グリセリンってなに?多くの化粧品に使われている保湿成分。たまに肌に合わない事もあるので要注意。

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グリセリンという保湿成分をご存知でしょうか。

グリセリンは一般的な保湿成分で、非常に多くの化粧品に使われています。

安価なためプチプラ化粧品にも頻繁に使われていますし、歴史も古く安全性も高いとされるので高価な化粧品にも使われます。

また、酒さや酒さ様皮膚炎で肌に優しい保湿を考えた時、手作り化粧水という選択肢を選ぶ方も多くおられます。私もレスキューアイテムのように使用しており、とても重宝しています。

この手作り化粧水のベースになるのもグリセリン。多くのサイトでは精製水に混ぜたグリセリンを5%濃度になるように案内されていると思います。

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このグリセリンなんですが、一定確率で肌に合わない方がおられます。

健康な肌をお持ちの方でも合わない方がおられる中、酒さや酒さ様皮膚炎の方々はなお合わない可能性があっても当然。

そこで今回は、グリセリンがどのようなものか、もし肌に合わない場合はどうやって避けたらいいか考えていきたいと思います。

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グリセリンってなに?

植物油や動物油などの天然油脂の多くは、脂肪酸とグリセリンの化合物です。

グリセリンはアルコールの一種です。無色透明のはちみつ状の液体で、甘味料としても使われるため、なめると甘いです。

用途も幅広く、食品添加物(甘味料や増粘剤)として使用されたり、工業用品として使われたりします。

また、スキンケアになじみ深いものとしては、化粧品や医薬品としても使用されます。

多くの方が手作り化粧水で使用していると思われる日本薬局方のものは、医薬品として扱われているのでドラッグストアで入手できるんですね。

医薬品としては、ひびやあかぎれを治す作用があります。

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グリセリンの保水能力

特性として、非常に水に溶けやすい性質を持ち、吸湿性が高いです。この水によくなじむ性質と、水を引き寄せる性質のため、化粧水の保湿剤としてとても優秀です。

性能から分かる通り、肌に良くなじみ浸透性の高いタイプの保湿剤です。肌の表面に膜を張って肌の水分蒸発を防ぐタイプの保湿剤ではありません。

天然ものと合成ものはどっちがいいの?

グリセリンにもパーム油やヤシの実由来の天然品と石油由来の合成品があります。

こうなると「天然の方がいいでしょ!」と思ってしまいがちですが、ちょっとだけ違います。

石油から作られた合成品の方が純度が高く、余分なものが混じっていません。

グリセリンに関しては石油由来の合成品の方が高価で、不純物も少なく安定性も高い事から医療現場で使われます。

同じく医療現場でも使われるワセリンも、石油由来です。

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石油というのは植物や動物の体が地中に堆積してできます。つまり石油自体が天然品なんですが、石油由来というだけでイメージ的に肌に悪いものと思ってしまいがちです。

植物由来のものは不純物を除去するのが大変です。こういった手間があるので、オーガニックにこだわる化粧品は少々お値段が高かったりしますよね。

天然由来にこだわるのは悪い事ではありませんが、やみくもに天然だから安全と信じてしまうのはやめましょう。

グリセリンは天然由来のものが多い

と、合成でもいいというような事を言っておいてなんですが、現在販売されているグリセリンは天然由来のものが多いです。

植物由来のグリセリンは不純物を除去するのが大変で、やりすぎるとグリセリンが劣化したりしますので、余り高純度のものを作りません。

安全性が高い事や合成品より安価な事、天然由来の方がイメージがいい事などから、化粧品に使われているグリセリンは天然由来のものが多いです。

日本薬局方のものも、天然由来です。

グリセリンの合成品、天然品のお話は東京農業大学の先生が書いたコラムがとても参考になりました。

濃グリセリンってなんなの?

一般的に販売されているグリセリンの濃度は84~87%。残りの15%程度は水分が多くを占めており、残留物は0.01%以下だそうです。

不純物とされるものの多くが水分なので、天然由来のものでもある程度安心なんですね。

そのグリセリンの濃度を98%以上にしたものが濃グリセリン。

濃グリセリンを材料にした化粧品も多くありますし、手作り化粧水の原料屋さんなんかに良く売っています。

グリセリンはどんなものに入ってる?

