石けん洗顔にはデメリットもありますが、皮脂が落としやすかったり界面活性剤が肌に残りにくいというメリットもあります。
肌断食で有名な宇津木式スキンケアは、酒さや酒さ様皮膚炎でスキンケアが何もできないくらいに悪化してしまった時に参考になりますよね。その肌断食で勧められているのも、無添加石けん。「純石鹸」とも呼ばれます。
私は肌に合わなくてやめてしまったのですが、身体には未だに使っていたりします。
純石鹸は「無添加」という表示を信じて買ってしまうと純石鹸でなかったり、いかにも純石鹸であろうと思われる商品が純石鹸でなかったりという落とし穴があります。純石鹸の見分け方に関しては以前の記事をご覧ください。
今回は「純石鹸」にどんな商品があるか集めてみました。宇津木式肌断食を行う場合や、皮膚科医に純石鹸を勧められたという方は、こういったものから選びましょう。
また、石けんシャンプーに使いたい場合は、好みにより液体の方が使いやすいかと思います。
もくじ
ミヨシ 無添加白いせっけん
ミヨシさんの基本となる白いせっけん。食用グレードの天然油脂を使用しており、5日間かけてじっくり熟成させた釜焚き製法の石けん。
無添加石けんの定番で、非常に人気の高い石けんです。ドラッグストアでも良く見かけますので入手も容易です。
原材料
石ケン素地
ミヨシ NEW純石鹸
ミヨシさんからは洗濯用の純石鹸も出ています。天然油脂を原料にしており、高純度なので洗浄力がパワフル。人の皮脂汚れに強い石けんです。
純石鹸なので顔にも使えますが、酒さや酒さ様皮膚炎のように皮膚疾患を持っているならパワフルな洗浄力は避けた方がいいかも。同じミヨシの白いせっけんか、後述する赤ちゃん用せっけんで。
原材料
石ケン素地
ミヨシ 無添加ベビーせっけん
ミヨシさんのベビー用石けん。原料は食用レベルの油脂で、まるごと炊き込む伝統製法で作成。赤ちゃんの薄い肌でもうるおいを保ちながら洗うことができます。
白いせっけんだと洗浄力が強すぎる方はこちらを試してみてもいいかもしれません。
ドラッグストアでも、石けんコーナーではなく、ベビー用コーナーにある場合があります。
原材料
純石けん分(98% 脂肪酸ナトリウム)
シャボン玉 浴用石けん
天然の動植物油脂を昔ながらの釜炊き製法(ケン化法)でじっくりと炊き上げた石けん。シャボン玉石けんの定番商品です。
こちらもドラッグストアで見かけます。
成分
石ケン素地
シャボン玉 純植物性シャボン玉浴用
定番のシャボン玉浴用石鹸は「動植物」の油脂から作っていますが、こちらは100%植物油脂で製造。植物性油脂の特徴である泡立ちの良さが最大限に活かされています。
動物油脂が合わない方はこちら。
成分
石ケン素地
シャボン玉 ベビーソープ
植物性油脂の中でも「アボカドオイル」を原料に使用したベビー用せっけん。「森のバター」とも称されるほど栄養価の高いアボカドのみを原料に使っています。
肌に近いオレイン酸とパルミトレイン酸などの不飽和脂肪酸を多く含み、抗酸化作用の高いビタミンEなどを豊富に含むアボカドオイルは、肌への馴染みがよく保湿性に優れています。
さすがベビー用に開発されているだけあって、原料油脂の選び方に拘りを感じます。
成分
石ケン素地
ねば塾 白雪の詩
ねば塾の定番商品「白雪の詩」。パームバージン油を原料に中和法、機械練りで作られています。
普通の石けんよりも大きいサイズで、最初に見ると「でかっ」という感想が。大きいまま浴室に置くと溶けますので、切って使うと長持ちします。
成分
脂肪酸ナトリウム、水分、グリセリン
ねば塾 やさしいせおと
ねば塾というと白雪の詩が思い浮かびますが、おなじねば塾の「やさしいせおと」は無添加の化粧石けん。
大豆油、菜種油、パーム油などを主原料にお肌に優しく仕上げてあります。
成分
石けん素地、水、グリセリン
カウブランド 無添加石けん
牛乳石けんで有名なカウブランドの無添加石けん。良く見かける青い箱や赤い箱の石けんは純石鹸ではありません。
