今回は妊娠と酒さ様皮膚炎というダブルパンチ状態だった当時の私が、何を考えて治療に取り組んでいたか、どういった事が励みになったか、何を言われたら苦しかったか、といった部分をつらつらと書き留めておきたいと思います。
1年くらい前の事になりますので、忘れてしまっている事も多いのですが、できる限り思い出して書いていきます。
今日の記事は何の役にも立たない、私の思いです。美肌情報も体内改善の情報もありませんので、興味のない方は読み飛ばしちゃってください。
もくじ
妊娠と酒さ様皮膚炎
私が酒さ様皮膚炎を発症したのは妊娠したばかりの頃でした。
火傷するようにひりついた顔とごわついてつっぱる皮膚、何もしなくても出てくる膿のような浸出液。
顔は一日中ほてり、炎症から腫れあがってパンパンな上、痒くて痒くてぼーーっとしているだけなのにうずうずとうずく肌。
一日中肌の事だけ考えて、精神的にもボロボロな上、火照りや痒みで夜もろくに眠れず、ふと目が覚めたら真っ先に考えるのは肌の事。
少しでも良くなってないかと肌状態を確認しては落ち込み、鏡を見ては落ち込み。
一向に良くならない肌に、いっそ目覚めなければ・・・・なんて事まで考えてしまう始末です。
医師の態度に愕然
妊婦特有のつわりも始まり、まともな食生活もおくれない上、肌の状態はボロボロなのに妊娠しているから抗生剤すら出してもらえない。
サプリや漢方薬の相談をしても嫌な顔しかされず、お腹の赤ちゃんが優先なんだからとにかく我慢しろと言わんばかりの態度。
辛いと訴えても、妊婦だからできる事がないと言われ。
かゆいと訴えても、飲んだり塗ったりできないから我慢しかないと言われ。
我慢できる痒みじゃありません!
医師の言葉を遮ってかゆみを訴えたのを良く覚えています。
絶望した医師からの言葉
もっと愕然としたのはお医者さんからのこの言葉
この言葉には世界が真っ暗になるくらい絶望したのを覚えています。
わたし、妊娠初期なんですけど!!それって何ヶ月先ですか? 何ヶ月もこの辛いのを我慢だけしろってこと?
産んでから? 何無責任な事言ってんの? 子育てどうすんのよ。それどころじゃないに決まってるでしょ!
ふざけてるんだよね? 医者なんでしょ、治してよ!
もう、八つ当たりに近いあらゆる罵声が心の中で渦巻きます。とてもブログには書けないような言葉も心の中で・・・・(汗 ちなみに言ってはいません、心の中です。チキンでごめんなさい・・
お医者さんの立場からしたら、妊婦さんに色々やりたくないのは良く分かるんですが、当時の私はそんな事考えられません。
医師から言われた言葉も、その部分だけ抜き出すとひどいように感じますが、実際はお医者さんに悪意があった訳でも治療を拒否されたわけでもありません。
赤ちゃん産むまではステロイドも使いつつ誤魔化しながら、産んだ後に本格的な治療を開始するという意味で言われただけなのです。
それでも、とにかく治して、早く助けて、どうにかして、と助けを求めている私は絶望し、医師からも突き放されたように感じてしまいます。
勇気付けてくれたのも医師
そんな中で勇気付けられたのも、意外な事に医師からの言葉でした。
これは治療の方針を決める上で大事であろう事を説明してくれた上で、言われた言葉です。
ステロイドを塗っていたら治らないこと、脱ステするとどういう症状が出るか、どうして今は何もできないか、というようなご説明のあとに。
今すぐ脱ステすれば、赤ちゃん産まれる頃にはきれいになる、と。
医師からの言葉で目標設定
今から考えると、私はこの言葉に相当すがっていたんだと思います。
赤ちゃん産む前にきれいにする!
これが私の絶対目標、絶対条件でした。
顔が腫れあがってお岩の時も、皮剥けが始まってゾンビ状態の時も。赤ちゃん産む頃には・・・赤ちゃん産む頃には・・・・と心の中で念仏のように唱えつつ。
赤ちゃん産む頃にはお岩じゃなくなるんだ、赤ちゃん産む頃にはゾンビじゃなくなるんだ、きっとその頃には、その頃までには!
何かすがるものが欲しかったのでしょう、支えになる言葉であれば何でも良かった気がします。たまたま私の場合は、医師からの言葉であっただけ。
脱ステの決意
赤ちゃんを産むまではステロイドで誤魔化して・・・という提案よりも今すぐ脱ステを選んだ理由も、赤ちゃんが産まれる頃にはきれいになるという言葉がきっかけです。
お腹の子は3人目でしたので、子供が産まれるとどれだけ時間がなくなるかは身をもって経験していましたし、肌の治療どころじゃなくなってしまうだろうという事は簡単に予想できました。
また、脱ステの症状が治まるのに時間が必要なのはネットで調べて分かっていましたので、今すぐ始めないと赤ちゃん産む頃きれいにならない、という強迫観念も。
新生児(産まれたての赤ちゃんの事です)抱えて、脱ステの治療なんて無理無理ムリムリ!絶対ムリ!誰がなんて言っても無理!!