グリセリンはありとあらゆる化粧品に使われています。

安価で安定性の高い保湿剤のため、化粧水や乳液、クリームなどにも使われています。

石けんでも自然派ソープとしてグリセリンソープなんてのも有名ですし、手作り石鹸はグリセリンが石鹸の中に残るから肌にいい、なんて言われます。

とにかくグリセリンは肌にいい物質としてあらゆるところに登場します。

どのくらいの化粧品に使われてるの?

とても多くの化粧品に使われていて、化粧品の原料表示を見ると高確率でグリセリンの文字があります。

膨大な化粧品の成分を分析していることで有名な美肌マニアさんの3万件近くにもなるデータベース中、2/3がグリセリン入りだったとのこと。

意識して避けていない限り、お手持ちの化粧品もこのくらいの確率でグリセリンが入っていると思っていいと思います。

酒さや酒さ様皮膚炎でグリセリンを使う場合

酒さや酒さ様皮膚炎の方々がグリセリンを気にされる場合、多くは手作り化粧水に使われる事が多いと思います。

また、ご自分に合わない成分を探り当てようとして、多くのものに入っているグリセリンを気にされる場合もあると思います。

グリセリン濃度に触れることもできますので、ここでは手作り化粧水を例に取って考えてみましょう。

酒さや酒さ様皮膚炎の何も塗れない肌

酒さや酒さ様皮膚炎の方々が手作り化粧水に行き着く場合というのは、何も塗れないくらいに肌が過敏になっているか、特定の原料に敏感になりすぎている場合のどちらかの事が多いです。

皮膚科でヒルドイドやビーソフテン、ワセリンなどを塗れと言われたのに塗れなくて、手作り化粧水に行き着く傾向もあります。私のところにも、こういったご相談が非常に多いです。

このヒルドイドやビーソフテン、肌に合わない場合も多くあります。血行促進作用がありますし、界面活性剤も使っていますので、顔の赤みが増したり敏感になりすぎた肌が反応してしまったりします。

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ワセリンやヒルドイドですら塗れないような肌状態の方は、グリセリンも少し注意したいです。

ワセリンもヒルドイドも安全性は折り紙付きですし、ワセリンは医療現場でも使われます。

それだけ安全性が高いものであっても、塗れない方がいらっしゃいます。グリセリンが塗れなくても何もおかしくありません。

グリセリン濃度を考えてみる

多くのサイトでは手作り化粧水の濃度として、5%濃度のグリセリンを基本としています。

また、10%を超えるとグリセリンの持つ吸湿性がマイナスに働き、肌の水分を奪ってしまうと案内されていると思います。

これは別に間違ってなどおらず、健康な肌では一つの基準になる濃度です。

手作り化粧水をお作りになった方は分かると思うのですが、5%程度のグリセリン濃度ですとしっとり感も何もないですから、ただの水と変わらないテクスチャなんですよね。

保湿をしたくて化粧水を塗っているんだから、ちょっと物足りなく感じてしまいますよね。

ところが、酒さや酒さ様皮膚炎の方のお話を聞いていると、どうやら5%濃度すら肌に合わない方も多くいらっしゃいます。

脱ステ中の方や、酒さで肌が敏感になりすぎている方の中にはワセリンすら塗れない方も多く、そういった方々はグリセリンすら反応してしまう事も多くあります。

個人的な印象で申し訳ないのですが、色々なお話を聞いた印象としては、2%程度まで下げた辺りから多くの人が使えるようになる印象があります。

何も塗れないくらい肌がひりついていたら、もっと濃度を下げてもいいくらいです。

保湿性能としては全く物足りませんが、安全性を重視するなら保湿性能ばかりにこだわってはいけません。

※人と肌状態によります。足すのは後からできるので、最初に試す濃度は思いっきり下げましょう。

5%濃度も一つの目安

5%濃度のグリセリン化粧水も一つの目安になります。5%濃度が塗れると、化粧水の選択肢も少しずつ増えていく印象があります。一般的な肌に近づいた証拠なのでしょうか。(これまた印象で申し訳ないです。。)

手作り化粧水であればグリセリン濃度を増やしていく事もできますし、他の原料を足すこともできます。

ただし、グリセリン濃度を足していくとグリセリンの吸湿作用がマイナスに働いて肌の水分を奪ってしまう点、酒さや酒さ様皮膚炎の場合は肌が薄くなっているので、マイナスに働き始める濃度が普通よりは低い点に注意しながら足していって下さい。

