酒さのように皮膚疾患を患っていると普段使うスキンケア用品というのは決まってきて、家に帰れない日があると非常に困りますよね。
普通の生活をしていると家に帰ってスキンケアを行って、というのが当たり前の流れなのですが、今回は急用などでそんな当たり前のケアができなくなった時の話。
わたしも最近母の急逝でまともに家に帰れない日々が続いたので、コンビニやドラッグストアで取りあえずのスキンケア商品やメイク用品を買うという機会が多くありました。
自分が選んだ商品や買わなかったけれど候補に上がった商品まで色々とありますが、結局は酒さを改善してくれそうな商品よりも荒れずに使えそうな商品を選ぶことに。
急な用事で必要になったスキンケア商品なら、とにかくその期間荒れずに使えることが一番大事ではないかと思います。
そんなわけで今回は、外出先でもコンビニやドラッグストアのような身近な店舗で揃えることができるスキンケア商品の中で、酒さでも使いやすいものを集めてみました。
急な外泊や用事で家に帰れない場合、どんな点に気を付けながらスキンケア商品を選んだらいいかも併せてまとめてあります。
もくじ
洗顔は純石鹸がコンビニでも買えて楽
スキンケアの基本とも言えるのが洗顔ですが、酒さの方は洗顔方法も自分なりのやり方があると思います。
私の場合はダブル洗顔は行わず、クリームクレンジングやミルククレンジングなどを使った1度洗い、またはぬるま湯のみの水洗顔。
ただ、使うクレンジング料に関しては慎重に選ぶ必要があり、ドラッグストアの安物は合わない可能性が高いですし、それなりの値段のものでも合わなかったものが多くあります。
そのため、コンビニやドラッグストアで適当なクレンジングを選ぶのはかなりリスキー。家にいる状態で「あの商品試してみよう♪」といって購入するのとはわけが違います。
そんな時に思いついたのはやっぱり純石鹸。
純石けんとは、成分が「石けん素地」だけのシンプルな石けんです。「石けん」のアルカリ性という性質をもろに受けるので洗浄時の刺激は多めなものの、界面活性剤や余計な成分が肌に残留しないといったメリットもあります。
アルカリの刺激がバカにならないようで長く使い続けると乾燥が促進されていくのですが、短期間の使用でどこにでもありそうなもの、ということで洗顔には純石けんをチョイス。成分や使い心地が分からない洗顔フォームを購入するよりははるかに安心です。
ドラッグストアならもちろん置いてありますし、セブンイレブンのようなコンビニにも1つ単位で売っていることが多いです。コンビニで買っても元が安価なのも嬉しいですね。
私が行ったセブンイレブンでは以下の2つの純石鹸がありました(ミヨシ、カウブランド)。どちらもドラッグストアで見かける3つセットのものではなく、1つのみの個包装で販売されていました。
メイク落としはピュアオイルも併用
急な用事と言えばメイクする機会が増えることも多いかと思いますが、わたしの場合もそうでした。
それまでなるべくメイクせずに済ませていたのが、毎日メイクが必要になっただけでなく、人前に立つこともあったのでかなりしっかりメイクもこなさないといけませんでした。
基本的には石けんで落ちるメイクをしていますが、どうしても石けんだけで落ち切っていない感覚を持つこともあり。
普段であれば次の日はメイクしないので放置するのですが、今回は毎日メイクが必要でしたのでしっかり落としておかないと汚れが蓄積していって酸化ダメージを受けそう。
そこで、メイク落としにはあえてクレンジングを買わずにピュアオイルを代用しました。
ピュアオイルクレンジングのやり方と注意点
ピュアオイルでクレンジングする方法はとても簡単で、オイルをメイクと共に馴染ませるだけ。
ピュアオイルをクレンジングオイルと同様の感覚で使えばいいです。
ただし、市販のクレンジングオイルと違って水で洗い流せるような界面活性剤が入っていませんので、そのまま洗い流すとオイルが落ち切らず顔がギトギトしたままになります。
それを防ぐためにオイルでメイクを浮かしたあとは軽くティッシュオフしてから、前述の純石けんで泡洗顔を行います。
ティッシュオフを省いても泡洗顔を省いても顔のギトギトが残りますので、要注意。
ティッシュは鼻セレブのような質のいいものを選んでください。これもドラッグストアで購入できます。キッチンペーパーで代用する方もいらっしゃいますが、酒さで悩んでいるような場合にはきちんと質の良いものを使うようにして下さいね。
また、本来純石けんでの泡洗顔はアルカリ性の刺激を受けやすい洗顔方法ですが、ピュアオイルが顔に乗っていることで洗浄成分がオイルに持っていかれて刺激を受けにくくなります。
このため、ピュアオイルクレンジング+純石鹸のクレンジングは、純石鹸のデメリットでもある肌刺激を受けにくくなる、という大きなメリットがあります。
