キレート加工の亜鉛は何が違う?国産品にないってほんと?亜鉛サプリを選ぶ際に気になるキレート加工についてのまとめ。

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サプリメント

亜鉛やその他ミネラルのサプリを選ぶときに気になるのが『キレート加工』。

ミネラルは吸収率が低いので、吸収率を高める「キレート加工品」じゃないと意味がない、という話や、キレート加工の亜鉛は海外製品にしか存在しない、なんて話がありますね。

今回は、この「キレート加工」というのは一体どういったもので、どうして亜鉛の吸収率が高まるのか、国産の亜鉛サプリとの違いは何なのか、といった辺りをまとめてみたいと思います。

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キレート加工とは

亜鉛(に限らずミネラル)は体内での吸収率が悪いことで知られています

その吸収率を上げるため、亜鉛と何らかの物質を結合させた加工が「キレート加工」

主にミネラル系のサプリに利用されていて、特定のアミノ酸でコーティングすることによって腸での吸収率が高まります。

つまりキレート加工というのは単に

ミネラルの吸収率を高める加工技術

のことです。

亜鉛の吸収率を上げるキレート作用

キレート加工というのは、キレート作用というミネラルを包み込んで吸収しやすい形に変わることを利用しています。

このキレート作用を発揮するのが、クエン酸。

亜鉛の吸収率を上げるには、ビタミンCやクエン酸を一緒に摂るといいと言われています。

クエン酸はキレート作用により亜鉛を吸収しやすい形にし、ビタミンCはそのキレート作用を高める効果があります。

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「キレート」という言葉の由来

「キレート」という言葉はギリシャ語で「カニのはさみ」のことを言うそう。

吸収されにくいミネラルをはさみ込んで吸収率を高めることからキレートという名称が使われるようになりました。

キレート加工の吸収率

亜鉛のようなミネラルのサプリメントは、キレート加工されているものとされていないもので数倍~数十倍ほど吸収率が違うと言われています。

この吸収率は、何でキレート加工してあるか、という点でも変わってきます。

キレート加工の亜鉛にも種類があり、グルコン酸亜鉛、クエン酸亜鉛、ピコリン酸亜鉛などなど、商品によって結合させているアミノ酸の種類が違います。

同じキレート加工品であっても、加工の種類によって吸収率が変わってきます。

キレート加工は国際特許品も多い

キレート加工の手法は、製法を国際特許に登録しているメーカーが多くあります。

そのため、吸収率が良いことが分かっていてもその製法を採用するには高額の特許料をメーカーに支払う必要が出てきます。

特許を取ったメーカーも、当然そのキレート加工のサプリを販売しますから、特許料を支払って同じキレート手法を使った商品を作っても、特許を取っているメーカーに値段と品質の面で叶いません。

日本で販売されている亜鉛サプリにキレート加工が施されたものが見当たらないのは、そういった事情があります。

キレート加工の種類

キレート加工の種類には色々なものがあります。

キレート種類詳細
グルコン酸亜鉛ブドウ糖の酸化によりできる有機酸の作用により加工。
国内でも粉ミルクやサプリメントに利用されている。
クエン酸亜鉛クエン酸で加工 。
アミノ酸亜鉛アミノ酸で加工。
ピコリネート亜鉛ピコリン酸と結合させたもの。
オプティジンクメチオニンと結合させたもの。
L-オプティジンクL-メチオニンと結合させたもの。
ぺプジンジ亜鉛とL-カルノシンを結合させたもの。PepZin Gl。

国内でも使われるグルコン酸亜鉛

「グルコン酸亜鉛」というのは日本でも粉ミルクに使われており、安全性の高さは証明されています。

食品への利用も許可されていますので、DHCやディアナチュラなどの亜鉛サプリにも使われています。国産のドラッグストアなどで購入できる亜鉛サプリを購入している場合、意識せずともグルコン酸亜鉛を摂っていることも多いです。

