石けんシャンプーは天然由来の成分で髪を洗えることや環境に優しいことから、主に自然派志向の方々から愛されています。
石けんの特性上界面活性剤が肌に残りにくいため、酒さや酒さ様皮膚炎の肌にも優しい洗髪方法として、石けんシャンプーをご紹介しました。
この石けんシャンプー、固形石けんで髪を洗うことももちろんできるのですが、石けんシャンプー初心者なら液体石けんから始めてみるのがおススメ。
固形石けんですと直接髪につければ髪の軋みが促進されたり絡んだり、直接つけないとなると泡立てるのが大変だったりと、挫折するポイントが多くあります。
そこで今回は、液体の石けん系シャンプーにどんな商品があるかまとめておきました。
もくじ
シャボン玉石けん シャンプー
シャボン玉石けんは、シャンプーに限らず無添加石けんで有名なメーカーです。石けんシャンプーも出していて、使いやすいポンプタイプです。
同シリーズでリンスもありますし、ボトルの詰め替え用もあるのは嬉しいところ。
ツバキオイルをはじめとした天然油脂を原料に、釜炊き製法(ケン化法)で炊き上げたこだわりの石けんを使用。
成分も水と石けん素地だけのきわめてシンプルなシャンプー。
成分
水、カリ石けん素地
ミヨシ せっけんシャンプー
石けんシャンプーというとミヨシのものも有名。80年以上の歴史があり、長く愛されているブランドですので信頼感もあります。
同シリーズのリンスもありますし、詰め替えパックも。
良質な原料のみを使用して、生成されたての新鮮な原料からスピーディに作ることにこだわっています。こちらも水と石けん素地だけのシンプルなシャンプー。
成分
水、カリ石けん素地
パックスオリー シャンプー
天然のオリーブ油を主原料とした石けんシャンプー。その他グリセリンやスクワランなどの天然成分を配合し、石けんシャンプー特有のきしみを軽減。
合成界面活性剤、合成酸化防止剤、防腐剤、着色料は無添加。
オレンジ果肉油やオニサルビア油で爽やかな香りを出しています。
詰め替え用や同シリーズのリンスもあります。
成分
水、カリ石ケン素地、グリセリン、ムクロジエキス、スクワラン、トコトリエノール、カミツレエキス、マンダリンオレンジ果皮油、オニサルビア油、ニュウコウジュ油、クエン酸、エタノール
パックスナチュロン 泡ポンプ式シャンプー
パックスナチュロンは太陽油脂さんです。こちらも石けんでは有名なメーカー。
泡ポンプ式のボトルに工夫がしてあり、1押し3mlで10倍の濃密な泡が出てくるように設計されています。泡立てが苦手な方でも使いやすい工夫が嬉しいですね。
パックスナチュロンはひまわり油を原料とした石けんを使用し、保湿成分などを足して石けんシャンプーでも洗いやすく仕上げてあります。
合成界面活性剤、合成酸化防止剤、防腐剤、着色料は無添加。
香料にローズマリー、ラベンダー、ユーカリ、オレンジなどの精油を原料にしたシトラスフローラルの香りです。
詰め替え用や同シリーズのリンスもあります。
成分
水、カリ石けん素地、グリセリン、トコフェロール(天然ビタミンE)、香料、クエン酸
- 太陽油脂
- 参考価格:
¥1,247 - 価格:¥730 (2017/04/13 13:44:30時点)
- 発売日:2011/09/08
- ランキング:3,638位
M-mark アミノ酸せっけんシャンプー
M-Markの石けんシャンプーは松山油脂さん。こちらも肌に優しいスキンケアやヘアケア商品を開発されていますね。釜焚き製法で作る石けんにこだわっています。
パーム核油とべに花湯の液体石けんに、アミノ酸とヤシ油脂肪酸からできるアミノ酸石けん(ヤシ脂肪酸アルギニン)を配合。
石けんシャンプー特有のきしみやごわつきを軽減し、地肌への刺激もやわらげています。
詰め替え用や同シリーズのリンスもある他、ローズマリーを配合して地肌を引き締め、爽快に洗い上げるバージョンもあります。
成分
カリ石ケン素地、水、グリセリン、エタノール、ヤシ脂肪酸アルギニン、トコフェロール、グルコン酸Na、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ジステアリン酸グリコール
arau. アラウ 泡せっけんシャンプー
アラウ(arau.)は無添加せっけんをコンセプトにしたシリーズで、シャンプーだけでなくボディソープや洗濯用石けん、石けん歯磨きなどがあります。
アラウ(arau.)泡せっけんシャンプーは、植物由来の石けん成分と天然ハーブを配合したシャンプー。
