酒さや酒さ様皮膚炎を発症してから意外と使っているのが精製水。
洗顔の代わりに、ほてりのクールダウンに、手作り化粧水に、脱ステ時の保湿代わりにと様々な用途で使えます。
脱ステ中は脱ステの症状が治まったら使わなくなるのだろうと考えていたのが、とんでもない。
脱ステから1年経って離脱症状が治まっている現在でも、割とお世話になっています。
この精製水、これだけお世話になっているにも関わらず使い方をきちんとまとめたことがなかったので、酒さ肌にどんな使い方ができるかまとめておきます。
もくじ
精製水って?
使い方を紹介する前に、精製水がどんなものかを紹介しておきます。
精製水というのは水を精製したもの。そのまんまですが、この精製してあるということに意味があります。
通常の水は、水道水であれば塩素などで消毒処理を施されています。肌につけるとなるとこの塩素に反応して肌荒れする原因になることも。
肌につけるお水を変えたら肌荒れが治まった、なんて話も良く聞きますから、肌につけるお水の質って意外と大事なんです。
精製水は塩素除去のようなことをしなくても、きちんと蒸留や濾過という手段で精製してくれてある水です。
つまり精製水は
なんですね。
ただし、防腐剤などが含まれていませんので、保存方法を間違えると雑菌が繁殖して却って肌荒れの元となります。
開封後3日も経てば精製水ではなくなる、という話も聞きますので冷蔵庫に保存して長くても1週間以内に使い切りましょう。
精製水で洗顔
では、この精製水を酒さ肌にどうやって使うか、ご紹介していきます。
まずご紹介するのが脱ステ直後から使える、精製水で洗顔という使い方。
やり方は簡単で、精製水を顔に流すだけです。肌状態がとても悪化している時には、精製水を顔に流すだけで洗顔完了としてしまいます。
どんな時に向くか
酒さでも炎症とブツブツが多発している方や、酒さ様皮膚炎で脱ステ直後の場合などに向きます。
普通の肌の場合、洗顔を行う時には石けんや洗顔料、クレンジングのどれかを使う方が多いと思います。
酒さや酒さ様皮膚炎の場合はそういった普通の洗顔すらできないくらいに肌が荒れてしまうことも多いです。
こういった場合に最適なのは水洗顔だったりしますが、時にはその水洗顔すら肌の刺激になることも少なくありません。
そうした場合には水の刺激をとことん排除した精製水を使うと、肌負担が少なく洗顔をすることができます。
精製水洗顔の注意点
詰め替えなどをしてしまうと雑菌がないという利点が無くなってしまいますので、そのまま使います。
精製水のボトルから直接顔にたらしますが、周囲がびしょびしょになるので浴室でやるなどの工夫が必要です。
私は厚手のタオルを首に巻いて、少々たれても大丈夫なようにしてました。
精製水で汗や皮脂、浸出液などのケア
夏や運動後に汗をかいた時、皮脂分泌が過剰で顔のべたつきが気になる場合などにも使えます。
また、脱ステ中や酒さ症状がひどくて浸出液が出てきてしまうような場合にも、精製水で流すと少しだけすっきりします。
洗顔まではしたくないけれど、汗や皮脂、べたつきは気になるという場合に、精製水で顔を流すとすっきりします。
前述の洗顔と似たような使い方ですね。
洗顔ほど肌刺激がありませんし、汗や汚れも割と落ちます。
特に汗ってほったらかしておくと肌のムズムズの原因になったりしますし、さらにお手入れできないと顔の赤みが増す原因にもなります。
皮脂汚れには蒸しタオルをプラス
皮脂に関してはそれほど落ちませんが、何もしないよりは全然マシです。
皮脂汚れの方が気になる場合、蒸しタオルで温めると皮脂汚れが落ちやすくなります。
蒸しタオルだけで終わらせてもすっきりしますが、蒸しタオルの後に精製水を流せばさらにすっきりします。
どんな時に向くか
浸出液を流すのに使えるので、脱ステ中や酒さ症状がひどくて浸出液が出てしまうような場合に向きます。顔にそーっと流しながらリンパ液や膿、浸出液だけ流す感じですね。
また、肌が十分に回復してきてからも、汗や皮脂のケアに使えますので、全期間通して使える使用方法です。
汗のケアに関しては精製水よりも天然水などを使用した方が楽ちんではあります。
精製水で汗や皮脂、浸出液のケアをする場合の注意点
精製水も蒸しタオルも、洗顔よりは肌に優しく汗や皮脂のケアができますが、やはり肌に触る回数が増えればダメージを受ける確率が上がります。
特に肌は濡れるともろくなって傷つきやすくなり、物理刺激に弱くなります。
また、浸出液が出るほど痛んでいる肌は特に何もしない方が回復しやすい傾向にもあります。とはいえ、浸出液を流さないと外出に支障が出たり、そもそもつっぱって辛かったりなどという事もありますよね。
なるべくこすったりしないように気を付けながら行い、やり過ぎには注意しましょう。
精製水でほてり対策
酒さや酒さ様皮膚炎では顔がほてって熱くなることがしょっちゅうあります。
そういった時のほてり対策としても、精製水は使えます。
