ダブル洗顔はなぜ悪い?酒さや酒さ様皮膚炎ではW洗顔を避けたい理由とは。

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洗顔

酒さや酒さ様皮膚炎では顔にひどい炎症を伴う事もあるため、洗顔法から見直さなくてはならない事も多くあります。

特にメイクを落とすためにダブル洗顔を行っている場合、肌を傷めないために汚れを落としているつもりが、却って肌を傷める原因になっていることも。

水洗顔のような汚れを落とすことよりも肌を傷つけないことを優先した洗顔法が推奨されますし、W洗顔はできれば行いたくないところ。

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今回はダブル洗顔はどうして肌に悪いとされるのかを見ていきたいと思います。

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ダブル洗顔について

ダブル洗顔って?

ダブル洗顔というのは、クレンジングでメイクを落とした後、洗顔料で顔を洗うことを言います。

クレンジングと洗顔料で2回洗いますのでダブルと言われています。

基本的にはメイクをした日に行う洗顔で、洗顔料で2回洗ったりする2度洗いの事をいう訳ではありません。

多くのクレンジング剤がダブル洗顔を推奨しており、使用方法には「クレンジング後は洗顔料で洗顔をして下さい」というような案内があります。

クレンジング後の洗顔料が必要ない場合は、ダブル洗顔不要、やクレンジングだけで洗い上げることができる、などの記載があります。

ダブル洗顔が推奨される2つの理由

ダブル洗顔が推奨される理由は2つあります。

  1. 質の違う汚れを落とせる
  2. クレンジング剤を洗顔料で落とせる

このように、とにかく汚れを落とす、という観点から、ダブル洗顔が推奨されています。

汚れはきっちりと落とすことで、その後に使用する化粧水の浸透が良くなり、保湿効果が高まりますので、決して間違った洗顔方法ではありません。

質の違う汚れを落とす

クレンジングと洗顔料では、落とす汚れの質が違います。

クレンジングは油分をベースに同じ油分であるメイクを落とします。

対して洗顔料は汗やほこり、古い角質などの肌にとって余計な汚れを落とします。

両者はそれぞれ得意な汚れが違い、クレンジングは油性の汚れ、洗顔料は水性の汚れを落とすのが得意です。

クレンジングだけでもある程度の汚れは落ちますが、その他の汚れをきれいに落としきるために、洗顔料での洗顔も推奨されます。

クレンジングの残りや界面活性剤を落とす

また、クレンジングは界面活性剤の洗浄力を使ってメイクを落としています。

水と油は本来混ざることがありませんが、界面活性剤を使う事によってメイク汚れをクレンジングになじませ、肌からきれいに落としています。

洗顔料での洗顔は、すすぎきれなかったクレンジング剤の残りや肌に残った界面活性剤を落とす役割をします。

ダブル洗顔が酒さ肌に良くない理由

ダブル洗顔がどういったものかを見てくると、どうして酒さ肌にはダブル洗顔が良くないかが見えてきますね。

つまりは洗いすぎなのですが、全てを洗いすぎでまとめてしまうには少々乱暴ですよね。

酒さや酒さ様皮膚炎でダブル洗顔を避けたい理由を、少しまとめておきましょう。

酒さや酒さ様皮膚炎の肌がどういう状態なのかが分かると、洗いすぎてはいけない理由も何となくわかります。

肌に必要なものまで落としてしまう

酒さ肌で一番怖いのが、本来肌に必要なものまで落としてしまうこと。

酒さや酒さ様皮膚炎の肌はとても弱っています。

肌が薄くなって角質もはがれやすく、肌に必要な分の水分や皮脂ですら上手に保持することができません。

ダブル洗顔は洗浄力が強く汚れを落とすのに最適な洗顔ではありますが、肌に必要な皮脂かそうでないかを判断して洗いあげてくれる訳ではありません。

肌に必要な分の皮脂まで落とすため、守るものがなくなってしまい、炎症がひどくなったり、却って皮脂過剰になったりします。

弱ったバリア層に対してダメージとなる

また、ダブル洗顔はただでさえ弱った肌のバリア層を傷めてしまいます。

酒さや酒さ様皮膚炎の肌は普通の状態ではありません。

健康的な肌をお持ちの方よりもバリア層が弱く、バリア機能も貧弱です。

そのため外部からの刺激にはとても弱く、少しの刺激で顔が赤くなったり炎症がひどくなったりという経験をされていると思います。

外部刺激を受けると角質が剥がれやすくなり水分が逃げやすくなるだけでなく、顔の赤みや炎症にも直接つながります。

どんなに優しく行ったとしても、洗顔はやはり刺激となり得る行為のひとつ。

できるだけ外部刺激を減らすという観点からも、2度の洗顔を行うダブル洗顔は肌ダメージを促進しやすい洗顔法です。

乾燥が進み保湿力が低下する

