保湿か脱保湿かは酒さ様皮膚炎最大のテーマ。今の自分にどちらがいいかを考える。

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保湿か脱保湿か。酒さ様皮膚炎で脱ステロイドを行っている方には永遠のテーマだと思います。

保湿か脱保湿かのご質問は後を立ちませんので、いかに多くの方が悩まれているかを物語っています。

人によって、その時の状態によって明確な正解というものがありません。その人によってケースバイケースなので、毎回返答内容も違います。

保湿で改善する人もいれば、脱保湿で改善する人もいます。

私は保湿で改善した時期と、脱保湿で改善した時期を経験しています。

結局のところ、自分の今の状態には何が必要なのかを自分で見極めるしかないのですが、今回はちょっとだけその助けにでもなるように。

保湿や脱保湿に関してはこういう風に考えていけばいいんじゃないかな、というものをつらつらと書いておきたいと思います。

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健康な肌の基本は保湿だということ

まず覚えておきたいのは、健康な肌に必要なのは保湿である、という事です。

赤ちゃんに保湿をするとアトピーになりにくい、という研究結果や、保湿は1日2回よりも3回の方が良い肌状態を保てる、などの研究結果もあります。※保湿をするだけで予防できる、というような過剰な表現には注意して下さい。

最近では、理研がアトピー性皮膚炎のメカニズムを解明し、ワセリンで予防できる可能性があるとニュースになっていました。なんかリツイート?した覚えがあります。

大手の化粧品メーカーがこぞって化粧水を出しているのにも理由があります。いくら商品を売りたいからと言って、肌に悪いものを売り続けていたらその欺瞞は必ずどこかで突っ込まれます。特に大多数の人が使用する大企業が、それで成り立つ訳はありません。

保湿が悪なのであれば、これだけ化粧水が、しかも大手のメーカーから世の中に出回る訳はないんです。

この、健康な肌には保湿、という大前提が酒さ様皮膚炎で脱ステロイドを行おうとしている方を苦しめることになります。

保湿は基本だけどできない事もある

健康な肌には保湿が基本ですが、酒さ様皮膚炎の肌は健康な肌ではありません

真っ赤に腫れてただれ、浸出液や膿、皮剥けに悩まされます。正直、リアルゾンビです。

こういう肌が健康な訳ありませんよね。

ここまでひどくなくても、酒さの方も敏感である事は確かです。腫れてただれてはいなくても、火照りや少しの刺激でひりついたりと、これも健康的な肌とは言えません。

健康的なお肌なら、酒さのような赤ら顔で悩まれることはないはずです。ほわんと赤くなるカワイイ赤みと違いますからね。

そこで、現実との乖離が生じます。

何も塗れないというのに、保湿を勧められる事が多くあります。

特に医師によっては基本に忠実すぎるというか、乾燥していたらとにかく保湿、とどうにか塗らせようとする方も珍しくありません。

目の前の乾燥という症状だけを見たら、保湿が一番手っ取り早いですし、何より肌には保湿が基本だからです。

ヒルドイドやワセリンが処方されてしまう事情

さて、保湿が必要だと医師が判断した場合、ヒルドイドやワセリンが処方されると思います。

この保湿剤と保護剤、確かにとても優秀ではありますが、塗れない人も多くいます。

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ワセリンは薄く塗るの難しいので熱がこもりやすいですし、ヒルドイドは血行促進作用がある上に界面活性剤だって使っています。

え、医薬品で界面活性剤?と思う方もいらっしゃると思いますが、乳化するために界面活性剤は必ず必要です。

ヒルドイドローションは乳液状ですが、あういうテクスチャにするために界面活性剤というのは必ず入っているものです。

界面活性剤の問題も難しくて、界面活性剤が全て悪くて界面活性剤が悪、界面活性剤さえ避ければいい、というわけではありません。この話は脱線しますので控えます。

ここで抑えておきたい点は一つ。界面活性剤が何もかも悪いわけではないけれど、肌がひどい時には反応しやすくなるという事。

また、ヒルドイドのジェネリックでビーソフテンというものがありますが、これはテクスチャが違って化粧水のようなテクスチャです。

ヒルドイドはダメでもビーソフテンなら塗れる、という方もいらっしゃいますので、医師もヒルドイドがダメならこっち塗ってみて、とビーソフテンに変えて塗らせようとする事もあります。

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保湿剤は基材を変えれば別物ですので、ビーソフテンにして塗ることができる人も当然います。

