カフェインの様々な作用によって、酒さや酒さ様皮膚炎の肌が悪化する可能性があります。
カフェイン入りの飲み物を避けて、ノンカフェインのものを飲むのが最も無難な方法です。
それでも、カフェイン入りの飲み物も楽しみたい。私もそんな一人で、寝起きのコーヒーだけはどうしても止められませんでした。
今回はカフェインを避けるのではなく、なるべく肌を悪化させないようにカフェインを摂取するにはどうしたらいいかを考えてみたいと思います。
もくじ
肌が反応するかを見極める
まずは肌状態の確認です。カフェイン入りの飲み物を飲んだ時に、自分の肌状態がどんな風に変化するか見極めてみましょう。
カフェインは30分後からその効果を発揮するようですので、30分~1時間後の肌状態を観察してみるといいでしょう。
肌が反応する場合
かゆくなったり赤みが増したりしたらカフェイン入りのものは控えましょう。カフェインの作用が肌へダイレクトに伝わるという事はカフェインに対してかなり過敏な状態になっています。
肌が少し改善するまでノンカフェインの飲み物を飲んで様子を見ましょう。徐々にカフェインの含有量が少ない飲み物にシフトしていったり、ノンカフェインの飲み物を取り入れましょう。
最近ではコーヒーでもデカフェコーヒーと言ってカフェインレスのものが発売されています。タンポポコーヒーなどのコーヒーに似せたものと違い、脱カフェイン処理をしたコーヒーです。
さすがに味や風味が本物のコーヒーよりも劣る場合が多いですが、本物のコーヒー豆から抽出しているという点がタンポポコーヒーなどとは異なります。
ペットボトルのお茶では爽健美茶や十六茶がノンカフェインにあたります。覚えておくと外出時に便利かも。
肌が反応しない場合
直接的に肌が反応しない場合でもカフェインの大量摂取は避けた方が無難です。
カフェインは利尿作用や覚醒作用といった様々な作用があります。飲んですぐに肌が悪化しなくても体内の栄養バランスや睡眠の質などが間接的に肌を悪化に導きます。
カフェインの含有量の少ないものを選んだり、睡眠の質を妨げないように摂取時間を決めるなどの工夫をしてカフェインと上手に付き合っていきましょう。
身近な飲み物のカフェイン含有量を知ろう
身近な飲み物のカフェイン含有量を知っておき、自分の好きな飲み物でどのくらいのカフェインを摂取しているのかを把握しておきましょう。
カフェインの多い飲み物というとコーヒーが思い浮かびますが、実は玉露の方が多いのです。濃い緑茶が好きな方は要注意!
種類 | カフェイン含有量(100ml中) |
---|---|
玉露 | 120mg |
コーヒー(ドリップ) | 90mg |
コーヒー(インスタント) | 45mg |
栄養ドリンク | 50mg |
コーラ | 10mg |
ダイエットコーラ | 12mg |
紅茶 | 20mg |
緑茶 | 20mg |
ほうじ茶 | 20mg |
ウーロン茶 | 20mg |
玄米茶 | 10mg |
飲む上限を決める
上記の表を目安に、一日の摂取量を200mg以下に抑えられるのが理想です。
200mgはイギリスでの妊婦さんへの摂取量の目安。その他の国では300mgとしている事も多いですが、酒さ様肌の場合は念には念を入れておきましょう。
また、一日に250mg以上のカフェイン摂取でカフェイン中毒の症状が現れるという基準があるようです。
250mg/day以上の摂取では、焦燥感、神経過敏、興奮、不眠、顔面紅潮、悪心、頻尿、頻脈などの症状が現れることがある。この量はDSM-IV-TRにおけるカフェイン中毒の診断基準Aであり、これらの症状を5つ以上満たすのが診断基準Bである。しかしさらに診断基準Cの著しい苦痛や社会や職業的な機能の障害があるという、重症な場合にカフェイン中毒である。世界保健機関による『ICD-10 第5章:精神と行動の障害』ではF15.0カフェインや他の精神刺激薬による急性中毒で、診断基準はない。