冷蔵庫で冷やしておけばひやっとクールダウンになりますし、常温で使ってもほてっている肌にはとても気持ちよく感じます。
ほてり対策としては保冷剤が何かと便利なのですが、精製水なら保冷材ほど冷やしすぎませんし、ちょっとした汗対策にもなります。
特に保冷材による冷やしすぎは肌を傷める原因にもなりますが、精製水なら冷やしすぎて肌が痛むという心配はありません。
どんな時に向くか
日常生活の中で顔がほてった時にも使えますし、脱ステ中の炎症を鎮めたい時にも使えます。
汗や皮脂も同時にケアしたければ精製水、冷やしたいだけなら保冷材、などのように使い分けていけるといいかと思います。
精製水でほてり対策をする場合の注意点
やっぱり肌が濡れますから、濡らした状態でこすったりゴシゴシしたりするのを止めましょう。
火照ったりむずがゆかったりするとどうしても顔に触ってしまいます。濡れた時に肌に触ると痛みやすいということは覚えておきましょう。
精製水でローションパック(のベース)
精製水はローションパックやパックのベースとしても使えます。
肌が痛みすぎて何も塗れないような肌状態の場合はそのままローションパックします。こういった場合は保湿目的よりもクールダウン目的が大きいですね。
保湿成分を足すことができるなら、一度精製水でコットンを濡らしてから化粧水などの保湿成分を足します。
特にお高い化粧水を使っている場合は毎日ローションパックとかできないことが多いですが、先に精製水でコットンを湿らせておけば、使う化粧水の量も減るので続けやすくなります。
どんな時に向くか
ローションパックができる、という事はコットンを肌に当てても大丈夫なくらいに肌が回復している、という事でもあります。
手のひらの刺激ですらピリピリしたり赤くなったりするような場合には向きません。
ただ、クールダウン効果も保湿効果も抜群ですし、消炎作用のある化粧水でローションパックができる場合には赤みの軽減にも役立ってくれます。
精製水でローションパックの注意点
精製水を使うかどうかに限らずですが、ローションパックは使うコットンをきちんと選ばないと肌荒れの原因にもなります。
また、長時間肌に当て続けると、今度はコットンが肌の水分を吸収し始めるので逆に肌荒れの原因になります。
蒸発しなければいい、という発想で精製水を足し続けたり、ラップで覆ってしまって蒸発を防ぐ、という手段を取る方もいますね。
こういった方法は肌に合えばものすごく潤いますが、色々とやろうとすると肌ダメージを促進する可能性も高くなるので、自分の肌とのバランスを取りながら行っていきましょう。
コットンは上質のものを使い、肌が痛んでいる時は短時間で済ませるようにしましょう。
精製水で手作り化粧水
手作り化粧水の原料となるのも、この精製水です。
私は脱ステ1年くらい経って肌もそこそこ回復してきましたし、酒さの赤みがあってもそれほど人前に出られないほどの見た目でもなくなりました。
日によってはほとんど分からない日もあります。
それでも、酒さ様皮膚炎を発症した部位というのはとても弱っているようで、ほんの少しの肌刺激ですぐに赤くなったりニキビっぽくなったり。
そんな時でも使えるレスキューアイテムとして、手作り化粧水は重宝しています。
どんな時に向くか
手作り化粧水は衛生管理が面倒な反面、原料となる成分は最小限で済むうえ自分で把握することができます。
何も塗れないような肌状態から保湿をしたくなってきた、という時に使い始めるには最適です。
肌状態が悪化した時のレスキューアイテムとしてもスキンケアに組み込んでも良いですし、原料の管理に自信があって肌に合ったレシピで作れるのならずっと手作り化粧水でもいいと思います。
手作り化粧水の注意点
手作り化粧水をスキンケアに組み込む場合は、防腐剤をどうするかをきちんと考えましょう。
防腐剤を入れるのであれば、その分成分が増えますから肌が反応する確率が高くなって、どんな時でも使えるというメリットが減る可能性があります。
防腐剤を入れないのであれば、作ってから数日か長くても1週間程度しか持ちません。防腐剤が入っていないので日にちを置くと却って雑菌が繁殖して肌の悪化の原因となります。
手作り化粧水を使う場合には、こういった衛生管理に注意しましょう。
まとめ
精製水を酒さや酒さ様皮膚炎のスキンケアに使うことに焦点を当てて見てきました。
ただの水ですからヘアケアにもボディケアにも使えますし、イオンスチーマーにも使えます。顔だけに使っていると正直余ります。
こうして見てくると色々な用途に使えますし、長い治療期間の中でも継続してお世話になっているアイテムでした。
肌の回復と共に使う量は減っていきましたが、やっぱり今でも使っています。
しょちゅう買い足すのは面倒なのですが、あると便利な精製水。
水の刺激ですら肌が反応してしまうような方には、得におススメです。
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