とにかく産まれる前にどうにかしないと、と強く思っていたので、赤ちゃん産む前に・・赤ちゃん生む前に・・・・と、もう呪文ですw ケアルかホイミ。
八つ当たりと引きこもりの日々
呪文wを繰り返し唱えても、すぐに肌状態が良くなる訳ではありません。医師相手には何も言えないチキンでしたが、身近にいる家族にはどうしても八つ当たりしてしまいます。
顔や肌の事が八つ当たりの引き金じゃないんです。うちの家族は私の顔の事に触れませんので。
何をするにも顔のこと、肌の事ばかり考えているんで、そんな自分にまずイライラ。
これからの事を考えて、本当に治るのかとまたイライラ。
主人の顔を見ても、きれいな肌だな、おい、とイライラ。(ほんと、ごめんなさい・・・w)
どこか行こうと誘ってくれても、「こんな顔なのに出かけたい訳ないでしょ!」と思ってしまい。
そういうつもりで誘ってくれたんじゃないのを分かっているくせに、そんな事を思ってしまう自分にまたイライラ。
とにかく全てが後ろ向き。マイナス思考で、そんな自分が嫌で嫌でたまらなく、さらに落ち込んでは引きこもってしまいます。
悪循環の繰り返しですね。
言われたくない言葉
そしてそれに追い討ちをかけるのが、周りからの言葉。
命に関わる病気じゃない分、顔の事なんかで、という言葉を言う人もいます。
もう、はっきりと言う人、いるんですね。
死ぬわけじゃないのなんて分かってますよ。死ななかったら悩んじゃいけないの?見た目化け物なのに?
赤ちゃんの方が大事?あんたに言われなくてもそんな事当たり前でしょ。赤ちゃん大事だと自分の肌気にしちゃいけないの?
言った方たちは勇気付けるために言ってくれたのでしょうが、正直言うと逆効果で反感しか覚えませんでした。もうね、心の中で毒づきまくり。(はい、直接言えないチキンです、ごめんなさい・・・)
知らないくせに、分からないくせに。顔くらい、だと?だったらお前も化け物顔になってみろよ。なってから言え。
なんて事も思ってしまいます。誰にも分からない苦しみで、卑屈で後ろ向きな考えばかり持ってしまっていました。
それにしても段々口が悪くなって来ましたね、この辺にしておきましょうw
酒さ様皮膚炎に関わる人へのメッセージ
酒さ様皮膚炎で苦しむ方へ
どうしてこういう事を書こうかと思ったかは色々あるのですが、ブログを開設してから本当に色々な方からメッセージを頂けた事。
同じ酒さや酒さ様皮膚炎で苦しんでいる方からのメッセージも多く頂き、中には私と同様、妊娠や出産で苦しんでいる方もいらっしゃいます。
人それぞれ生活環境は違って、改善の為にできる事というのも人それぞれ、何が合うかも人それぞれな中、辛かったというのは変わりません。
皆さん、周りからの理解のなさに苦しむと共に、こんな悩みを持っているのは自分だけ、分かってくれる人は誰もいない、と落ち込んでいます。
そんな方たちが少しでも「一人じゃない」と思えれば、という気持ちがあり、私が当時感じていたことや思ったことをありのままに書いておこうと思ったのが一点。
酒さ様皮膚炎患者が自分の周りにいる方へ
もう一つは、身近に酒さ様皮膚炎で苦しんでいる人がいる方に向けて。
とか言われた事ありません?
