肌に優しいシャンプーを選ぶ場合、とにかく成分が気になりますよね。シャンプーは酒さを発症している肌にも流れるものなので、なるべく肌に優しいシャンプーを使いたいところ。
酒さや酒さ様皮膚炎の肌は、時にはお湯ですら刺激になってしまうくらい痛みます。炎症やブツブツを伴っていない軽度の場合でも、やはり洗浄成分の強いものはなるべく避けたいところ。
でも市販のシャンプーとなると、どれが肌に優しくてどれが刺激が強いのか分かりにくいです。
さすがにドラッグストアのセール品を避ければいいのは分かっても、何を選べばいいのかまでは分からないですよね。
シャンプーに使われている洗浄成分(界面活性剤)には種類があり、これの傾向をつかむことでどの程度の肌刺激がありそうか、ある程度把握することができます。
そこで今回は、洗浄剤の種類によってある程度の傾向が分かるよう、シャンプーに使われている洗浄成分の種類をまとめておきました。
もくじ
シャンプーの肌ダメージと界面活性剤の関係
シャンプーの成分はほとんどが水でできています。割合は各商品によってまちまちですが、約7~8割。
水の次に多いのが洗浄成分、つまり「界面活性剤」です。
そしてこの水と界面活性剤でほとんどの割合を占めており、その他の成分はごくわずかです。
シャンプーの洗浄作用というのは界面活性剤を利用しており成分のほとんどを占めることから、界面活性剤の性質でシャンプーの大まかな性質も決まってきます。
この界面活性剤の性質を理解しておくと、シャンプーに配合されている界面活性剤の種類でどの程度の肌ダメージになりそうか、大雑把に予想できます。
高級アルコール系/硫酸系シャンプー
最も一般的な洗浄成分で、原料が比較的安価なので多くのシャンプーに使われます。
高い洗浄力を持っており、泡立ちも良い反面、皮膚刺激が強い傾向にあります。
スーパーやドラッグストアにて安価に購入できることのできる一般的なシャンプーは、ほとんどがこの高級アルコール系です。
成分名としては以下のようなもの。主にラウリル硫酸~~やラウレス硫酸~~というような名前が目立ちます。
- ラウリル硫酸ナトリウム
- ラウリル硫酸アンモニウム
- ラウリル硫酸TEA
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸アンモニウム
- ラウレス硫酸TEA
石けん系シャンプー
石けん由来の洗浄成分です。石けん素地と水だけの純粋な石けんシャンプーの他に、石けん系の洗浄剤を使用しているシャンプーもここに分類されます。
石けん系シャンプーの特性は、石けんの性質そのものです。洗浄力が強く、アルカリ性による皮膚刺激が懸念される反面、水で流せばすぐに界面活性作用を失うので皮膚残留の心配がありません。
成分名としては以下のようなもの。合成界面活性剤ではないので比較的シンプルな成分名です。(補足:石けんは合成界面活性剤ではなく、天然の界面活性剤です)
- 石けん素地
- カリ石けん素地
- ラウリン酸K
- オレイン酸K
- ミリスチン酸K
- 脂肪酸ナトリウム
- 脂肪酸カリウム
アミノ酸系シャンプー
アミノ酸由来の洗浄成分を使用したシャンプーです。低刺激なシャンプーとして最近注目を集めています。
ヘアサロンの専用品やオーガニックな低刺激シャンプーに配合されています。高級アルコール系や石けん系と比べて原料が高価なため、商品も少し高額になる傾向があります。
アミノ酸はたんぱく質の原料であるため、肌や髪と同じ弱酸性で皮膚刺激が低く保湿効果も期待できる分、洗浄力は少し低めになります。
髪と同じ成分で洗えることから敏感肌でも使用できる反面、スタイリング剤や整髪料などを使用した髪や脂性肌の方は十分な洗浄ができないこともあります。
主な成分名としては以下のようなもの。ラウロイル~~やココイル~~といった名前が目立ちます。
- ラウロイルグルタミン酸ナトリウム
- ラウロイルメチルアラニンナトリウム
- ラウロイルサルコシンTEA
- ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム
- ココイルグルタミン酸ナトリウム
- ココイルアラニンナトリウム
- ココイルメチルアラニンTEA
- ココイルグルタミン酸TEA
両性イオン系シャンプー
両性イオンという特性を持つ洗浄成分を使用したシャンプーです。
一般的な洗浄剤としての界面活性剤は陰イオンという特性を持っています。
両性イオン界面活性剤はphに依存して性質が変わります。アルカリ性では陰イオンの特性を、酸性では陽イオンの性質を示します。
ph値によって洗浄力も変わり、アルカリ性にすれば高い洗浄力を発揮しますが、洗浄能力を求めるのであれば高級アルコール系の界面活性剤で事足りるため、わざわざシャンプーに使われるものは弱酸性~中性のものが多いです。
そのためアミノ酸系シャンプーと同様、比較的洗浄力が弱い分皮膚刺激も弱い傾向にあります。
成分名としては以下のようなもの。~~ベタインとか~~スルタインという名前が目立ちます。両性イオンの中でも~~スルタイン系の方が洗浄力が高くなるようです。
- コミカドプロピルベタイン
- ラウラミドプロピルベタイン
- ラウリルベタイン
- コミカドプロピルヒドロキシスルタイン
- ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン
- ラウリルヒドロキシスルタイン
