冷えのぼせや末端冷え性がひどかったのに最近は手足が冷えない。冷え性改善の理由を考えてみた。

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酒さ様皮膚炎完治までの治療記録ブログ

酒さの方には冷えのぼせという症状がある方が多いそうです。

冷えのぼせは、下半身の冷えがあるのに、顔などの上半身はかあっと熱くなってのぼせてしまうこと。

顔のほてりやのぼせは酒さ特有の症状ですし、冷え性は女性に多い傾向にありますから、酒さに冷えのぼせが多いというのは不思議ではありませんね。

かくいう私もかなりの末端冷え性で、去年は7月の半ばまで湯たんぽを使っていたほど。

冷えのぼせの傾向ももちろんあって、顔は赤くほてるのに足が冷たいなんてしょっちゅうでした。

これが意外と辛いんですよね。

それが最近は手足が全く冷えていないことに気がついたので、何が良かったのかを振り返ってみました。

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酒さと冷え性

酒さと冷え性の関係は色々な説が挙げられています。

酒さはある種の免疫異常が原因であるという説もありますが、免疫異常を改善するのに体温の調整は有効な手段です。

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冷えの原因の一つに血行が悪くなっている点が挙げられます。

酒さも冷え性も女性に多い症状ですし、酒さを発症しやすい年代的にも血流が悪くなってくる年代です。

血行が悪くなっているので身体の熱を上手に運べず、心臓から遠い手先や足先などから冷えてしまいます。

また、冷えのぼせのタイプに関しては、本来下半身に行くはずの血行が上半身に集中してしまうため、顔は熱いのに手足が冷たいという事が起こります。

酒さに多いのは、この冷えのぼせタイプ。私も冷えのぼせタイプに入ります。

酒さも毛細血管に異常を抱えていますので、血行という点において、酒さと冷え性は相互に関係しています。

私の冷え性の経緯

長年の冷え性

私もずっと冷え性で、足の先は氷のように冷たくなっていますし、冬は足先が寒すぎて眠れないほど。

顔がほてるので冷えのぼせの傾向にはあるのでしょうが、手の先もしっかりと冷えます。

お風呂に入って身体どころか足の先までポカポカにして、そのままお布団に直行しても、すぐに足先が冷えてきます。

靴下をはいても冷えますし、重ね履きしても冷えます。何をしても冷えて冷たくなる手足が、冬になるとかなり辛いです。

どのくらいの間冷え性だったかもう忘れてしまうくらい、長年の冷え性です。

冷え性対策の湯たんぽは真夏以外使う

このサイトでもずっと湯たんぽを愛用していると言っていましたが、毎年7月の半ばくらいまでは湯たんぽを使います。

気候が暖かくなるにつれて湯たんぽに入れるお湯の温度は下がっていくのですが、それでも足の冷えが辛くて寝れないので、真夏以外は欠かさず使っていました。

湯たんぽは私の日常生活にすっかり組み込まれていて、何かというと湯たんぽを使います。

アツアツの湯たんぽでじんわりと汗をかく、という事もできますし、少しだけ寒い時に軽く体を温めたり、血行を良くするためにも使えたり。

毎年7月半ばくらいまで使う湯たんぽも、9月にはまた取り出して使い始めますので、真夏以外はずっと湯たんぽのお世話になっています。

そのくらい冷えがひどく毎年悩まされていたので、そういう体質なんだと思っていました。

冷たくない手足と早々にしまわれた湯たんぽ

それが今年は5月半ばに湯たんぽをしまいこんでしまうくらい、手足の冷えが改善されています。

どうして湯たんぽをしまったかと考えると、すごく単純な理由で。

寒くないんですよね。手も、足も、身体も。

毎年、気候が良くなっても寒い寒いと湯たんぽを抱えている私の姿を見て、うちの主人が「良く熱くないな」と言っていました。

だって寒いんですもの。寒いというか冷たい、ですよね。

それが今年は全く寒くないんですよ。手足が冷たくもなりません。冷たいどころか、足の先はぽかぽかと暖かいほど。

足の先が暖かいという感覚って今までなかったので、よく考えるとすごいことです。

重度の冷え性が改善された理由を考えてみたら、酒さ症状の改善のためにしている色々な行動が関係していそうでした。

冷え性改善の理由

冷え性が改善した理由を振り返ってみると、大きく3つの理由が思い当たりました。漢方薬と食事、飲み物の3つです。

冷え性改善の理由その1:漢方薬

漢方薬と血流異常

冷えのぼせのような血流の異常というのは、漢方薬が得意とする分野です。

漢方薬には「お血(オケツ)」という、血の異常を改善しようとする考え方がありますので、毛細血管の異常を抱える酒さと漢方薬での治療は相性がいいです。

また、長期間の治療が必要な酒さでは、ゆっくりと体質改善を促せる漢方薬は、症状の緩和だけでなく、酒さになりにくい体質を整えていく上でも有効に働くことがあります。

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漢方薬の服用歴

漢方薬は私も治療の初期から使っていましたが、最近処方して頂いた漢方薬が冷え性にもいい漢方です。

ここ半年ほどの漢方薬の服用歴として、加味逍遙散(カミショウヨウサン)と桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)というものがあります。