ですが、塗れない人も当然いるんです。

ヒルドイドとかワセリンって、医師に処方されちゃうんで、絶対に安全と思ってしまうんですよね。

ここも、酒さ様皮膚炎の方々が悩みやすい部分。

医師がヒルドイドやワセリンを処方するのは、医師が保湿を基本と思っている部分もありますが、もう一つの事情があります。

保険が使える皮膚科ではお薬の処方ができますが、美肌を作る化粧品を処方する事はできません

医師は病気を治すのが仕事ですし、保険を使って化粧品を処方するのは何かがおかしいですよね。

お薬として処方できる保湿剤には限りがあります。ヒルドイドやワセリン、パスタロンがせいぜいだと思います。パスタロンには尿素が入っているので、ヒルドイドよりなお合わない可能性が高くなります。

医師の方も、保湿をしろというからには何か処方しなくてはいけないのでしょうが、保湿剤の選択肢がないという事情もあるのです。

そのため、そういった垣根を越えられて化粧品の販売ができるという、美容皮膚科などもたくさんありますが、自費診療になりますので医療費は高額になります。

肌断食や角質培養の向き不向き

一方、脱保湿に近い美容法と言えば肌断食や角質培養です。

肌断食とか角質培養といった美容法が取りざたされますし、一部の方たちはそのような美容法で美しい肌を保っています。

酒さ様皮膚炎では、肌を触ったり何かを塗ったりという事ができないくらいにまでひどい状態になってしまう事も珍しくありませんので、この角質培養の考え方は非常に参考になります。

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でもこの肌断食や角質培養、やり方を間違えると肌を傷めるだけ、ってご存知でしょうか。

ここで肌断食や角質培養のやり方に触れているとキリがないので方法には触れませんが、こういった方法は、肌に不必要なものを排除して健康的な肌を取り戻すために行われることが多いです。

そのため、化粧水を塗りすぎていたり、肌の手入れをしすぎてしまっていたり、ピーリングや酵素洗顔が大好きで気づかないうちに肌を傷めてしまった、というような方々に効果が出やすい傾向にあります。

また、保湿という基本には背くため、自分の肌状態をしっかりと観察しながら適切なお手入れを選べるような方は成功しやすいです。

逆に、肌に何も塗らなきゃいいのね、とやみくもにその部分だけを実践してしまうような方には向きません。

脱ステロイドには脱保湿という風潮

また、脱ステロイドには脱保湿という風潮があります。

脱ステロイドで有名な佐藤先生を筆頭に、様々な皮膚科の医師も脱ステロイドに脱保湿を勧めます。

こういった先生方は、どうして脱ステには脱保湿がいいのか、具体的に説明してくれていますし、また、実際の患者さんも診ています。

こういった先生が身近についてくれて、脱ステロイドと脱保湿の経過をきちんと診て頂けるのと、良く分かっていない医師がとりあえず脱保湿ね、というのは大きく違います。

残念ながら、脱保湿の進め方を良く分かってない医師が、やみくもに脱保湿を勧めようとすると、かえって症状を悪化させることもあるように思います。

酒さ様皮膚炎は脱保湿に行きつきやすい傾向にある事は確かですので、脱保湿を行うメリットなども頭に入れておきましょう。

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酒さ様皮膚炎で保湿か脱保湿かに迷う理由

このような様々な事情がありますので、保湿か、脱保湿か、というのはとても難しい問題で多くの方が悩まれて当然だと思います。

私がお話をお聞きしていると、多数の方が悩まれるのが

保湿が必要な肌なのに、脱保湿しろと言われた。
保湿ができないのに、保湿しろとうるさい。

などのように、医師との向き合い方や

保湿した方がいいと思うんだけど、脱保湿って言われてるしな
前にブログで保湿で改善したって人、見たしな

のように、ネットで見た情報です。

ネットで情報を発信している私が言うのもなんですが、こういった情報の全てが自分に当てはまる訳ではありません

ネットの情報はうまく使って、どのように脱ステを進めたか、どういう時にどういうものが役に立ったか、それぞれが自分に合ったものを取捨選択するために使ってください。

医師の言葉をそのまま鵜呑みにせず、自分の肌が今どういう状況なのか、何が必要なのかを考えましょう。

多くの方が、自分の肌に本当は何が必要か、分かってらっしゃるように思います。

保湿か脱保湿かはシンプルに考えよう

そういわれても、じゃあ私の場合はどうしたらいい・・・と迷ってしまうと思いますが、答えはとってもシンプルです。

塗れないなら塗らなくていい

何も塗れないような肌状態の方は確かに存在します。塗れないなら無理して塗る必要はありません。

先述の佐藤先生など、脱保湿を進めている先生の情報を集めて、脱保湿でどのように過ごしていったら快適かを考えましょう。

また、こういった脱保湿に詳しい医師にかかっている場合は、全てをお任せしてしまってもいいと思います。

そうでない医師にはちょっとだけ注意しましょう。

そのまま脱保湿で改善していけばその人に取ってはそれが正解だったという事ですし、そうでなければどこかのタイミングで

あれ? ちょっと塗れそうだし、塗った方が乾燥しないかな・・・・

なんてタイミングが来ます。

そういう時に保湿を試してみて、ダメだったらまた脱保湿に戻ればいいのです。

私の時は秋に差し掛かって乾燥する季節になったら、それまで脱保湿でぐいぐい改善してきた肌が、急に保湿して欲しがった覚えがあります。

画像で経過観察!アゴにきび再発は秋の乾燥対策の失敗。脱ステ127~128日目の記録
秋になって気候も変わってきたので酒さ様肌への注意点も変えていかないといけません、というような記事を書いたくせに何ですが、記事アップの次の日に...