洗いすぎによる弊害は乾燥も促進します。

ダブル洗顔で洗いすぎることによって皮脂や水分を逃がし、バリア層を傷つけやすくなってしまいます。

バリア層が弱るために水分が蒸発しやすい上、水分を保持する能力も低いため、潤いを保てません。

また、酒さや酒さ様皮膚炎の方は皮脂が過剰に分泌される事を気にされる方が多いですが、そういった方の肌質は、インナードライの場合が多いです。

インナードライは皮脂がたくさん分泌されるので肌表面はとてもべたつくけれど、肌内部の水分は足りていなくて乾燥しているという肌状態。実は乾燥肌の一種です。

皮脂過剰の原因は水分不足である事がほとんどで、肌を守るために足りない水分や油分を補おうとして、皮脂を過剰に分泌させます。

肌の奥の水分が足りていない乾燥肌の一種なのですが、べたつくために脂性肌用のケアをして却って乾燥が促進されてしまうこともあります。

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ダブル洗顔をしないための心得

ダブル洗顔をせずに済ませようとした場合、まず2通りの考え方があります。

  • メイクを控える
  • 落とそうとしすぎない

どちらの考え方が正解ということではなく、自分に合わせてどちらも取り入れながらうまくバランスを取っていきましょう。

メイクを控える

メイク自体を止めてしまう、または石けんで落とせるような軽いメイクにしていくことで、肌負担を減らした上、ダブル洗顔の必要をなくします。

メイクを止めるかどうかは、お仕事の関係もあるため、しない訳にいかない方も多くいらっしゃいます。

そのせいで仕事を止めようとまで思い詰めている方もいますので、とても切実な問題だと思います。

お仕事でフルメイクが必要で、しかもマスクも禁止されているような場合でも、休日はノーメイクのUVケアだけで過ごすこともできます。

ファンデーションをミネラルファンデなどの肌負担が少ないものに変更していき、ポイントメイクでメイク感を出すなどの工夫もできます。

ポイントメイクをしっかりとした場合、先にその部分だけしっかりと落とすようにし、ベースメイクはダブル洗顔不要のものにすれば顔全体にダブル洗顔をする必要がなくなります。

少しずつでもメイクを肌負担の少ないものに変える事で、ダブルクレンジングの要素を無くしていきましょう。

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落とそうとしすぎない

必要以上に落とそうとしすぎないことも重要です。

ダブル洗顔をしているのは日本人だけ、なんていう話もあります。

必要以上に潔癖でなんでもかんでも落とそうとするので、肌に必要なものまで落としてしまう傾向にあります。

そもそも水性の汚れと油性の汚れ、そこまで分けて考える必要があるのかとても疑問です。

健康な肌ならともかく、酒さや酒さ様皮膚炎のように病的に弱った肌は、水分も油分もありません。

油性のクレンジング剤でも、ある程度の水性の汚れが取れます。

石けん洗顔でも、ある程度の油性のメイクが落ちます。

ある程度落ちていれば十分で、過剰な洗顔は肌を傷めるだけです。

クレンジングの説明にダブル洗顔が必要と書かれているとダブル洗顔したくなりますが、説明書きよりも自分の肌状態の方を大事にして下さい。

どうしても気になるならダブル洗顔不要のメーカーを探しましょう。

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まとめ

今の化粧品事情では、肌につけるものを増やすとクレンジングの問題がつきまといます。

日焼け止めですらクレンジングしてくれ、と書かれている事も多く、今の化粧品業界ではダブル洗顔が当たり前になっています。

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そのためダブル洗顔なしで生活しようとするとメイク用品からスキンケアラインまで、全てを交換しなくてはならない事も。

今までフルメイクされていた方がいきなり全部変えようとすると、金銭的にもかなりの負担になることもあります。

変更したものが肌に合うとは限らないため、肌に合わなかったらなおさら負担が増します。

理想論で言えばメイクは全部やめて、基礎ラインも全部敏感肌用に変えて、水や食事にまで気を使う生活を送るのが理想かもしれませんが、そんなことできない方も多くいらっしゃいますよね。

発症部位だけダブル洗顔せずに済ませるという工夫もできますし、メイクを止めることはできないけどダブル洗顔不要のメイクにする、などの工夫もできます。

まずは優先度の高いものから徐々に変えていき、少しずつでも肌を傷めない方法を模索していきましょう。

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