安全性の高さは証明されているものの、クエン酸キレートやアミノ酸キレートの方が吸収率が高いと言われています。

グルコン酸亜鉛とは

グルコン酸亜鉛とは、グルコン酸と結合させた亜鉛。つまり、グルコン酸キレートの亜鉛です。

グルコン酸というのは、ブドウ糖の一種であるD-グルコースを酸化してできる少し酸味のある有機酸。

ハチミツやローヤルゼリーのような天然食品、大豆、米、シイタケ、酢、ワイン、味噌などの発酵食品に多く含まれています。

国産サプリに使われているグルコン酸亜鉛

ディアナチュラ亜鉛パッケージ:グルコン酸亜鉛が使われている

ディアナチュラの亜鉛サプリには「グルコン酸亜鉛」が使われていると明記されています。

その他、国産サプリの中ではDHC、大塚製薬(ネイチャーメイド)、小林製薬など多くのメーカーに使用されていました。

グルコン酸亜鉛は海外の安価な亜鉛サプリにも使用されています。

特許の問題がないようですから色々なところで使いやすく、コストパフォーマンスも良いのでしょうね。

海外製品に多いその他のキレート加工

グルコン酸亜鉛以外のキレートは、海外製品で多く使用されています。

前述の国際特許の関係で日本国内では出回らないものも多く、高吸収タイプのキレート加工を施してある亜鉛サプリが欲しい場合には海外製品に頼ることになると思います。

アミノ酸キレート亜鉛

アミノ酸キレートの亜鉛は、キレート加工の亜鉛の中でも比較的安価に入手できるようです。グルコン酸亜鉛よりも高い吸収率ですが、オプティジンクやピコリネート亜鉛と比べた数値はありません。

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  • 販売元:21st Century,
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ピコリネート亜鉛

ピコリネート亜鉛は「picolinate」などと検索するとヒットします。Nowの50mgが有名ですね。

オプティジンク、L-オプティジンク

オプティジンクもL-オプティジンクもメチオニンと結合させたものなので同種です。L-メチオニンの方が吸収率に優れると言われています。

オプティジンクは他の亜鉛と比較すると2倍の吸収率とも言われます。「他の亜鉛」が何を指すかによって大幅に違いそうではありますが、高吸収率であることは確かなようです。

ペプジンジ

L-カルノシンと結合させた亜鉛。Doctors’ Bestなどから出ています。

結局どの亜鉛が良いの?

結局どの亜鉛が良いのか、というのは吸収率なども考えながら選びたいところですが、どのキレート加工が最大の吸収率なのかというデータははっきりしません。

他社が特許を取っている加工品との比較と、それを信頼性のあるデータにするというのは難しいんでしょうね。第3者機関に評価してもらわないと、データとしての正当性や信頼性にも問題が出てきますし。

国産亜鉛サプリのおススメ

海外製品を使いたくないという方も一定数いますので、そういう場合はメーカーの信頼性や亜鉛の含有量で選んでおけば良いかと思います。コンビニやDSで買えるようなサプリならばそれほど大きな差はありません。

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海外産亜鉛サプリのおススメ

海外の製品でも良いから試してみたい、という場合はとりあえずNow社のものから選んでおけばいいかと思います。

中でもL-optizincはInterHealth Nutraceuticals社が特許を取っているL-optizinc®を使用しています。

過剰摂取になりにくい30mgという量や、長期摂取にも向く胴の同時配合など、非常にバランスの取れた亜鉛サプリです。

どうしても高配合タイプがいい!

亜鉛は吸収率が悪いため100mgのような高配合タイプを摂取しても問題ないという意見があるほか、特定の疾患で大量の亜鉛が必要な場合もあります。

あまり大量の亜鉛を一気に飲むと、頭痛や胃のむかつき、めまいなどの症状の他、長期に渡って大量摂取をするとミネラルバランスが崩れ、代謝異常の元にもなりますので注意して下さい。

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まとめ

亜鉛やミネラルのキレート加工という、分かっているようで良く分からない加工について調べてみました。

吸収率が高ければ少ない亜鉛でも多くの効果を得ることができますし、吸収率が低ければ多くの量を摂っても体外に排出されて無駄になってしまいます。

キレート加工品の良し悪しは素人には分かりにくいですが、どのような加工がされているかを意識すると、吸収率を高める飲み方を工夫するきっかけになります。

酒さにとって亜鉛というのは、新陳代謝(ターンオーバー)や細胞分裂(新しい皮膚を作る)という大事な働きを持っています。

丈夫な皮膚を作るために必要なミネラルの一種ですから、足りない場合にはサプリだけに頼らず食事からも摂取できるようにしていきたいですね。

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