また、逆に言えば

塗って快適なら塗ればいい

と思います。

皮がつっぱったり、皮が剥けたり、尋常じゃないくらいのほてりや痒みに悩まされたり、と普段とは違う肌状態です。とてもじゃないですが保湿がないと苦しい、という方もいっぱいいらっしゃるでしょう。

脱ステには脱保湿という風潮の中、終始保湿を使って肌を劇的に回復させた方もいらっしゃいます。

最初にお使いなのはターマルウォーターという天然水で保湿成分は入っていませんので終始保湿、というと少し大げさですが、この方の取り組みは脱ステロイドを行う方々の参考になると思います。

この方を紹介したからといって同じよう保湿をしろ、という意味ではありません。自分の肌に合う事を上手に見極めていった部分を参考にしてください。

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今回は脱ステを、保湿を使って上手に乗り越えられている方の体験談をご紹介します。色々とお話しさせて頂いていると、脱ステ中の保湿法、スキンケ...

まとめ

保湿と脱保湿に関しては、とても多くの方が深刻にお悩みです。

このブログでも何回も言及していますが、毎回似たようなお返事をしているな、と思いましたので一度記事にまとめておこうと思いました。

保湿したってキレイになりますし、保湿しなくたってキレイになります。肌には回復能力があるんです。

保湿や脱保湿という事よりも、まずは辛い脱ステをどうやって楽に乗り越えるか、今の自分はどのやり方がいいのかに焦点を当てて頂ければと思います。

迷っていた方が、何となくであっても何かを見つけて下されば幸いに思います。

患者に学んだ成人型アトピー治療―難治化アトピー皮膚炎の脱ステロイド・脱保湿療法

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保湿か脱保湿かは酒さ様皮膚炎最大のテーマ。今の自分にどちらがいいかを考える。
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コメント

  1. みゅうみゅう より:

    連日、悩みを相談してすみません。
    最近、石鹸洗顔も刺激を感じてしまい、なにで洗顔すればいいのか、わかりません。
    ベタつきがきになるので、ろーざさんが推奨されてるクリームクレンジングはしたくありません。
    そうすると、やっぱりぬるま湯で洗顔するのがいいでしょうか?
    わたしは、べたべたする肌なので、昼間も洗顔したいんですが、一日三回の洗顔は多いでしょうか?アドバイスよろしくお願いします。

    • ろーざ ろーざ より:

      みゅうみゅうさん、こんにちは!

      石けんが刺激になってきちゃったんですね><
      クリーム系はべたつく肌には向かないので石けんが嫌となるとミルクを勧めていますが、それもちょっと合わないのであれば、石けんを刺激の少ない純石鹸などにしてみるといいかもしれません。
      以前にお聞きしたNOVさんのソープは色々な成分が入っていた気がしましたので。
      カウブランド(牛乳石けんのとこです)の無添加せっけんとか、白雪の詩とか色々ありますが、とても安価です。
      オリーブオイルが肌に合うならマルセイユ石けんでもいいかもしれませんね。

      1日3回の洗顔はさすがに洗いすぎのように感じます。インナードライですと洗えば洗うほど皮脂が出ちゃう可能性もあるんで。
      昼間の一回を蒸しタオルなどで、しのぐのはどうでしょう。
      洗顔とは言えないかもしれないですが、ホットタオルなら皮脂汚れも少し落ちてすっきりするかもしれません。
      ごしごしはしないようにだけ、気を付けてください!

      回数とかは気にせず、いつでも書き込んで行ってくださいΣ(σ`・ω・´)σ

  2. みゅうみゅう より:

    三回は洗いすぎですよね、でもべたべたが気持ち悪すぎて、洗ってしまいました。
    むしタオルですか、一度やってみようかな。
    なんか、何しても、テカテカ、ムズムズがとまらないので嫌になりますね

    • ろーざ ろーざ より:

      蒸しタオル、ぜひやってみて下さい!
      洗うほどのさっぱり感は得られないですけど、少しはすっきりします。

      私は最近ムズムズかゆかゆです~(´Д`。)
      ムズムズすると何してても肌に意識いっちゃうときありますよね。

      お互いがんばりましょうo(-`д´- o)