荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)の効果と効能。酒さの中でも膿んだニキビがあって血行が悪い人に向く漢方。

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レンギョウ

酒さ、酒さ様皮膚炎で処方して頂ける漢方の一つに荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)というものがあります。

私も名前だけ挙がったことがありますが、結局は処方されずに十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)という漢方の処方となりました。

荊芥連翹湯と十味敗毒湯は似たような組成の漢方で、どちらも発赤や化膿に対して効果的な漢方薬です。

酒さに限らずニキビやアトピーなどにも処方されるため、皮膚疾患とは関係の深い荊芥連翹湯。

今回はその荊芥連翹湯がどんな漢方薬かまとめておきたいと思います。

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荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)とは

荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)は身体の熱や腫れを引かせ血液循環を良くする漢方薬です。体力は普通くらいで血行が悪く肌の色が浅黒く、乾燥傾向にある人に適しています。

「蓄膿症」や「慢性鼻炎」、炎症や膿を伴う「にきび」などに用いられます。

体の熱や腫れをひき、病因を発散させ、また、血液循環をよくします。体力が中くらいで、血行が悪く皮膚の色が浅黒い人に向いています。

引用:お薬110番 – 荊芥連翹湯

力中等度以上で、皮膚の色が浅黒く、ときに手足の裏に脂汗をかきやすく腹壁が緊張しているものの次の諸症:
蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび

引用:ツムラ漢方 – 荊芥連翹湯

荊芥連翹湯に使われている生薬

荊芥連翹湯に使われている生薬は17種類。めっちゃ多いですね。

  • 黄ごん(オウゴン)
    シソ科コガネバナの根。消炎作用、解熱作用、利尿作用。
  • 黄柏(オウバク)
    ミカン科シナキハダの周皮。解熱作用、消炎作用、健胃作用、整腸作用、利尿作用、抗菌作用
  • 黄連(オウレン)
    キンポウゲ科オウレンの根茎。 鎮静作用、消炎作用、整腸作用、健胃作用、解毒作用、制菌作用
  • 桔梗(キキョウ)
    キキョウ科キキョウの根。鎮咳作用、去痰作用、排膿作用、末梢血管拡張作用。
  • 枳実(キジツ)
    ミカン科ダイダイの果実。 健胃作用、抗アレルギー作用。
  • 荊芥(ケイガイ)
    シソ科ケイガイアリタソウの金草。発汗・解熱作用、消炎作用、止血作用。
  • 柴胡(サイコ)
    セリ科ミシマサイコの根。解熱作用、解毒作用、鎮痛作用、鎮静作用。
  • 山梔子(サンシシ)
    アカネ科クチナシの果実。解熱作用、止血作用、抗菌・抗真菌作用、鎮静作用。
  • 地黄(ジオウ)
    ゴマノハグサ科ジオウの根茎。滋陰作用、補血作用。
  • 芍薬(シャクヤク)
    ボタン科シャクヤクの肥大根。鎮痛作用、鎮静作用、鎮痙作用、平滑筋弛緩作用、抗炎症作用。
  • 川きゅう(センキュウ)
    セリ科センキュウの根茎。鎮痙作用、鎮静作用、降圧作用、血管拡張作用、抗菌・抗真菌作用。
  • 当帰(トウキ)
    セリ科ニホントウキの根。鎮痛作用、鎮静作用、利尿作用、強壮作用。
  • 薄荷(ハッカ)
    シソ科ハッカの葉および若枝。消炎作用、鎮痛作用、健胃・整腸作用。
  • 白し(ビャクシ)
    セリ科ヨロイグサの根。鎮静作用、鎮痛作用、排膿作用、止血作用、抗菌作用。
  • 防風(ボウフウ)
    セリ科ボウフウの根および根茎。発汗作用、解熱作用、鎮痛作用。
  • 連翹(レンギョウ)
    モクセイ科レンギョウの果実。解毒作用、排膿作用、利尿作用、消炎作用、鎮痛作用。
  • 甘草(カンゾウ)
    マメ科の甘草の根。鎮静作用、肝機能改善作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用。取りすぎると偽アルドステロン症などの副作用があります。