加味逍遙散という漢方薬の効果があまり実感できませんでしたので、似たような効果の桂枝茯苓丸という漢方薬に変更になったという経緯があります。

この漢方薬の効果はとても似ていて、どちらも冷え性の改善にも使われる漢方薬です。

加味逍遙散では何の実感も感じなかった漢方ですが、桂枝茯苓丸に変わったら顔のくすみがとれて美白されたように感じました。

似たような効果の漢方でも体質に合わなければ効果を感じない、というのを身体で経験した漢方薬でした。

私には桂枝茯苓丸の方が合っていたように思っていますが、加味逍遙散も冷え性改善に一役買ってくれていたのかもしれません。

桂枝茯苓丸に含まれる桂皮(ケイヒ)はシナモンのことで、身体を暖めるハーブとしても有名です。

桂枝茯苓丸で炎症後の色素沈着が取れ、赤黒くくすんでいたような顔が白くなったのも、血流改善が一役かってくれた結果なのかもしれません。

冷え性改善の理由その2:食事量と回数の変化

食事と冷え性の関係

食事をすると消化のために、体内の血液が使われます。

お肉などの消化に時間のかかる食べ物は、丸一日かけて消化されることもあります。

その消化活動に血液が使われると、手足に回る血液が減ります。

食べる回数や食べるものを見直すと冷え性対策になると言われるのは、これが原因です。

食事量と回数の変化

最近の変化と言えば、食事量と回数が大幅に減っていること。

以前の記事でも触れたのですが、母乳が出が悪くなると同時に、食欲がどんどん落ちてきました。

妊婦だったころから産後半年になる最近まで、ずっとお腹が空き続けてたくさん食べていました。食べ続けていたのに太らないものですから、調子に乗ってさらに食べるという暴挙に。

それが最近では、自分でもびっくりするくらい食べなくなりました。そのため以前よりも食事の量、食事の回数ともに減っています。

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この点も、冷え性改善に一役買ってくれているんじゃないかと考えています。

冷え性の傾向は妊娠していない時もあるのですが、妊娠でひどくなったように感じてもいたので、食事はとても大事ですね。

冷え性改善の理由その3:飲み物

飲み物はゆっくりと改善してきた部分です。

ノンカフェインの飲み物を取り入れたり、冷たいものを飲まないようにしてみたり。

カフェインだから身体を冷やす訳ではありませんが、カフェインの利尿作用は身体を冷やします。

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コーヒーは酒さ様皮膚炎発症直後の一番ひどい時しか止められませんでしたが、以前に比べると減っています。

その代りに黒豆茶のように身体を暖める飲み物を取り入れましたので、結果的に冷え性対策になっていたのかもしれません。

黒豆茶はきなこのような風味がして、今ではとてもお気に入りのお茶になっています。

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妊娠や授乳の関係でアルコールを飲まなくなったのも大きいのかもしれません。

アルコールが分解される際には大量の水分が必要になりますし、お酒を飲むと顔が赤くなったりするように血管にも大きく影響します。

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なるべく常温の飲み物を飲むように心がけているのも、身体を冷やさないという点では良かったように思っています。

これからの時期氷の入った冷たい飲み物は魅力的ですし、授乳が終わったら少しくらいアルコールも飲みたいし、バランスを取りながら体質を探っていきたいと思ってる部分です。

まとめ

ふとした瞬間に冷え性が改善されているのに気が付いて理由を考えてみると、酒さ様皮膚炎を発症してから改善しようとしていた部分に大きく重なっていく事に気が付きました。

冷え性が改善されているからと言って顔の赤みが取れている訳でも、ほてらなくなったわけでもありませんが、少しずつでも体質を改善していけば身体は良い方向を向くんですね。

「冷えのぼせ」の傾向が少なくなって、ただの「のぼせ」になっただけの気もしますが、免疫を整えるためにも体温の調整というのは大事ですので嬉しい改善ではあります。

やはり漢方薬が大きな助けになってくれている事は間違いなさそうなので、しばらくは続けていきたいところ。

冷え性対策としてはそれほど大きな期待をせずに飲んでいた漢方薬なので、嬉しい誤算ではあります。

いずれ飲まなくなっても冷え性に戻らないような体質を整えられるのが理想ですが、果たしてどこまで改善できるか。

長期間付き合わなくてはいけない病気で全てを制限するのは難しいので、病気の症状や生活の制限も含めて、うまく付き合っていきたいですね。

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先日、酒さ対策として行っていた行動が結果的に冷え性改善になっていた、というような記事を書きました。 それがきっかけで冷え性について色々...
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