ドラッグストアで買えるオイル色々
今回私が買ったのはドラッグストアで買える日本薬局方のオリーブオイル。オリーブオイルは高保湿なオイルである反面、オレイン酸が豊富なのでニキビになりやすい場合もあるオイルです。
私は乾燥気味の肌質で高保湿気味のオイルの方が合うのですが、皮脂トラブルの多い方は馬油のようなサラッとしたオイルの方がいいかもしれません。
オリーブオイルが合わない方でも、ドラッグストアにスクワランオイルが置いてある場合もあります。こちらは大洋製薬のスクワランオイル。私が行ってみた杏林堂には置いてありました。
ピュアオイルクレンジングという意味ではベビーオイルという手もあるのですが、ベビーオイルはミネラルオイルの1種で私はどうも乾燥気味になるので避けました。肌に合うことが分かっている場合にはこれでもいいかと思います。
微香性の商品があったりもしますが、合うことが分かっている場合を除き無香料を選びましょう。
スキンケアにはクリームをチョイスしてオールインワンっぽく
洗顔後のお手入れにはクリームタイプの商品をチョイスして、オールインワンっぽく使いました。
クリームひとつでスキンケア終了とするのでシンプルですし、肌に合うか分からないアイテムをいくつも塗り重ねなくていいというメリットもあります。
普段のスキンケアは化粧水+クリームまたはオイルだったりしますし、化粧水も手作り化粧水や赤ら顔用化粧水などその時に合ったものを使いますが、急な外泊のときはとにかくシンプルに。
キュレルのクリーム
コンビニではあまりしっくりくるものが見当たらなかったので、ドラッグストアでキュレルのクリームを購入。
キュレルはドラッグストアで購入できる敏感肌用セラミドケアとあって、酒さの方でも使っている方が多くいらっしゃいます。
キュレルのクリームは、顔用の高湿潤タイプと顔と全身に使える通常のクリームの2種類。ドラッグストアなら試供品を置いてあることも多いので、両手にそれぞれ試してみてから決めてもいいですね。
私は以前からキュレルが気になっていて何度か試したことがあったので、その時の感触で高湿潤タイプをチョイス。
2週間以上、家に戻れない時はこれのみで過ごしましたが肌荒れもなく使えました。ただ、家でしっかりとケアするよりもやっぱり肌の体力は弱っていってしまうのでその辺りは要注意。
ドラッグストアで入手できる商品は、普段の買い物のときにちょっと試して候補に入れておくと急な用事に対応できます。
もうひとつの候補、アルージェ(Arouge)
ドラッグストアでキュレルと悩んだのがArouge(アルージェ)。こちらもドラッグストアで購入できる敏感肌用セラミドケアです。
キュレルよりもほんの少し価格帯が上ですがそれほど大きな差ではなく、キュレルとアルージェのどちらを買うか悩む方も多いです。
アルージェにはパウチのサンプルセット(2日分)が低価格で販売されていますので、1日か2日の用事で済むならそれでもいいかもしれません。
私は2日間や1週間では到底足りなかったので、トライアルセットのようなものの購入はあまり考えていませんでした。
そのため、アルージェで候補に上がったのもやっぱりクリーム。「しっとり」と「とてもしっとり」の2種類がありました。ドラッグストアのサンプルで試してみたところ、買うならとてもしっとりの方がいいな、と感じました。
結局はキュレルの使い心地とコスパの良さに惹かれてそちらにしてしまったので、最後まで悩んだけれども購入には至らず。塗りごこちも悪くなかったので、機会があれば使ってみたいと思います。
資生堂ブランドのDプログラムも
ドラッグストアで購入できる優秀なスキンケア商品の中には資生堂のDプログラムも。資生堂が敏感肌の研究を行って開発した商品ですから抜群の信頼感があります。
お値段は少々高めなのでいきなりの現品購入は躊躇しますが、肌に合うことが分かっていればこちらでもいいですね。
敏感肌用やニキビ用、アレルギーケア用などのラインナップがありますが、酒さで試してみるならアクネケアかモイストケアが良さそう。
トライアルのラインナップが化粧水+乳液となっていて、クリームがなかったので私は今回選びませんでした。乳液のみだと保湿力が足りないというのが主な理由ですが、化粧水→乳液ときちんとお手入れできる場合だったら購入していたかもしれません。
ちなみにモイストケアシリーズにはクリームもあるので、トライアルセットではなくいきなりの現品購入もありなら一考の余地ありです。
番外編:時間があったら買ったもの
今回は急なことで家に帰るどころかご飯を食べるのも怪しいくらいに時間がなかったので、とにかくシンプルなスキンケアで済むことが前提で選んでいます。
そうでなかった場合、おそらく手作り化粧水用の精製水、グリセリンを購入したと思います。