泡で出てくるポンプタイプなので泡立て不要で使いやすいです。
合成界面活性剤、香料、着色料、保存料無添加。
同シリーズのリンスや詰め替え用もあります。
成分
水、カリ石けん素地、グリセリン、クエン酸、ポロクオタニウム-10、ライム油、ラベンダー油、シソエキス、カミツレエキス、BG
ちのしお 男のシャンプー
名前が非常に特徴的ですが、立派な石けん系シャンプーですので女性でも使えます。
頭からつま先まで全身洗えるという潔さと、柿タンニン、メントール配合ですっきりと洗い上げます。メントールのすっきり感は好みが分かれるところだと思いますが、そういったところが男性向けなのかも。
皮脂汚れもしっかり取れる石けんタイプ。
詰め替え用もあります。
成分
水、カリ石ケン素地、クエン酸Na、グリセリン、カキタンニン、メントール、乳酸Na、炭酸Na、トコフェロール、エタノール、BG、香料
ウィルケア 石鹸シャンプー
ウィルケアは20年のロングセラーを誇るシャンプー。石けんシャンプーの中では使いやすく、安全性も高いため好評のようです。
オレイン酸油脂を使用することで髪や頭皮の汚れをきれいに落とし、しっとり保湿しながらもべたつかないすっきりした仕上がりに。
保存料や防腐剤は当然無添加。
同シリーズのリンスや詰め替え用もあります。
成分
水、カリ石鹸素地、クエン酸K、エタノール、グリセリン、香料
ねば塾 白樺シャンプー
白雪の詩という無添加石けんで有名なねば塾さんの石けんシャンプー。
原料には純植物性のヤシ油を使用し、低刺激で髪に優しくすっきり洗える石けんシャンプーです。
成分は比較的シンプルで余計な香料などを加えておらず、どんなものにも反応してしまうくらい弱った肌でも使える可能性があります。
合成色素、香料、防腐剤フリー。
同シリーズのリンスや詰め替え用もあります。
成分
水, パーム核脂肪酸, グリセリン, 水酸化K
ソンバーユ 馬油シャンプー
馬油でお馴染のソンバーユさんからも石けんシャンプーが出ています。
洗浄成分の98%以上が馬油を主原料とした純石鹸のシャンプー。馬油由来の石鹸シャンプーなので、馬油が合う人にはおススメ。
馬油由来の石けんの他に植物性洗浄成分が使用されており、汚れ落ちと低刺激性にこだわった作り。
酒さや酒さ様皮膚炎ではあまりあれこれ肌に塗れませんが、昔から美容や治療に使われていた馬油は動物性油脂で人の肌との親和性がとても高く、合う人にはとても良いものです。
同シリーズのリンスや詰め替え用もあります。
成分
カリ石けん素地(馬油主原料の純石鹸)、水(精製水)、グリセリン(油脂に含まれる粘度安定成分)、コカミドDEA(植物性洗浄成分)、香料(柑橘系のやさしい香り)
ネオナチュラル ピュアハニーソープ
ネオナチュラルのピュアハニーソープも馬油由来。馬油油脂100%の釜焚き石けん素地に、国産の純粋な蜂蜜、蒸留竹酢液をプラスしたシャンプーです。
髪を傷めずに洗い上げ、石けんシャンプー特有のきしみ感も軽減してあるので石けんシャンプー初心者にもおススメ。
同シリーズのリンスがあるほか、清涼感を与える緑茶エキス配合のグリーンエッセンシャルシリーズや、毛穴の汚れがすっきり取れる竹炭配合の竹炭エッセンシャルシリーズがあります。
成分
馬油石けん素地(カリ石鹸)、水、エタノール*、グラニュー糖、グリセリン、カボス果汁、ハチミツ、竹酢液、クエン酸、ヒノキ油
*植物由来の醸造エタノール
まとめ
こうして見てくると各社それぞれのこだわりがあって面白いですね。
石けんシャンプーにも色々あって、厳密な定義で言うと無添加石けんと水だけのものなのですが、それだけだと石けんの特性をもろにうけ、髪の軋みやごわつきといったデメリットも多く感じてしまいます。
そこで、石けん系の洗浄成分を使いつつ、使用感を良くするために保湿成分などを加えてある石けん系シャンプーが多くあります。
そういったものを使った方が仕上がりが良いなどのメリットもありますが、酒さ肌へのダメージを抑えようとする場合は成分が増えるのが気になりますし、どれを選ぶか悩ましいところ。
石けん系シャンプーは肌刺激や環境に配慮していることが多いので、成分を足してあっても無添加処方のものが多く、比較的安心して使うことができます。
石けん系のシャンプーは界面活性剤が肌に残りにくく自然な成分で洗えるというメリットがありますので、酒さで石けんを使える場合はシャンプーも石けんにしてしまうと顔に触れる合成界面活性剤を減らせます。
石けんシャンプーは、酒さ症状が悪化しないシャンプー方法の一つとして見て頂ければ幸いです。