西洋医学のデータに基づいた分析が数百年の歴史だとしたら、東洋医学の経験則に基づいた分析は数千年。

非常に長い歴史を誇っているだけあって、体質にぴったりと合った処方を受けることができれば、酒さ症状に対してもかなりの効果を上げる事があります。

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酒さ治療と漢方薬の効果

酒さや酒さ様皮膚炎の治療に漢方薬を用いた場合、どの程度の効果が表れるかは人それぞれです。

中には飲み始めて1週間程度で赤みやブツブツに効いたという方もいれば、長期間飲んでも何の効果も感じられなかった方も。

漢方薬と酒さ治療への即効性

漢方薬は体質に合ったものを飲むと、驚くほどの即効性が現れることもあります。

1週間や10日で効果を感じた、という場合は飲んでいる漢方薬が足りない部分をしっかりと補ってくれた結果ですね。

口内炎にビタミンBを飲んだらすぐに治った、なんて口コミを見かけることがありますが、口内炎の原因がビタミン不足ならば、その効果も納得できますよね。

漢方薬は複数の生薬で構成されていますのでそこまで単純ではありませんが、体質に合った場合には同じように即効性も感じることができます。

但し、即効性まで感じられるほど酒さへの効果を感じられるのは、少し運が良い場合。

漢方薬は問診だけでなく肌の状態や舌の状態、お腹の状態など様々なことを見ながら処方します。さらには生薬の配合にも相乗効果が期待できる配合率があり、実際にはかなり複雑に色々な要素が絡み合っています。

処方薬として出回っている漢方薬は配合率も一定ですし、この症状にはこの漢方、といったように本来の漢方薬の処方過程を経ずに処方されます。

そういった事から、酒さに効く、と言われている漢方で即効性を得ることも可能ではありますが、少し運が必要になるイメージです。

大抵の場合、酒さへの効果に即効性はない

多くの場合で漢方治療は酒さへの即効性はありません。ゆっくりと体質を改善してくれつつ、気がついたら酒さ症状にも良かった、というような過程を経るのが一般的。

自分にとってどんな効果があるか、意識していないと見逃してしまう程度の効果がじわじわと出てくるのが漢方薬です。

気がついたらあれが治ってる、そう言われてみればこの症状が割と良い、というような実感が多いです。

また、飲んでいる間はあまり効果を感じなくても、飲みやめたら症状が悪化して効いていたのが分かることも。

私の場合も、酒さ様皮膚炎発症当時に飲んでいた十味敗毒湯は、飲んでいると何となく膿まなくなりましたし、効いてるか良く分かってなくても少し飲むのをサボると顔の赤みが増したりしました。

こういった感じで、じわじわと効いてくるのが漢方薬。

抗生物質やステロイド剤のように、飲んだらすぐにブツブツが消える、とか塗ったらすぐに炎症が治まる、というような効果はありません。

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漢方医に処方してもらえば効果を感じやすい

現在の酒さ治療において西洋医が漢方薬を処方する場合、多くの医師は西洋医学的な診断に基づいた上でさらに漢方医学的な要素を少し足して薬を選ぶかと思います。本来の漢方医学ではこういう選び方をせず、きちんとした漢方医学に基づいて薬を調合します。

腕のいい漢方医に診てもらって、金銭的にも糸目をつけずに処方して頂けば、漢方薬が身体に合う確率は上がるかと思います。身体に合えば酒さへの効果も感じやすくなります。

そもそも漢方薬の効果を感じるには身体に合うことが条件ですが、漢方医に調合してもらえれば「自分の体に合わせて」もらえます。

これが、漢方医にかかるメリットの一つ。

金銭的な問題は信頼のおける漢方医なら無理のない範囲でやってくれることもあるかと思います。

問題は腕が良くて自分との相性が良く、あまり高額にならない治療を行ってくれる漢方医が見つかるかどうか、ですね。これまたハードルの高そうな問題です。

漢方薬の酒さへの効果のはかり方

漢方薬の効果はどれくらいの期間で分かるか

漢方薬に即効性はないとはいえ、どの程度の期間飲んだら効果が実感できるかは知りたいところ。

漢方薬が体質に合っている場合、酒さへの直接的な効果は感じなくても何かしらの効果は感じるはずです。

効果を計るためには、最低でも1か月は飲んでから判断したいところ。1か月では心もとない場合もあるので、私は2か月以上は飲んでから判断します。

気の長い話なんですが、色々とお話ししていると皆さん1週間程度で効かない、と不安に思われたりしているようで。

1週間だと何の効果も感じなくてもあまり不思議ではありません。

長期間飲んでみないと効果が分かりづらい、というのは漢方薬のデメリットでもありますね。私にも飲んではみたものの何の効果も感じなかった、という漢方薬があります。

今飲んでいる桂枝茯苓丸という漢方薬は、炎症後色素沈着やくすみと冷えに効果を感じています。こういった効果を感じ始めたのも、2か月程度飲んでから。

冷えに関しては3か月以上飲んでやっと効果を実感していますが、かなりの効果を感じているにも関わらず実感が沸くまでには長期間かかっていますね。私の冷えはそれだけ頑固だったのかもしれません。