多くの生薬が配合されていますが、消炎や鎮静作用が多いことから清熱や解毒といった要素が強いようです。そういった点からも赤にきびに処方されやすいのが分かります。

黄連解毒湯と温清飲を足し合わせた漢方で、黄連解毒湯に使用されている4種類の生薬が全て入っています。

また、十味敗毒湯や清上防風湯と似たような組成を持っており、ともに赤く腫れて化膿気味のニキビに用いられるという特徴があります。

荊芥連翹湯が向く人向かない人

荊芥連翹湯は体力が中程度で熱を持ちやすい人に向く漢方です(熱証)。熱を取る働きがありますので、冷えの強い人には向きません。

荊芥連翹湯が合う人

  • 体力は中程度以上
  • 肌の色が浅黒い
  • 血行が悪い

荊芥連翹湯が合わない人

  • 虚弱体質
  • 貧血気味
  • 冷え性
  • 胃腸が弱い
  • 腎障害がある

荊芥連翹湯の副作用

荊芥連翹湯には「甘草(カンゾウ)」が入っています。この甘草を大量に摂取しすぎると偽アルドステロン症を発症することがあります。

荊芥連翹湯単体で飲む分には問題ありませんが、他の漢方などで甘草を含んだ方剤との飲み合わせには注意が必要です。

偽アルドステロン症:低カリウム血症、血圧上昇、だるさ、むくみ、高血圧

また、漢方薬には副作用がないわけではなく、西洋薬に比べれば副作用が少ないだけで、体質に合わない場合は副作用のような症状が現れます。

体質に合わない場合、多くは胃のむかつきや吐き気、頭痛、むくみや動悸のような症状が現れます。

副作用のような症状が現れた場合は無理して飲まず、主治医に相談して別の漢方に変えてもらった方がいいでしょう。

荊芥連翹湯と酒さ

荊芥連翹湯はニキビやアトピーに広く処方されていることから、皮膚疾患に深い関係のある漢方薬です。

酒さにも処方されやすく、どちらかというと解毒作用や熱を取る作用、膿を取る作用などが強いことから、デトックスができるイメージ。

主な適応疾患に慢性鼻炎や蓄膿症がある事から、膿を排出する効果にも優れていると思われます。

酒さで言うと熱を持って赤く腫れたニキビで、先の方が膿んでいる場合などに有効ですね。酒さ様皮膚炎で脱ステを行う際にも、炎症や膿が現れますので適しているかと思います。

私の漢方処方の候補に荊芥連翹湯が挙がったのも、酒さ様皮膚炎の脱ステを行うに当たってどの漢方がいいかを検討していた時でした。医師が十味敗毒湯と荊芥連翹湯のどちらか、といって相談していたのを覚えています。

血行が悪く肌が浅黒い人に向くとありますが、酒さの方って割と色白の方も多くいらっしゃるイメージですので合うかどうかは人それぞれかと思います。

また、ニキビ治療に用いるときも乾燥タイプのニキビに処方されやすいようですので、脂性タイプの酒さの場合は注意が必要かもしれません。

ニキビ治療では十味敗毒湯や清上防風湯と同時に処方されることもあるようですが、生薬がかぶっているため、2種類以上の漢方薬を同時に飲む場合には医師の判断を仰ぎたいところ。

酒さと同時に鼻炎などを患っている場合や、ブツブツが膿みやすい場合、乾燥タイプのニキビができやすい場合などは検討してみてもいいかと思います。

まとめ

荊芥連翹湯は赤く腫れて膿を持ったようなニキビがあり、肌が浅黒くて乾燥肌タイプの方に向く漢方。肌が浅黒いというのは血行の悪さも関係していますから、血の巡りが悪い人には向くかもしれません。

ここだけ見ると私にも合いそうな気がしますが、私は冷え性なので熱を取るという部分が引っ掛かります。スペックだけ見ていてもなかなかぴったりと合った漢方は見つからないものですね。

漢方薬は調べれば調べるほど、色々な要素が複雑に絡み合って作用するものだという認識が深まります。

また、個人の体質に合わせて処方されますので、漢方薬のスペックだけ見て合いそうだと思っても実際には合わなかったということもしばしば。

私も加味逍遙散(カミショウヨウサン)という漢方薬が合いそうだと思っていたのに実際には何の効果も感じず、似たような処方の桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)は色々な効果を感じた、という経験もあります。

信頼できる漢方医に診てもらえる環境にあるなら一度任せてみてもいいかと思いますが、保険が効かないとどれだけの額になるのか分からなくて恐ろしいですよね。

荊芥連翹湯は第2類医薬品に分類されており、近所のドラッグストアやオンラインショップで気軽に入手できます。

手軽に試してみたい場合にはこういったところを上手く利用しましょう。

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荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)の効果と効能。酒さの中でも膿んだニキビがあって血行が悪い人に向く漢方。
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