私、心配してくれる家族に言いましたから。ほんと、最低ですよね。
自己擁護するわけじゃないんですが、そこまで追い込まれてるんです。ところが、それを上手く説明できない。言葉にできない。
言葉にすると泣きわめきそうになるんですよね。ぎりぎりのとこに、辛うじて立ってる。
立っているのがやっとだから、ほんの少しの刺激でどうにかなっちゃいそうで。
そんな精神状態が少しでも伝われば、という気持ちがもう一点。
ヒステリックおばさんの回顧録みたいになっちゃいましたけど。
まとめ
そんな動機で書いたので、文章ぐちゃぐちゃ、何が言いたいのか要点も得ないうえに役立つ情報の一つもないというお粗末な記事になってしまいましたが、これが私の当時の心境。
人を呪って自分を呪って、呪う自分にさらに苦しくなって追い込まれて、という感じですね。
今でも普通の肌の人がうらやましいですし、何も分からないくせに!というのはふとした瞬間に思ってしまいます。
こんなどうしようもない私の心境をご覧になって
あー私ってろーざよりマシじゃん。
とか思って、何かのきっかけにして下さればと思います。
ちなみに、赤ちゃん産む頃には、赤ちゃん産む頃には・・・と呪文を唱え続けて、産む頃の肌がどうだったかは出産記録がありますのでそちらをご覧下さい。
コメント
こんばんわ。何度もコメント失礼します!記事を読んで泣きそうになりました(ノ_<。)最近落ち込むことが多いのですごく共感できました。私も3月から脱ステを始めているのですが、8月には恋人との同棲を控えているので、夏までには…と思い脱ステを決意しました。あと3か月後となった今では、状況的に8月の改善は諦めました…(笑)日々、どうしよもない痒さと掻いてしまったあとの後悔を感じながら生活しています。そんな中、兄の結婚式が来年5月に決まり、今では来年の5月までには…と思って頑張っています。この赤黒い顔は改善するのか、失望的になってしまいますが…今回の記事はとっても励まされるもので、読んでてすごく嬉しくもなりました(^○^)今の辛い時期は、長い人生のうちのほんの一部だと信じて頑張っていきたいです(*^^*)
まりこさん、こんにちは!
こんな、ヒステリックな回想録に共感して頂いてありがとうございます!
自分の情けなくて汚い部分に共感してくださる方がいて、とても嬉しく思います。
恋人さんと同棲!♪ なんて素敵なんでしょうヾ(*≧∀≦*)ノ
まだ3ヶ月あります。つるつるピカピカにはならなくても、今より絶対良くなっていますよ!
お兄様の結婚式もとても楽しみですよね。こちらは1年ありますので、気長に取り組んでいけそうですし、目標としてもいいタイミングですね!
まりこさんは気持ちの向き合い方がとてもお上手だと思います。
長い人生の一部だと信じて、なんてとても素敵なお言葉です。
ヒステリック回顧録でお分かりでしょうけど、私はそんな風に思えませんでしたσ( ̄、 ̄=)
コメントはいつでも何度でも大歓迎です!
こうしてまりこさんのご経験がサイト上に残る事で励まされる方も必ずいます。
遠慮せずに書き込んでいって下さいねd(´・ω-*)
ろーざさん、こんにちは。
心のこもった返信をありがとうございます(ToT)
八方塞がりで迷路に迷い込んだような気分なもんで、つい長文になってしまい申し訳ないですm(__)m
乾燥への対処法、とても参考になります。
乾燥が原因のブツブツがある、ということがわかっただけでも前進ですよね。
それに対処すべく作戦を考えられますもんね。
教えていただいた保湿剤の選び方と付け方、とても大切なポイントだと思いました。保湿せずに乾燥しきった肌は自分が思う以上にちょっとしたことで反応してしまうもんなんですね。乾燥は怖いですね…!また肌を傷めてしまわないように、肌の調子を見ながら慎重に慎重を重ねてやって行きたいと思います。
ところで、今回の記事、よくぞ心の中を吐露してくだった!という感じで共感しまくりです。
肌のことしか考えられない状況で心の中ぐちゃぐちゃなんですよね。。。。
そんな中、人に言われたこと、特にお医者さんに言われて辛かったことって心に突き刺さりますよね。
自分に重なりました。
今までブログなどにコメントしたことはなかったのですが、ろーざさんがこのブログを立ち上げてくださり、ここで書かせていただくことにより、孤独な気持ちが和らいでいます。ありがとうございます。
はてなさん、こんにちは!
八方塞がりの迷路、、ほんとにその通りですよね。
出口なんてどこにもないように感じて孤独感でいっぱいになってしまいます(´Д`。)
お肌の乾燥と保湿は酒さ肌の永遠のテーマで、とても多くの方が悩まれています。
保湿すると悪化するのに、保湿しないと乾燥で悪化するって、もう肌からの嫌がらせですよね・・w
騙し騙し、というと言い方が悪いような気もするんですが、炎症しないようにしないように慎重にケアしながらも、すこーーしずつ肌の調子が良くなるように仕向ける感じでしょうか。
気が長くて嫌になっちゃいますねー( ̄~ ̄;) 自分で言ってて嫌になってきましたww
焦ると逆効果ですから、焦らずやっていきましょうねΣ(σ`・ω・´)σ
今回の記事、こんなくだらないものをネットに公開していいものか、役立つ情報の発信をしないといけないんではないかと悩んでいましたが、はてなさんにも共感して頂き、何と表現していいか分からないほど嬉しく思います。
ブログにコメントをするという行為は結構ハードルの高い、面倒な行為であるにも関わらず、その行為をして下さった事も感謝しております。
これからも遠慮なく、長文書いていってください!( ̄▽+ ̄*