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漢方薬の効果の感じ方

漢方薬で効果を感じる場合、感じ方はそれぞれですが主にはその漢方の得意とするものに効果を感じることが多いです。

私の十味敗毒湯の場合であれば膿、桂枝茯苓丸であればくすみと冷え。十味敗毒湯は膿を取る作用がありますが、脱ステ直後に本当にお世話になりました。

さらには飲み止めると赤みが増す、といったような感触があればその漢方はある程度効いています。

難しいのは赤みやブツブツに効果が出るのを期待して飲んでも、全く別のものに効果を感じてしまう場合があること。

私の場合ですと桂枝茯苓丸がそうですね。ホルモンバランスの調整とかは期待していたんですが、まさかくすみ抜けするとは。

冷えにもいい漢方なのも分かっていましたが、何をしても改善しない冷え性には半分諦めもあり、まさか効くとは思っていませんでした。

その割に赤みやあごニキビに効果が出ているかどうかの実感は沸きにくいので、どうしたものか、です。

自分に合った漢方である場合、このように期待したものに対してではなくても、何かしらの効果は感じます。

逆に、2か月飲み続けても何の効果も感じなければ、その漢方薬は変更してもいいということ。

漢方医さんは何の効果も感じない処方をしてしまうことを恥とするようですが、処方薬や市販薬の中から選んでいる場合にはそういった事もあるかと思います。

酒さは漢方で完治するのか

酒さが漢方で完治するかどうかは、酒さが完治するのかどうかに関わってきます。とても難しい問題ですね。

酒さの完治と寛解

酒さは「寛解(かんかい)すれども完治はしない」などと言われるように、そもそも治らないとまで言われている病気です。

完治というのは再発せずに一定期間過ごせることですが、理想は一生再発しないことですよね。

寛解というのは酒さの症状が落ち着いている状態。再発の可能性はあっても酒さ症状が軽くなったり無くなったりしている状態を差します。そのまま症状が落ち着いて治る可能性もありますが、再発する可能性も秘めているという中途半端な状態です。

がん治療では寛解期間の目安に5年という時間を取っており、5年間再発しなければ治ったとされます。

5年という期間は長いですが、酒さでも一定の目標にできそうですね。5年再発しなければ治ったと思っていい・・・・。本当に気の長い話です。

寛解状態を続ける手助けとなる漢方薬

寛解という状態を長く続けて完治に至るという点で、酒さでもこの寛解という状態は非常に大事です。

酒さが完治しないと言われている理由の一つがリバウンド。一時的に良くなってもぶり返したり再発したりして、リバウンドのような状態を経験している方は多くいらっしゃいます。

酒さのリバウンドと酒さ様皮膚炎で脱ステ中に起こるリバウンドはまた別物。脱ステ中のリバウンドと酒さ症状のリバウンドは切り離して考える必要があります。

酒さのリバウンドのようなぶり返しは何で起こるかというのは人それぞれですが、漢方薬はこのリバウンドが起こらないように体を調整する役目を果たせるかと思います。

漢方薬で酒さは完治しなくても、寛解状態を続ける手助けとなってくれる形ですね。

体質改善で寛解状態を続け完治に導く

酒さ症状がひどい時は皮膚の炎症やブツブツを直接的に抑え、寛解期には体質改善を図って完治までの道のりを手助けする。

例えば汗で酒さが悪化する人には発汗を抑える漢方、免疫異常が原因の人には免疫調整機能のある漢方、PMSで肌荒れする人にはホルモンバランスの調整を行う漢方、のように体質を改善して酒さ症状が再発しないようにします。

漢方薬が酒さの完治のためにできること、というのはそんなイメージです。決してロゼックスやアゼライン酸のように塗ったら治る、のようなものではありませんが、体質改善という点では非常に大きな役割を果たせます。

まとめ

漢方薬は酒さに対してどのように効果を発揮するかを考えてみると、意外と多くの効果がありつつも、西洋薬のような劇的な効果は感じにくいかと思います。

どういった治療を行っていくかは人それぞれですが、漢方薬は体質改善の手助けになるものと捉え、あまり即効性を求めるものではないような気がします。

でもたまに即効性がある人もいますので、本当に人それぞれですよね。

きちんとした漢方医にかかれば季節や症状の変化ごとに身体に合った処方をして貰えますし、私のように処方薬の中から飲んでいるだけでもある程度の効果を感じられる場合も。

漢方薬の効果がどの程度で出るか、どのように効果が感じられるか不安に思っている方の参考になれば幸いです。

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