さらにもう少し時間があればPH調整用のクエン酸もプラスしたかも。クエン酸は手作り化粧水を弱酸性に調整するためのものです。
人の肌は弱酸性なので、肌につけるものは弱酸性に調整しておくと肌刺激が少なくなります。
さらにサンホワイトも購入候補に入りましたが、ポーチに入っていた詰め替えで足りたので買いませんでした。
私は昔皮膚科からサンプルでもらった小さいサイズのサンホワイト容器を持っているのですが、それにプロペトを詰め替えておくと丁度いいのでそれをいつも持ち歩いています。
サンホワイトやプロペトなどのワセリンは使い心地が悪い代わりに安全性が非常に高い成分ですので酒さの肌でも使える場合も多く、保護として使えると安心です。ただし、オイル系やフタ系のケアが合わない場合には、却って熱がこもってしまうこともあるので要注意。
まとめ
家に帰れないことで自宅に置いてあるスキンケア用品のありがたさを感じましたが、急な用事や外泊のためにドラッグストアで入手できる商品のありがたさも痛感しました。
普段からどんなケアが自分に合うかを分析しておくと、ドラッグストアでもどういった系統の商品を購入すべきか分かります。
私は1か月近くまともな日常生活に戻れませんでしたし、その中の2週間程度は家にも帰れない状態が続きましたが、大きく肌の調子を崩すことなくこの局面を乗り切ることができました。
まだまだ日常に戻るのは難しいけれど、家に帰れるようにはなったので一段落かな。
ただこれはスキンケアのおかげだけでなく、皮膚科の先生に出して貰った抗生物質の力も借りています。
漢方やサプリは飲む時間がなさすぎてきちんと飲めなかったけれど、抗生物質は1日1回だったのでどうにかなりました。それでも何回か飲み忘れたましたけれども。
同じように外泊の用事や急用などでスキンケアどうしよう!と悩んでいる方の参考にでもなれば幸いです。
コメント
こんにちは!先日はお世話になり、どうもありがとうございました。
身近で手頃な価格で買える商品、参考になります。
今は、洗顔後は何を使っていらっしゃいますか?
別記事で、手作り軟膏用に、ティートゥリーなどを購入されたと
ありましたが、また、手作り軟膏についても記事を拝見したいです。
井上さん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
今はある程度家にいることができるので、普段通り赤ら顔用化粧水+ティモティアのクリームをメインに使っています。
肌が荒れすぎれば手作り化粧水にする予定なのですが、今は抗生物質を飲んでいるためブツブツができず、赤ら顔用化粧水がメインとなっています。
抗生物質を止めると1か月程度で荒れてくると思うので、その時はまたケア方法を変えると思います。
手作り軟膏といってもそれほど難しいものではなく、まずは普段使いのワセリンやシアバターのような固めのテクスチャーのケア用品に好みのエッセンシャルオイルを1滴たらす程度から始める程度です。
ナチュラルなスキンケア用品に少しでもプラスαの効果を足すのと同時に、色々と試行錯誤することでどういった成分が肌に合うか分かってくるようになります。
これもいずれ記事にしますね。
リクエスト頂いてありがとうございます!
他にもリクエストや知りたいことがあれば遠慮なくコメントしていって下さいね。
そうなんですね!
私は、手作り化粧水や軟膏は作ったことがないので、
ハードルが高いですが、ウィラードウォーターの
小さいのを使った時、症状が改善した気がするので、
挑戦してみようと思ってます。
消毒が(スプレーの管など)難しそうですが、
ばしゃばしゃ使いたいですもんね!
手作り系は化粧水が一番楽で、水なので混ぜるだけで済むのでとても簡単です。
軟膏やクリームなどを最初から作ろうとすると乳化剤や混ぜるための湯せんなんてことも考えないといけなくなってきます。
なので手作り化粧品の手始めには化粧水がおススメです。
ウィラードウォーターもささっと混ぜるだけで作れるので、手作り化粧品の入門編にもぴったりですね!
原液はiHerb限定というのが、個人輸入されない方にとってのハードルになっちゃいますがw
スプレー容器の消毒は確かにめんどくさいですー(;´∀`)
100均の安いものであれば数回使って捨ててしまってもいいかもしれませんが、良いボトルほどスプレーの形状(きちんと霧状になって出てきたり)が良かったりするんで捨てたくないんですよね。
私はスプレー容器の管には消毒用エタノールでシュッシュして消毒した後、精製水をシュッシュしてエタノールを流します。
容器の方はきちんと揮発してくれるのですが、管の方はどうも残っている気がして。
少し手間隙はかかってしまいますがバシャバシャ使えるのは大事ですよね( *• ̀ω•́ )b
なるほど、消毒用エタノールを使えばいいのですね!
教えて頂いて、助かります。
ありがとうございます!!