昔ながらの釜だき製法によってじっくりと丁寧に作られた石けん。ドラッグストアで見かけることも多いです。
成分
石ケン素地
坊ちゃん石鹸 釜出し一番
昔っぽい「坊ちゃん」の絵が特徴の純石鹸。厳選された天然の牛脂とヤシ油を独自の混合比で使用しています。
成分
石けん素地
- 畑惣一郎商店
- 参考価格:
¥518 - 価格:¥378 (2018/03/11 07:03:31時点)
- 発売日:2014/10/24
- ランキング:6,525位
桶谷石けん アイゲン 浴用石鹸
牛脂とヤシ油混合の昔ながらの石けん。
伝統の釜だき製法、枠練り自然乾燥法で作られている桶谷石鹸の浴用石鹸。全ての工程を手作りで作る石けんには昔からのファンも。
成分
石鹸素地(牛脂、ヤシ油)
ペリカン石鹸 家族の無添加ソープ
ペリカン石鹸から「家族の無添加ソープ」。シャボン玉やミヨシと比べると知名度が低いですが、50年以上石鹸製造をしているメーカーです。
包装にフレッシュ製法という「窒素ガス充てん包装」という独自の包装が使われており、石けんの品質が落ちにくく仕立ててあります。
成分
石ケン素地、水
ペリカン石鹸 純植物無添加石けん
ペリカン石鹸の植物性油脂のみを原料に使った純石鹸。
ナチュラルな植物由来天然パームの純植物性の石鹸素地を使用しており、脂くささが少ないです。
フレッシュ製法の「窒素ガス充てん包装」も健在。
成分
石ケン素地、水
ペリカン石鹸 こども無添加ソープ
ペリカン石鹸さんは石けんメーカーですので、純石鹸にもかなりの種類が。
こども無添加ソープはデリケートな子供さん向けの石けん。
成分
石ケン素地、水
アレッポからの贈り物
オリーブオイルの石けんとして有名なアレッポの石けん。シリア・アレッポ地方の名産品です。
オリーブオイルは人の肌に良く似た組成を持ち、豊富なオレイン酸で豊かな潤いを与えてくれます。栄養分も豊富なオリーブオイルを贅沢に使用した石けん。
成分
石鹸素地(オリーブオイル)
オリーブとローレルの石鹸
オリーブオイル90%、ローレル10%を使用した純石鹸。伝統的な釜焚き製法によって作られたオリーブとローレルの石けん。オリーブ石鹸には1000年以上の歴史があります。
アレッポからの贈り物はシリア原産ですが、このオリーブとローレルの石鹸はトルコ原産。伝統的に石鹸職人がいるお国柄のようです。
成分
石鹸素地(ローレル「月桂樹」オイルとオリーブオイル)
サヴォンドマルセイユ オリーブ
サボンドマルセイユのオリーブ石けん。精製された地中海の水を用いた伝統的なマルセイユ石けん。フランス産です。
成分
石けん素地
サヴォンドマルセイユ パーム
サボンドマルセイユからはパーム油ベースの純石鹸も出ています。パーム油をベースにシアバターを配合。100%植物油で作られています。
オリーブオイルが合わない方はこちら。
成分
石けん素地
ナイアード アルガン石鹸
ガスールで有名なナイアードさんからアルガンオイルの石鹸。オリーブオイルの他にアルガンオイルやココナッツオイルを贅沢に使用した純石鹸。
けん化法はコールドプロセスで作られており、石けんへのこだわりを感じます。
成分
石鹸素地(使用オイル – エクストラバージンオリーブオイル、アルガンオイル、パームオイル、ココナツオイル)
まとめ
純石鹸は種類も少ないイメージがありますが、探してみると色々な種類があります。
国産の安価な石けんから海外産の高価な石けんまでありますが、純石鹸というものは元が安いので高価な石けんでもそれほど高額にはなりません。
原料とする油脂や製法にこだわるほど高くなっていきますが、基本的には安価に入手できる純石鹸。
どれも同じに見えて、原料とする油脂が各社違いますから肌への相性もそれぞれ。
純石鹸にはどういったものがあるのか、参考にして頂ければ幸いです。
さらに突っ込んだ石けんの選び方を知りたい方は以下の記事もどうぞ。