酒さや酒さ様皮膚炎でメイクをしなくてはいけない場合、まず顔の赤みを消したり隠したりしたいですよね。
特にファンデーションや下地（コントロールカラー）はベースメイクですので、肌を綺麗に見せるためにも赤みを隠すためにもとても大事。
ところが、ファンデーションもいざ買おうとすると複数種類の中から色を選ばなくてはいけません。
メーカーさんも、どのような肌色の方にはどの色がおススメです、というようなことをちゃんと書いてあるんですが、それってアテになったことがありません。
酒さとか酒さ様皮膚炎の赤みって、普通の肌の色じゃないんで。
色の目安がアテにならないのはメーカーさんが悪いんじゃありませんが、いざ選ぼうとした時にとても困りますよね。
そこで、酒さや酒さ様皮膚炎で顔の赤みを隠そうとした場合、どんな色を選べばいいか、ちょっとした指針になるものがないか考えてみました。
赤ら顔のコントロールカラーはグリーンベースが第1選択肢
まず、基本となるのが顔の赤みにはグリーン系の下地（コントロールカラー）ということ。
赤を隠すなら、赤の反対の色を乗せると効果的です。この反対の色のことを補色と言います。
赤の補色はグリーンですので、赤み隠しには緑がいのです。
カラーチャートを見ると分かりますが、赤の対角線に位置しているのが緑。
補色にはお互いを目立たせる効果がありますので、ファッションとしてはさし色に使われます。
メイクであれば重ねる事でお互いを打ち消しますので、肌の赤みに緑を重ねて赤み消しとします。
酒さ肌へのメイクは、とにかくこのグリーンが推されています。ニキビ跡や顔の赤みへのコントロールカラーとしてもまず出てくるのが赤を消せる緑。
全米酒さ協会さんのメイクアップティップスでもグリーンの下地を使うように案内されています。
Use a green-tinted base. A sheer green-tinted primer is a good choice for a makeup base — it can help visually correct redness and even out skin tone. Get one with UVA/UVB protection and you’ll help shield skin from exposure that can aggravate rosacea. A protective base has another bonus, too: it helps your makeup last longer.
補色という色の原理に基づいた選び方ですので、まずはグリーンベースを検討してみるといいです。
青緑のような色味ですと商品によってはブルーとして売られています。グリーンという名称にはこだわらず、緑っぽい色を探してみるといいと思います。
容器に入っていると色が分かりにくくなるので要注意。ベースだけを撮影した画像があればそれを参考にしましょう。
石けんで落ちてなおかつオイルフリーで、グリーンのベースというとかなり選択肢が狭まります。
ナチュラグラッセのブルー系コントロールカラーは、ブルーとして売られていますが青緑っぽい色で、石けんで落とせるとの案内がありました。他にもいいものあったら教えて下さい！
グリーンのコントロールカラーが合わなければイエローベース
赤みを消すにはグリーン系がいいのは確かなのですが、人によってはただ白くなるだけで赤みが消えなかったり、逆に病的な色になってしまったりする事もあります。
これは赤みの色具合が人によって違うこともありますが、その人の持つ元々の肌色の違いにもよってきます。
また、日本人は黄色人種なので、白人が多い外国圏でおススメされている色だと却って白すぎたりすることもあるんですよね。
一口にグリーンと言っても色味は各社それぞれで薄いものもあれば濃いものもあります。そのため、使っている商品の緑の具合が合わないということも考えられます。
グリーン系がイマイチしっくりこない時に試してみたいのがイエロー系。
赤に黄色を足すとオレンジになりますので、赤みが和らぎ、肌の色に近い補正ができます。日本人にも合いやすい色補正ですね。
グリーンだと血色が悪くなったり、赤みが消えにくいと感じている人は一度イエロー系を試してみて下さい。
せっかく石けんで落とせるコントロールカラーのブランドを見つけても、今度は気に入る色がなかったりするから難しいですよね。先ほどのナチュラグラッセはとても良さそうだったのですが、イエロー系がありませんでした。
ノブさんのイエロー系コントロールカラーも、石けんで落とせるよう。イエローはあるノブさんですが、ブルーやグリーンがありません。ん”－－。
ノブさんは敏感肌用ブランドとして皮膚科医も勧めるほどの安心ブランドなので、皮膚刺激性に関しては安心できますね。
フェイスパウダーで赤み補正
フェイスパウダーやフィニッシュパウダーで顔の赤みを補正する方法も紹介しておきます。
フェイスパウダーは、ベースメイクの最後にふんわりと乗せるお粉の事。
キメを整えたり、肌色を補正したりする効果があります。
ファンデーションほどのカバー力はありませんが、厚塗りにならずに肌を補正できるため、化粧直しにも向きます。
こういったフィニッシュパウダーの中には、ほんのりと緑や青みがかった色がついているものも。
フェイスパウダーならばたくさんの種類がありますが、色味がついており、なおかつ石けんで落とせることや敏感肌用なども考えるとほとんどないと言ってもいい気がします。
ワトゥサのニュアンスカラーズが色も豊富で良さそうなのですが、石けんで落とせるという案内がないのでクレンジングが必要だと思います。
何かいいの、ないかなあ。
ファンデーションの色選び
下地となるようなコントロールカラーの色選びを見てきましたが、この色の選び方はファンデーションにも応用できます。
ファンデーションに緑はないでしょうが、黄色みの強い色ならあります。
呼び方はメーカーによってそれぞれですが、目安としてイエロー系やオークル系と名付けられている事が多いです。
顔の赤みにいいというような記述があればその色を。
もし判断に迷ったらタッチアップに行くか、電話で聞いちゃいましょう。
田舎暮らしですと気になったブランドのカウンターに行くなどという贅沢はできないので、私は電話で聞こうと思っています。
ブランドによっては、色のお試し用や肌に合わなかった時用に1～2回分のサンプルをくれるところもありますし、条件付きで色の変更を受け付けてくれるところもあります。
こういったサービスは上手に使って、なるべく肌色に合ったファンデーションを使えるようにできるといいと思います。
まとめ
酒さや酒さ様皮膚炎でメイクをする場合、色の選び方が意外と困るなあと実感しました。
肌に優しくてダブル洗顔なしで落とせるメイク、なおかつ顔の赤みが隠しやすい色味、となると、どんどん選択肢が狭まってきます。
せっかく色味が気にいっても、肌に合わなければまた探し直し。
気が遠くなってきそうですが、そこで切羽詰まるとせっかくのコスメも楽しめません。
女性の場合メイクって、ファッションじゃなくて、マナーの一部になっちゃってます。
しなくてはならないならもう開き直って、コスメジプシーを楽しんでしまうくらいの気持ちでいきましょう。
あれこれ探してカタログスペック見比べている時って、意外と楽しかったりします。
肌につける時が一番怖かったりしますよね。
顔の赤みが隠せて肌荒れしないメイク用品、見つかるといいですね。