引用:Wikipedia – カフェイン中毒
中毒症状の一つに顔面紅潮が挙げられている点が興味深いところです。不眠や頻尿など他の中毒症状も肌に悪いものばかりですので、一定量以上のカフェイン摂取は控えるように心がけるといいでしょう。
飲む時間を決める
カフェインの効果は摂取30分後から現れ始めます。その後、カフェインの効果がなくなるまでは5~8時間かかるそうです。
となると、寝る前の8時間は安眠の妨げとなるためカフェイン入りの飲み物は避けた方が無難でしょう。
カフェイン入りの飲み物を飲んでもぐっすり寝れるという場合でも、カフェインで交感神経が刺激されていますので意識していないだけで睡眠の質に影響を与えている可能性があります。
夕方以降はカフェインを摂らないと決めても、朝や昼過ぎのコーヒーを楽しむ事もできます。朝のカフェインは覚醒作用がいい方向に働く事もあると思います。
夕方以降はノンカフェインの飲み物を飲むようにして、上手にカフェインと付き合っていきましょう。
まとめ
カフェインは酒さ様肌に良くないと色々なところで言われていますので、実際に避ける事ができればそれに越した事はありません。
ノンカフェインの飲み物も今では豊富に登場していますし、味もおいしいものがたくさんあります。
それでもやっぱり朝はコーヒーを飲みたかったり、飲食の後は濃い緑茶を楽しみたかったりする事もあります。
そういった場合でも我慢しすぎてストレスを貯めてしまうより、摂取できそうな範囲を知って適度に楽しむ事でストレスなくカフェインと付き合うことができるでしょう。
- 飲む限度を決める
- 飲む時間を決める
の2点でカフェイン量やカフェインの影響を大きく調整できます。
たくさん飲む常備茶をカフェインレスのものに変えていくだけでもカフェインの摂取量は減っていきます。
治療期間が長くなってしまう酒さ様皮膚炎では、全てのことを「肌のため」と我慢してしまうとどこかで耐え切れなくなってしまいます。
カフェインをどの程度摂取できるか、どういった場合にどのくらいの量だったら飲んでも良しとするか。そういった事を良く考えた上で、カフェインとも上手に付き合っていきたいですね。
コメント
こんにちは、体調いかがですか?
育児大変ですよね。
年末は風邪をひいて大変でした。微熱がでたんですが、前より赤みが増した気がします。
年明けから、顎に膿んだニキビができて、へこんでいます。
11月から漢方の十味はいどく湯をのみはじめてから、膿んだニキビができていなかったので、かなりショックです。
週末、皮膚科に行ってこようと思います。
ニキビに有効な塗る薬って、何かあるんですかね?なんか、いろいろな薬を顔にぬるのが、恐くて。
はあー、この病気は、ほんとメンタルがやられちゃいますね
みゅうみゅうさん、あけましておめでとうございます!
まだまだ授乳が2~3時間おきなのですっかり昼も夜も関係ない生活になっており、気がつくと一日が終わっていてお正月もいつの間にか過ぎていた・・という感じですo(TヘTo)
アゴのにきびですが熱を出されたという事なので少し抵抗力が弱った結果なのではないでしょうか。
十味敗毒湯を飲んでから膿ニキビができなかったという実感があるのなら、恐らく十味敗毒湯は肌質に合ったようですね。
週末に皮膚科に行かれるのであればお医者様の処方してくださる薬をつけるのが一番いいと思いますが、市販のものであればイオウ配合の商品が比較的入手しやすいと思います。
ニキビに有効なイオウカンフルローション。酒さよう肌で使うためには注意が必要。
酒さ肌の場合はニキビ部分にだけちょこんとつけるというのを忘れないようにして下さい。
発熱で抵抗力が弱った結果ならあまりあれこれ塗るよりも自然治癒に任せてしまうという手もありますので、あまり気に病まないようにして下さいねΣ(σ`・ω・´)σ