シャンプー成分比較表
シャンプーの成分をざっくりと見れる比較表を作りました。
高級アルコール | 石けん | アミノ酸 | 両性イオン | |
---|---|---|---|---|
主な成分名 | ラウリル硫酸~~ ラウレス硫酸~~ | 石けん素地 脂肪酸Na ラウリン酸K オレイン酸K | ラウロイル~~ ココイル~~ | ~~ベタイン ~~スルタイン |
洗浄力 | 強い | 強い | 弱い | 弱い |
特性 | 泡立ちも良い | 皮膚に残らない 皮脂が良く取れる | 保湿効果 | phにより特性が変わる 保湿効果も |
皮膚刺激 | 強い | 比較的強い | 低刺激 | 低刺激 |
価格 | 安価 | 安価 | 高価 | 高価 |
シャンプーの成分を見るコツ
シャンプーの成分はボトルの裏や箱などに記載されています。医薬品でない限り成分表示は義務付けられていますので、必ず表記されます。
また、医薬品や医薬部外品を除き、成分表示には一定のルールがあります。ごく簡単にこのルールを表すと以下の通り。
つまり、成分表示を見て水の次に多い成分が何かを見れば、そのシャンプーの大よその傾向は分かります。
シャンプーによっては複数種類の洗浄成分(界面活性剤)を混ぜていることもありますが、それでもこのルールがありますので、一番多い成分が水の次に記載されます。
メインとなる洗浄成分が配合量1%を切ることはあり得ませんので、水の次に記載されている成分がそのシャンプーの大よその傾向と考えていいかと思います。
まとめ
シャンプーの特性は、界面活性剤の種類で大よその傾向を知ることができます。
主に使用感の向上や泡立ちなどの面を改良するため、入っている界面活性剤も1種類ではない場合も多くありますが、それでもある程度の傾向を見るだけであれば水の次にある成分を見れば済みます。
成分名とかイマイチよく分からなくても
というようなことを覚えておくだけでも、シャンプーによる酒さ肌への刺激に配慮できるかと思います。
高価な低刺激シャンプーを使用し続けることが難しい場合でも、肌が悪化している時は低刺激シャンプーを使い、整髪料などを使ったときは少し強めのシャンプーにする、などといった工夫ができます。
シャンプー選びの参考にでもして頂ければ幸いです。
コメント
久しぶりです(^○^)
手作り化粧水+ワセリンから、敏感肌用の化粧水に変えてから見事にかぶれ、水洗い+ワセリンに変えて調子が戻ってきました(^^)しばらくはまたワセリンのみにしようと思ってます~!まだまだ顔全体の赤みは健在ですが仕事復帰しました~!が、またまた見事にマスクにかぶれ…以前はマスクしても大丈夫だったのに、この皮膚炎はすごくもろい肌になってしまいますね…。
まりこさん、こんばんは!
化粧品のステップアップ、なかなかうまくいかないですよね(;´∀`)
私も何度も失敗してます><
でも、すぐに低刺激ケアに戻しているあたりはさすがですね!
今の時期、湿気で蒸れがひどくなるのでマスクかぶれが起こりやすい時期でもあるんですよね。
マスクができないと不安ですし、軽い紫外線対策にもなるのでしたいんですが、私も最近は却って悪化するのでしないようにしてます。
とはいえ、お仕事復帰おめでとうございます!嬉しい報告ありがとうございます!
これから色々と忙しくなりそうですけれど、お仕事復帰は嬉しいですよね・(*ゝ∀・*)ノ
生活リズムが変わるでしょうけれど、酒さ肌ともうまく付き合っていけるといいですねΣ(σ`・ω・´)σ
エトヴォスでもまだダメでした(TT)ワセリン、いいんですけど熱がこもって赤みが増しているような気がして(気のせいかもしれませんが)あんまり塗りたくなかったんですけど…これで荒れたところが治っていくのを待つしかないですね(^o^;)
首のほうまでマスクが触れてたので、見事に首も赤く荒れました~(^o^;)気を付けなきゃいけませんね…
仕事もしなきゃいけないし、顔も気になって何回も鏡見るし忙しいです(笑)でも、日常に戻れてよかったです~( *・ω・)ノ
ワセリンは熱こもりますね。そう感じるならきっと気のせいじゃないと思いますよ。ワセリンって合わない方も結構いらっしゃいますし。
とはいえ、市販の化粧品が塗れない状態ですと手作り化粧水やワセリンのようなシンプルケアに頼るしか・・・><
うすーく塗っても顔の赤みが増すように感じるなら、馬油とかホホバオイルのようなキャリアオイルっていう手もありますが、あまりあれこれ試すのも負担がかかりますし、このケア方法なら悪化はしない、というスキンケアを一つ見つけておくといいですね。
私の場合は手作り化粧水+ワセリンがそんな感じです。ワセリンをオイルに変えてみたいんですけど、何をどう取り入れていいか考えあぐねてますw
酒さよう皮膚炎には馬油が効く?馬油の効果と特徴から見る症状への効果
キャリアオイルの使い方。酒さや酒さ様皮膚炎ではキャリアオイルをどう使えばいいか。
マスクかぶれほんとにやっかいですね~(´Д`。)
マスクしないと見た目が気になるのに、マスクすればかぶれるという拷問(;><)
マスクできると紫外線防止にもなるからいいんですけど、かぶれないよう、うまいこと使っていかないといけないですよね。
鏡何回も見るのは酒さあるあるだと思いますw私も外出先でも鏡っぽいのがあるとつい、チラチラと。
ついつい見ちゃいますよねw
日常に戻れたことはとても喜ばしいことですし、赤い顔ともどうにかうまく付き合っていきたいですね。