手作り化粧水は自分で濃度を調整できる事もメリットの一つですので、肌状態を見ながら少しずつ濃度を増やしていくといいです。

手作り化粧水なら薄めるのもすぐではありますので、足しすぎたと思ったらさっと薄めてしまいましょう。

そういった試行錯誤の中で自分の肌質を理解していきますし、避けなくてはいけない成分が自然と分かったりもします。

そもそも塗らない事も視野に入れよう

保湿と脱保湿に関しては、脱ステ中の酒さ様皮膚炎の方には大きなテーマです。

何度も申し上げていますが、人によって正解は違い、同じ人によっても保湿が必要な段階と脱保湿で回復する段階があったりします。

ページのテーマであるグリセリンからかけ離れていくので、これ以上触れませんが、そもそも保湿をする必要があるのかどうか、これはしっかりと考えないといけません。

乾燥しているから何か塗りたいのに、どんなものでも反応してしまう、という方は少なからずいらっしゃいます。

医師からあれ塗れ、これ塗れ、と言われてお困りの方も何人か知っています。

肌が反応しない保湿方法を探す時も、低濃度グリセリン化粧水は一つの目安になりますが、何も塗れないような肌もあるんだ、という事は覚えておきましょう。

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グリセリンの避け方

いざグリセリンにアレルギーのような反応が起きてしまった場合、避けるとなるとかなり神経を使います。

ワセリンがクリーム系基材の多くに使われるように、グリセリンも化粧水の多くに使われています。酒さや酒さ様皮膚炎の方々は、ワセリンすら肌に合わない人もかなり多くいらっしゃいます。

化粧品の成分表示は規則があり、配合量の多い順番に書かれています。医薬部外品はこの規則から外れてしまい、どのような順番で書いてもいい事になっているので要注意。

濃度が低ければ大丈夫というのであれば、化粧品の原料表示を見て、グリセリンが最後の方にあれば濃度が低いです。

逆にグリセリンが最初の方に表示されていると、濃度が高く配合されているという事ですので合わない場合は注意しましょう。

メーカーによっては公式サイトに配合率まで公開してくれてあるところもありますが、なかなかそこまでは期待できない事が多いです。

また、前述の美肌マニアさんで、グリセリンフリーの化粧品も探せます。特定の成分がダメだという方は、原材料名の表示をチェックしたり、こういった成分をチェックできるサイトを上手に利用しましょう。

まとめ

グリセリンやワセリンなど、世間一般に使われている保湿成分が肌に合わないとなると、かなりの苦労を強いられます。

ところが、酒さの方や酒さ様皮膚炎の脱ステロイド中は、こういったものに反応しがち。

反応してしまったから、とかかりつけの医師に訴えても、なまじ安全性が高いとされている成分なだけに話がかみ合わない事も多いように思います。

皮膚科に行きたくなくなる原因の一つですね。

それでも、合わないものが分かれば避けようがありますので、ワセリンやグリセリンなど、多くのものに使われている成分が合うか合わないか知っておくと意外と重宝します。

ひどい状態の時は塗れなかったものでも、回復していくと塗れる場合もありますし、今の自分に何が必要で何が合わないか、少しずつでも探っていけるといいですね。

微々たる違いかもしれませんが、原料メーカーさんのグリセリンの方が精製度などにこだわっている場合もあります

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グリセリンってなに?多くの化粧品に使われている保湿成分。たまに肌に合わない事もあるので要注意。
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コメント

  1. もみじ より:

    ろーざさん初めまして。いつも読ませてもらってます。
    グリセリンが肌に合わないっての、私はまさにこれでした!
    今まで何を使っても合わず、手作り化粧水なら大丈夫だと思ったのにそれもだめで。
    保湿したくてもできないと思っていたのが、グリセリン避けたら大丈夫かも、また試してみようという気になりました。
    ろーざさんのおかげです。

    お礼を言いたくて書き込みしました。
    ありがとうございました!

    • ろーざ ろーざ より:

      もみじさん、初めまして。
      コメント頂きありがとうございます!

      グリセリンって、色々なところで安全安全と言われちゃってるので、まさか合わない人がいるなんて考えもしない事が多いんですよね。
      無条件にこれなら大丈夫、とされちゃって手作り化粧水にも一番で紹介されちゃいますし。
      記事がお役に立ったなら何よりです。

      またいつでも遊びにいらして下さい。
      嬉しいご報告を頂きありがとうございます!